応募先からの内定受諾に踏み切れない方や、これから転職活動を始めようとしている方がやってほしいことがあります。
それは、自分の適正年収を知っておくということです。
これを知っておくかどうかで今後の転職活動の方向性が大きく変わってきますから、まず最初にやっておきましょう。
しかし、なぜ適正年収を調べておく必要があるのか、具体的にどのように調べれば良いか気になるという方もいるでしょう。
そこで今回は、転職前に適正年収を調べておくべき理由と適正年収を調べる方法について解説していきます。
目次
適正年収はなぜ調べておくべきなのか?
まずは適正年収を調べておく必要性についてお話します。
年収なんて人によって違うはずなのに調べるのは無意味では?と思うかもしれませんがスタートはここからです。
同じ仕事なのに今より高い年収で働ける可能性があるから
同じような仕事をしているのに、働く場所が違うだけで年収が大きく異なるなんて不公平だと思いませんか?
しかし世の中には同じ労働力を提供しているのに報酬が異なるといったことが普通にあります。
ほぼ同じ仕事だけど業界を変えるだけで年収が大幅にアップしたとか、業界内でA社→B社に転職しただけで賞与が全く違うなどはよくあって、だから転職という概念が存在しているとも言えます。
自分の適正年収を知ることで、自分の労働力ならばもっと高い年収が狙えるという事実を認識すれば、転職に前向きになれるのです。
応募先で実力以上の希望年収を提示して不採用にならないため
自分の適正年収を知らずに転職活動を始めてしまうと、転職面接でやってしまうミスがあります。
それは「実力以上の希望年収を提示してしまう」ということです。
自分が50の労働力しか提供できないのに100くれと言っている、そんな応募者に対して企業が思うのはこんなことです。
- 「自分の実力を客観視できていない。」
- 「何の根拠もなく高い年収だけを希望するなんて論外。」
自己分析ができていない人や、根拠を持たない主張を持つ人は仕事においても成果を挙げることができないため、不採用になる確率が高まります。
転職理由が給与だけなら思いとどまることもできるから
仕事内容や職場の人間関係など特に不満はないけれど、唯一不満があるのが給与だという人の場合、適正年収を知ることで転職を思いとどまることもできます。
もっと高い年収をもらえるかもと期待していたものの、実は今の年収が割と恵まれていると気づくこともあります。
そうなると転職してもメリットはありませんし後悔することも考えられるでしょう。
転職に踏み切る前に自分の価値を把握しておくと、痛い目に合わずに済むのです。
適正年収はどうやって調べるのか?
続いては適正年収の調べ方について解説していきます。
職種ごと、企業ごと、さらには人ごとに異なる年収ですが、調べる方法などあるのでしょうか?
希望業界での求人広告を網羅的に調べていく
転職先として考えている業界の求人を網羅的に検索していくと、大体のその業界での中央値が見えてきます。
A業界とB業界を考えている場合、どちらの業界が高い年収を狙えそうかが分かるため転職の方向性を絞るのに役立ちます。
求人広告を見ることで同時に応募条件や勤務地なども確認できるので、実際に今転職可能な企業での適正年収を推測することが可能です。
ただし、求人広告に記載されている年収は経験や年齢によって変動する可能性がありますから参考程度という位置づけが良いでしょう。
面接で年収モデルを確認する
その企業での適正年収を知るためには面接で直接確認するのが一番です。
募集要項に年収例が書かれている場合もありますが、さらに詳しく知りたい場合は面接の質問タイムなどを利用して経歴ごとの年収モデルを聞いてみても良いでしょう。
ただし、時代は年功序列型の評価制度ではなく成果型への移行が多くの企業で完了しています。
成果によって年収は異なる以上、ハイパフォーマーの年収に惹かれて入社しないという冷静さを持つことが大切です。
転職サイトや転職エージェントの適正診断を受ける
転職サイトや転職エージェントでは年収適正診断を受けることができます。
スキルなど指定された項目を入力していくだけで5分程度で診断が完了するため、手軽に自分の適正年収を知ることができます。