ブランド品や貴金属、着物、洋服、などの自宅にある様々な物を買い取り、リサイクル品として売りに出す、こういった買取業者は多く存在しています。
消費者の節約志向や環境意識の向上などもあって、買取業界は業界全体として堅調に業績を伸ばしています。
不況に強く、将来性も期待できる業界と言えるでしょう。
転職市場としても、買取業界に関する求人は比較的見つけやすく、未経験歓迎求人も多いことから多くの転職希望者にとって可能性がある業界と言えます。
ただし、実際に働いている人からは転職した後悔したという話も聞かれます。
買取業界への転職を考えている人は、転職前に事前に多くの点を把握しておかなくてはなりません。
そこで今回は、買取業界への転職を考えている人が事前にチェックしたいポイントについてご紹介していきます。
目次
ノルマの有無
厳しいノルマに悩まされる人も多い業界ですから、ノルマの有無については確認しておきましょう。
募集職種にもよりますが、営業や販売職、テレアポの場合は買取数や売り上げ額、アポ件数などノルマが設けられていることがあります。
ひどいケースでは、ノルマを達成できなければ罰金になるという会社もあります。
ブラック企業には引っかからないよう慎重に転職先を見極める必要があるでしょう。
ノルマの有無は募集要項に書いてある場合も多いのですが、鵜呑みにせず面接で詳細を確認する慎重さも必要です。
直接的にノルマの有無を聞くと面接官の印象が悪くなりますので、店舗での売り上げ目標や、自分の前職のノルマを提示した上でどの程度のノルマがあるのかを確認しましょう。
<例>
「店舗ごとの売り上げ目標はありますか?」
「前職では〇〇というノルマがあったのですが、御社ではどのぐらいだと理解しておけば良いでしょうか?」
実店舗もある企業を狙うべき
買取業者にも色々な形態があります。
近年特に宅配買取に力を入れている企業が多いこともあって、中には実店舗がないインターネット上で売買が成立する業者もあります。
時代の流れを見ると実店舗がない形態自体が悪いわけではないのですが、転職先として考えると情報量が圧倒的に少ないというデメリットがあります。
店舗があれば事前に訪問して確認することもできますが、企業訪問となるとハードルが上がります。
また、実店舗がないと経営コストが抑えられるというメリットがあるのですが、それゆえに新規参入で資金力がない不安定な企業である可能性もでてきます。
できるだけ実店舗があり、事前に情報を入手しやすい企業を選ぶのも一つの手です。
募集要項と違ったという失敗が多いから事前確認をしっかりと
買取業者に転職して失敗した人の話を聞くと、募集要項に書かれている内容と労働条件が違ったという意見が多く聞かれます。
中には悪徳業者もあるのでしょうが、応募者の確認不足であるケースも多いので事前にしっかりと労働条件を確認しておくべきです。
内定後には、労働条件通知書などの労働条件が書かれたものを書面でもらい、詳細まで確認した上で転職に踏み切りましょう。
また、歩合営業の場合、募集要項に書かれている給与はモデルケースなので実際とは異なります。
大抵は最も多く稼いでいる人のモデルケースであったり、実在しない人のモデルケースということもあるので要注意です。
あくまでも基本給をベースとして生活が成り立つのか、歩合割合が多い場合にはどの程度自分が達成可能なのかは推測しておく必要があります。
拘束時間が長いから実態を確認すべき
出張査定や訪問営業などがある営業職の場合、拘束時間が長くなる点は覚悟が必要です。
店舗であれば営業時間が定められていますが、個人宅へ訪問する場合は時間制限がほぼありません。
アポの状況によっては夜に訪問して査定が長引くなどもありますから、残業時間が長くなるケースが多いです。
募集要項に書かれているのはあくまでも所定労働時間ですから、実労働時間はどれぐらいなのか面接などで聞いておきましょう。
買取業界で働いている人が、拘束時間の長さを不満として挙げることはよくあります。
自分が長い拘束時間に耐えられるのかどうかも、じっくりと考えておく必要があります。
休みは少なめだから完全週休2日制にしよう
買取業界はサービス業ですから休み自体は少ない傾向にあります。
シフト制で連休取得は難しく、有休も取りやすい環境ではないと言えるでしょう。
前述したように拘束時間が長い場合は、休日が取れないと体を休めるときがありません。
「週休2日制」ではなく「完全週休2日制」の企業を選ぶなどして、できるだけ休日を確保したいところです。
似ているように見える両者ですが、週休二日制は「1ヶ月のうちに1週以上は、2日の休みがある」のであって、毎週必ず2日の休みがあるわけではありません。
完全週休2日制は毎週2日の休みがありますので、体力的な負担が少なくなります。
訪問買取営業は体力勝負
訪問買取を行っている企業で営業職として働く場合、体力勝負になることは覚悟しておきましょう。
訪問先はあちこちですし、必ず駅や駐車場近くに自宅があるわけではありません。
駅や駐車場から遠くて歩き回ることもよくありますし、雨だろうと強風だろうと訪問しなくてはなりません。
また、訪問先は会社ではなく自宅ですから、住宅街にあって場所が分かりにくいということはよくあります。
ナビでも見つけにくいこともあり、簡単な地図を渡されて自分で探すのは大変な場合もあります。
これに加えて拘束時間の長さや休日の少なさがありますから、体力がないと難しい仕事です。
安心して転職活動をしたいなら
買取業界の中にはもちろん優良な企業も多く存在していますが、参入障壁が低いこともあってブラック企業があることは否定できません。
ブラック企業に転職して散々な目に合わないように、信頼できる媒体を利用して転職活動を行うようにしましょう。
特に転職エージェントであれば、掲載にあたって企業審査がしっかり行われていますから、ブラック企業に引っかかる確率が低いです。
担当のキャリアコンサルタントが転職活動中の疑問や悩みに対しても相談に乗ってくれますから、安心して転職活動を行うことができます。
転職者のサービス利用はすべて無料という点も大きなメリットです。
最後に
いかがでしたか?今回は、買取業界への転職を考えている人が事前にチェックしたいポイントをご紹介しました。
堅調な業績推移で転職先としては注目度が高い業界ではありますが、気をつけたい点もあります。
勢いだけで転職先を決めないよう、事前にしっかりと確認しておきましょう。