初対面のことが多い面接では、服装や髪形などの見た目が印象を大きく左右します。

せっかくスキルや能力が高くても、見た目がだらしないだけで面接官の心に響かなくなっては勿体ないです。

自分の強みや職歴などを整理するとともに、面接当日は見た目にもしっかりと気を配るようにしましょう。

今回は、転職活動中の女性が覚えておきたい面接での身だしなみについてご紹介していき
ます。

服装は少しだけ個性を出して社会人らしく

服装はスーツが基本で、色は黒、紺、グレーなどです。

秘書や受付などであればベージュも好印象です。

三つボタンの場合は真ん中のボタンを留め、二つボタンの場合は上だけ留めるのが基本です。

ただ、新卒と違い、転職組の女性はある程度個性を出すと社会人としてこなれた印象に見えることもあります。

ジャケットとタイトスカート又はパンツの組み合わせであれば、スーツでなくてもきちんとした印象を与え、社会人経験がある人だという印象を与えます。

社会人経験が豊富な人であれば、普段仕事で着用しているアイテムを面接仕様に組み合わせてみても良いでしょう。

逆に社会人経験が浅い1~3年未満の人や、仕事でジャケットなどを着用せず着慣れていないという人は、上下セットのスーツが無難です。

ただ、真っ黒のリクルートスーツは新人感が丸出しですから避け、色や形で少し個性を出すようにしましょう。

ボトムスは丈に注意が必要

女性の場合は特に気を付けたいのがスカートの丈です。

タイトスカートが基本ですが、立ったときに膝が隠れる丈を選ぶようにしましょう。

立ったときに膝丈ぴったりだと、座ったときに生地が上がってしまい、かなりセクシーな印象になってしまうことがあります。

最近は若者向けのお店でもシンプルなスーツを購入できますが、丈が短めのものが多いので少し気をつけましょう。

また、ストレッチ入りで体のラインに沿った商品が多いため、横シワも気になります。

あまりにピタピタなものは避けてほどよいサイズ感のものを選びましょう。

スカートかパンツかどちらが良いのか迷う人もいますが、基本的には似合っていればどちらでも良いです。

ただ、一般的にはスカートを好印象とする面接官もいますから、万全を期すならスカートが良いかもしれません。

シャツ、インナーは爽やかさを出すのがポイント

ジャケットのインナーは白シャツでなくてもかまいません。

黒スーツプラス白シャツだと、リクルートっぽさがでてしまいますから転職組は避けた方が良いでしょう。

ただし、金融や教育など保守的な業界に限ってはこの組み合わせが良い場合もあります。

そうでなければ、首元がすっきりしているシンプルなカットソーを合わせるのがおすすめです。

黒や紺のスーツであればインナーは白が爽やかな印象を与えます。

レースやフリルはできるだけ避け、ついていても小さなものにしましょう。

髪形・メイク・ネイルは品よく控えめに

女性は男性に比べると多少の茶髪であれば許容されるケースが多いです。

ただ、暗めの茶髪にとどめること、地毛が真っ黒な人は根元のいわゆるプリン状態が目立ちます。

清潔感がないと思われることもありますから、しっかり染めてから臨みましょう。

メイクはナチュラルメイクが基本で、アイシャドウなども色を抑えたブラウン系を選ぶ、ラメが大きいものは選ばないようにしましょう。

まつ毛エクステは、世の中では当たり前に浸透していますが、やはりビジネスの場や年配の人からは好まれません。

まつ毛の形によっては派手に見えたりギャルっぽく思われることがありますから、自然なタイプ以外は避けるのが無難です。

ネイルは、派手なネイルアートは避けることは当然ですが、クリアや薄いベージュを短めの爪に塗っているのは好印象です。

あくまでも指先を品よく美しく見せる、サポーター的なものとして使うのであればアリでしょう。

靴、鞄、その他持ち物も意外と見られている

女性の靴はベーシックな色のパンプスが基本ですが、つま先が尖り過ぎていたり、高すぎるヒールや厚底、ピンヒールなども避けましょう。

ヒールの高さは5~7cmぐらいで、つま先が尖り過ぎず丸過ぎずのスクエアトゥが理想です。

ヒールの色剥がれやすり減りが目立たないか確認し、磨いておくと良いでしょう。

鞄は靴と色を合わせ、シンプルなもの、A4サイズの書類が入る大きさのものにしましょう。

いくら荷物がたっぷり入るとは言え、カジュアルなトートバックやショップの紙袋などを一緒に持っていくのはやめましょう。

女性は荷物が多い傾向にありますが、荷物がたくさんある場合はあらかじめ駅のロッカーなどに預けてビジネスバックのみで訪問しましょう。

アクセサリーは結婚指輪以外は極力しないのが無難です。

臭い対策はマナーとして必須

女性は身だしなみとして香水をつける人もいますが、面接が行われる狭い室内での香水は気になりますからNGです。

どんなに自分が良い香りだと思っても、人によって好みがわかれるのが香水です。

ボディクリームなども香りが強いものは避け、面接前は控えめにするなどすると良いでしょう。

また、女性の喫煙者も珍しくありませんが、煙草の臭いは本人が気にならなくても他人からは非常にわかりやすいです。

面接前に吸うのは避ける、口臭スプレーなどで対策をするなど最低限のことはしておきましょう。

業界や職種によって見た目の整え方が異なる

ここまで面接での見た目の整え方をご紹介しましたが、あくまでも基本のスタイルになります。

業界や職種によっては必ずしも当てはまることではありません。

例えば金融や教育、ホテル業界などは見た目について保守的で、とにかく堅い印象を求めることがありますから、誰からも突っ込まれない身だしなみで臨むことが必要です。

逆に女性に人気のアパレルや美容系では、そもそもスーツではなく個性を出した私服での面接ということもあります。

このように、業界や職種によって変化するということを理解し、自身の希望する業界の特性など研究しておくようにしましょう。

自分ではよくわからないという場合は、転職支援のプロである転職エージェントに相談しましょう。

各業界や企業内情に精通し、転職ノウハウを豊富に持っていますから、面接の身だしなみについても詳しいです。

不安があれば一度聞いてみるのがおすすめです。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職活動中の女性が覚えておきたい、面接での見た目の整え方をご紹介しました。

人は見た目が9割などと言われることがありますし、特に女性は男性以上に見た目が印象を左右する傾向にあります。

清潔感と爽やかさにこだわって、細部まで身だしなみを整えるようにしましょう。

面接時の参考にしてみてください。