毎朝、朝礼があるという会社は多いです。
しかし、朝礼がある会社に勤めている場合は、その朝礼の内容と必要性について冷静に考えてみる必要があります。
朝礼の内容によって、会社の将来性が判断できる場合や転職をするべきサインが隠れていることもあります。
今回は、無駄が多い朝礼の典型的な例と、会社の将来性についてご紹介していきます。
目次
こんな朝礼はありませんか?
無駄が多い朝礼の典型的な例をご紹介します。
- 交代で司会をやったりスピーチをやらされる
- 外回りの営業であっても強制参加で直行できない
- 一回の時間が長い
- メールや回覧で済む話をする
このような朝礼が毎日行われているという場合は、何のために朝礼をやっているのか?無駄ではないのか?と疑ってみた方が良いです。
朝礼が必要な職場は限られている
朝礼で仕事の共有や伝達の場が必要で、それによって良い影響が考えられる職場もあります。
それは、工場や医療現場などで点呼が必要であったり、危険性を共有することが必須な職場です。
また、接客業などでも発声練習を兼ねて朝礼を行う場合もあります。
そもそも朝礼が始まった背景には、工場での人数確認などが元になっていると言われており、事務職などのホワイトカラーの仕事とでは環境が異なります。
ホワイトカラーで朝礼を行っている場合、目的や方法を間違えてしまい無駄な時間になっている会社が多く存在しているのです。
無駄な朝礼が多いことのデメリット
無駄な朝礼が繰り返されることには、どんなデメリットがあるのでしょうか?
スピーチが精神的なストレスになる人も多い
朝礼では、司会やスピーチなどを交代で行う形式が多いです。
人前で話すことの練習も兼ねているという理由で、司会やスピーチは良いことだと言う人もいます。
しかし、それが仕事上必要なことであればその部署で研修を行えば良いですし、朝礼で行う必要もありません。
実際に、私も朝礼でのスピーチがある会社での勤務経験がありますが、人前で話すことが苦手な私が、朝礼のスピーチをきっかけに度胸がついたり、話力が向上したという事はありませんでした。
それ以上に感じたのは、スピーチがあるということの精神的なストレスです。
中には社会不安障害とも取れるような人もいて、声が異様に震えたり何を言っているのか全く分からなかったりという状態でした。
しかし持ち回りでスピーチの順番は回ってくるため、公開処刑のような状況で非常に気の毒でしたし、精神的な負荷は大きかっただろうと予想されます。
朝礼が理由かどうかは分かりませんが、スピーチをするようになってから1年も経たないうちにその人は退職しました。
朝礼があることで貴重な時間が削られているという事実
例え毎日10分程度の朝礼であっても、就業時間内の貴重な時間を使っています。
ということは、朝礼によって生産性がアップしたり、業績に良い影響を与えるぐらいのことがなければ、時間の無駄ということになります。
たった10分であっても、朝の10分は非常に大切な時間で、その10分を社員全員がアイデアを練る時間にあてれば、新しい企画が生み出される可能性もあります。
1日のスタートダッシュを切るために計画をしたり、早めに取引先の企業を訪れるために準備をしたり、個人個人で仕事効率を上げるための工夫をすることもできます。
知り合いの会社の営業マンは、午前中の早い時間に打ち合わせを希望する取引先があっても、強制参加の朝礼のため早めに訪問することができず、打ち合わせ時間を遅らせてもらうことが多いと言っていました。
一体何のための朝礼なのでしょうか?
必要な伝達事項はメールや書類の回覧で十分なことが多い
朝礼を行う理由として、必要な伝達事項を行う場を設けたいからと言われることがあります。
しかし、前述したような工場や医療現場でもないいわゆるホワイトカラーが集まる職場であれば、メールや書類の回覧などで十分に伝達をすることはできます。
むしろ、朝礼での口頭説明では理解できないことも多く、頭に入ってこないというデメリットもあります。
メールや書類で繰り返し確認できる方がよほど伝達がしやすいとも言えるのです。
それに、重要度が高く、全員を集めてまで行う必要がある伝達事項があるのであれば、そのときだけ朝礼を開くという方法もあるはずです。
単なる伝達事項だけの問題であれば、毎日毎日、貴重な朝の時間を朝礼にあてる理由にはならないはずです。
変な見栄で朝礼をやめられない役員や上司たち
朝礼をやったことで業績アップなどの目に見える成果がない場合、早めに切り替えて朝礼をやめるという決断を下すことも必要です。
しかし、無駄な朝礼をやりたがる役員や上司というのは、自分たちがやっていることを正当化したがる傾向にあります。
朝礼をやめてしまうと、自分たちがやっていた朝礼が無駄であったという事になるため、薄々朝礼の無意味さに気づいていたとしてもやめられないのです。
中には、本当に無意味さに気づいてすらいない残念な役員や上司もいます。
こうして、社員全員が無駄だと思っていて、ストレスにすらなっている朝礼を、慣例的にずるずると続けてしまうことになるのです。
無駄な朝礼がある会社は他のことも無駄が多い
役員や上司たちの変な見栄や、朝礼を続ける理由もないのに「昔からやっているから。」などの生産性のない理由で朝礼を続けている会社は、朝礼に限らず無駄が多いです。
朝礼と同じく問題視される無駄な会議もあり、長い時間働くという行為が評価されるため、ダラダラと残業をする社員たちが多くなります。
このような時間の無駄遣いが多い会社は本質的なものが見えておらず、いずれ衰退していきます。
今経営が保てているのは、単なる業界内の景気に救われているだけか、過去の経営者たちが残した遺産でやりくりしているだけです。
遅かれ早かれ下降していくことが予想されますから、早めに見切りをつけることも考えなくてはなりません。
無駄な朝礼が多いのは、会社の将来性の無さを示す一つのサインです。
朝礼だけでなく、他に不安要素がないかどうかを総合的に判断した上で、将来性を見極めるようにしましょう。
転職をして早めに脱出するのもアリ
無駄な朝礼が多く、会社内での時間の無駄に気づいたら転職の準備をすすめてもいいでしょう。
時間の無駄が多い会社だからと言って、辞めてから転職活動をするのでは、経済的にも精神的にも余裕ができません。
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