未経験でジュエリー・宝飾業界に転職を考えている人は、この業界でどんな人材が求められているのかを知っておくことが大切です。

自分自身に適性がなかった場合、どんなに意欲があったとしても即戦力を求められる転職組ではなかなか内定をもらうことができないからです。

そこで今回は、ジュエリー・宝飾業界で求められる人材についてお話していきます。

勉強熱心であること

ジュエリー・宝飾業界は、単に接客というだけでなく様々な素材について特徴や扱い方などを知っている専門家という役割も担います。

また、冠婚葬祭など特別な場所で利用されることも多いため、そういった場についての知識も必要になります。

それに加えて今の流行や扱う商品のデザインや特徴なども知る必要があり、人気の入れ替わりが起きやすい流れの中で常に学び続けていかなくてはなりません。

ジュエリーや宝飾が好きであることはもちろん、学びが苦にならず向上心を持ち続けることができる人が求められます。

コミュニケーションスキルが高い人

接客・販売業であればコミュニケーションスキルは必須のスキルですが、特にジュエリー・宝飾業界ではその販売方法の特徴からより高いスキルが求められます。

洋服などのアパレルであれば商品を主体としてお客様に提案していくことが多くなり、面と向かって話をするというよりは商品を通じてアドバイスしていくという形になります。

ジュエリーの場合も似た要素はあるのですが、単価が高く特別な日に利用することも多いので、まずはその背景や目的など多くの情報をお客様から得ていく必要があります。

そしてショーケース越しの対面販売がほとんどなので、よりお客様と視線を合わせながらじっくりと話を聞いていくという形になります。

単価が高く宝石の知識がないお客様も多いので、アドバイスを求められる機会も自然と多くなります。

より高いコミュニケーションスキルが求められることになると言えるでしょう。

特に相手が何を求めているのかを察知するための聞く力は必須な要素と言えます。

品のある話し方と引き出しが多い人

ジュエリーを購入するのは経済力がある年齢層が高めの方ばかりではありませんが、他の接客・販売業に比べるとその傾向はやはり強くなります。

そういった方を相手にする職業柄、言葉遣いや話し方には品性が求められます。

接客と言っても様々ありますが、ことジュエリーや宝飾に関しては、品と落ち着きがある人が好まれやすいです。

高価なジュエリーを買うのであれば、上品で落ち着きがあって知識が豊富な販売員に接客してもらいたいというお客様は多いのです。

また、ジュエリーや宝飾では一組あたりのお客様に対してじっくりと時間て接客を行うため、お客様との会話の時間が必然的に長くなります。

そしてその中で、幅広い話題を提供できて引き出しが多い人ほど顧客がつきやすくなります。

普段から、自分の興味があることだけでなく常にアンテナを張って好奇心を持つことができる人は、販売員としてファンがつきやすくなり成果を挙げることができるでしょう。

体力がある人

ジュエリーや宝飾の販売では、基本的に1日中立ちっぱなしであることに加えて、服装も体にフィットしたのスーツや制服が基本です。

きちんとした印象を与えるためにも足元もスニーカーではなく、ヒールつきのパンプスなどを履くことになります。

こういった服装で1日立っているのはとても体力が必要なことで、仕事が終わると足腰や肩はパンパン、足裏は皮がむけてしまうという販売員も少なくありません。

立ち続けていることは腰にも負担がかかるため、腰痛などの職業病を若いうちからもっている人もいます。

仕事自体は楽しいけれど体力的に続けることができないという理由で辞めてしまう人も多いので、体力があることは絶対条件となるでしょう。

日頃から体力作りや筋トレなどを行うなどして毎日元気に出勤できるようにしましょう。

体力に全く自信がないという場合は、立ち仕事ではなく座りながらできる事務系の仕事も検討してみる必要があるかもしれません。

繊細な商品が多いので注意深く慎重な人であること

どんな業界であっても自社で扱う商品には慎重な取り扱いが求められますが、特にジュエリー・宝飾業界ではとても大切な点になります。

単価が高く不注意で商品を壊してしまった場合の損害が大きくなりますし、ネックレスやブレスレットなど繊細なチェーン部分は非常にもろく、少しの引っ掛けで簡単に切れてしまうこともあります。

修復が可能だと言っても、そのための時間や労力は必要になりますから慎重にならなければなりません。

また、商品自体が小さいものが多いため、陳列時や在庫整理のときに数え間違いや紛失などの可能性もあります。

注意深く慎重な取り扱いができる人でないと難しい仕事です。

売る力がある人

黙っていても勝手に売れる食材や低価格のものと違って、ジュエリーや宝飾は販売員の力量が売り上げに非常に影響を与えるという特徴があります。

基本的な接客スキルが備わっているのはもちろんのこと、やはり売り上げに貢献できる販売員が最も求められる人材と言えるでしょう。

高額商品を時間をかけて販売するとう点では住宅や保険、自動車などの営業職と共通点が多くなります。

前職でも販売や営業経験があって特に高額商品を扱ってきた経験があれば強いでしょう。

接客業ですから人が好きということは大前提として必要ではありますが、それだけでは足りずしっかりと売り上げにつなげることができるのかは考えてみるべきです。

接客は好きだけど商品をすすめて買ってもらうのが苦手という場合は、無理にすすめようと気負い過ぎてしまうのかもしれません。

どんな接客をされたら自然と買ってしまうのか、自分に置き換えて考えてみるようにしましょう。

ジュエリー・宝飾業界の求人探しは転職エージェントを利用しよう

ジュエリー・宝飾業界の求人を探す場合、「このブランドが絶対にいい」というお店があれば公式HPなどで採用情報を確認してみるのが一つです。

ただこの場合は、自分が転職したいタイミングで必ず希望のブランドで募集が出ているとは限らずなかなか転職が叶わないということがあります。

ブランドに大きなこだわりがないのであれば、転職エージェントに登録しておき、様々な企業の求人に触れることをおすすめします。

圧倒的な求人数を誇る転職エージェントであれば、これまで自分が知らなかったジュエリー・宝飾関連企業であっても魅力的で興味を引く求人に出会うことができます。

転職活動は出会いですから、あまり自分の選択肢を狭めずに視野を広くもっておくことで、適切なタイミングでの転職が叶います。

最後に

いかがでしたか?今回は、ジュエリー・宝飾業界で求められる人材についてご紹介しました。

全く適性がないという場合は、今は転職のタイミングではなく自分の不足を補う時期なのかもしれません。

自身の適性をしっかりと見極めた上で、応募に踏み切るようにしましょう。