転職が本当に成功だったと言えるかは、転職した先でしばらく働いてみないと分からないものです。

ただ、人間関係に関して言うと、良好な人間関係を最初から作れるかどうかで今後の仕事のやりやすさが変わってきます。

転職直後は「どんな人だろう?」と注目を集めやすいので、自分の対して良いイメージを持ってもらうための重要な時期だと心得ましょう。

今回は、転職直後の人間関係を良好に保つべきポイントをご紹介しますので、転職後の人間関係に不安を感じているという人は参考にしてみてください。

前の会社の話は慎重になるべき

転職したばかりの時期は職場の人たちと共通の話題もないですから、「前はどんな仕事をしていたの?」など前職についての質問を受けることも多くなります。

機密情報に関することでなければ、自分が担当した業務の大枠などざっくりとした内容を話すことは問題ないでしょう。

相手も会話のとっかかりとして聞いてきてくれていることがほとんどですから、あまり警戒する必要はありません。

ただし、自分から前の会社の話をしだすのはあまりおすすめしません。

特に今の会社より優れているような点や「前の会社ではこうしていた。」などの仕事のやり方に関わることは転職先の職場の人にとってみれば失礼にあたります。

あくまでも聞かれたことに関して話せることは軽く話す、というスタンスは崩さないようにしたいものです。

ランチや早めの出勤で会話できる時間を作る

仕事中は業務を覚えることに精一杯ですから、職場の人と交流を深めることができるのはランチや時間外ぐらいしかありません。

ランチを職場の人と一緒に過ごすのが苦手という人でも、最初のうちは少しだけ頑張って一緒に食べるようにする方が後で楽になります。

人間関係が構築されてきてお互いにどんな人なのかを知っていけば、一人ランチをしても特に気にされないようになります。

ランチ以外では、早めに出勤して職場の人との会話の機会を作っておくことが有効です。

大体どの職場にも早く出勤している人はいて、早く出勤している者同士話が合ったりします。

さらにそういう人たちから徐々に話をする機会を増やしていくと、他の人たちとも共通の話題ができたりして人間関係が広がっていきます。

コミュニケーションを取るのが苦手という人でも、最初は積極的に話しかけたり挨拶をするようにしたりして、職場の人に「新しくきた人、何だかいい人そうだな。」と安心感を持ってもらえるようにしましょう。

積極性が仇になり…?ガツガツしすぎは禁物

最初は積極的に話しかけるのは必要ですが、エスカレートしないように冷静さを保つことも大切です。

たまにいるのが転職直後に職場になじもうと必要以上に「頑張ってしまう人」です。

場を盛り上げようとキャラを作ってみたり、自分のプライベートをどんどん暴露していったり…。

こういう人は「面白いね、君。」と言ってもらえることもあるのですが、常識人タイプの人や控えめな人からはドン引きされてしまうこともあります。

おしゃべりな人はあまり信頼されない傾向にもありますし、自分自身もだんだんそのキャラに疲れてきて限界を迎えるときがきます。

自ら話しかける、挨拶をするのが基本ですが、そこは必ず社会人としての常識と節度を保ったものであるべきだということは忘れないようにしましょう。

誰に対しても敬語が基本

どんなに社会人経験が豊富とは言え、転職直後は一番の新人です。

そのことだけは忘れないようにしてください。

意外と多いのが、自分よりも明らかに若い人相手に最初から敬語を使わない人です。

その若い人が気にしていなくても、他の人からみると「新人なのにいきなりタメ口かよ。」と、偉そうに感じられてしまうことがあります。

敬語を崩すかどうかの基準は人によって大きく異なるものです。

敬語でなくても気にしないという人もいれば、社歴か年齢のどちらか又は両方が上なら絶対に敬語を使うべき、という考え方の人もいます。

色々な考え方の人がいる以上、自分の判断だけで敬語を崩すべきではありません。

それに、中途採用者の場合は自分より年下の上司がいるなんて当たり前に起きることですから、見た目の年齢だけで話し方を変えるのはリスクが高いというものです。

気負わず卑下せずを心がけよう

中途で採用ということは即戦力を期待されていますし、職場でも「どんなすごい人が来るんだろう?」と見定めようとする雰囲気をひしひしと感じることがあります。

しかし「いいところを見せなくては!」と気負い過ぎてしまうと、プライドが高く能力をひけらかすような人だと思われてしまいます。

そんなイメージを持たれてしまうと、慣れない職場で聞きたいことがあっても、相手が心を閉ざして教えてくれなくなる可能性がでてきます。

反対に、自分の実力を卑下して謙遜しすぎるのもいかがなものです。

それでは自分を採用してくれた人事担当者に失礼ですし、本当に仕事ができない頼りない人だとも思われます。

気負わず卑下せず、分からないことは素直に質問することが大切です。

難しいと感じるかもしれませんが、意識しておくかどうかで全然違います。

コミュニケーションの基本は笑顔から

転職直後は職場の雰囲気がつかみにくかったり、職場独自の暗黙のルールのようなものもわかりません。

地雷を踏まないように用心深く過ごすことが大切です。

ただ、どんなときでも武器になるのは笑顔です。

転職直後は緊張していて表情が硬くなりがちなので、出社前に鏡に向かって笑顔の練習や顔のマッサージをすると良いでしょう。

忙し過ぎて話すタイミングがない、仕事を覚えるのに必死で人間関係どころではないという場合でも、笑顔を心がけるようにしていれば悪い印象を与えることはありません。

話下手という人でも、笑顔されあれば人は心を開きやすいというものです。

うまく話そう、好かれようとするよりも、笑顔と最低限の礼儀があれば転職した職場で浮いてしまうということはないはずです。

転職先でうまくやっていけるか不安が大きい場合

転職エージェントを利用して転職活動を行ってきた人であれば、転職を決めたあとに気を付けたいことなど、無事に働き始めるまでのことまで相談に乗ってくれます。

求人探しだけでなく、転職して成功だったと言えるまで面倒を見てくれるのが転職エージェントの良いところです。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職直後の人間関係を良好に保つべきポイントをご紹介しました。

せっかく努力して得た内定なのですから、転職して良かったと言えるように、転職直後の人間関係にはぜひ気を付けてください。