転職初日には、事前に提出を求められていた「絶対に必要な書類」のほか、「持参しておきたい」持ち物があります。
絶対に必要なものを忘れるのはダメですが、指示されていないものは、社会人としての資質が問われるものでもあります。
初日の服装についても同様です。
何も指示がないからと言って適当でいいわけではなく、社会人らしい装いを心がける必要があります。
そこで今回は、転職初日に指示がなくても持参したい持ち物、服装についての注意点を解説します。
目次
言われなくても持参したい初日の持ち物
事前指示があった書類や持ち物以外にも、社会人として持っておきたいものがあります。
「言われてないので、持ってきませんでした。」
では印象が悪いので、最低限必要なものだけでも持っておくようにしましょう。
筆記用具、印鑑
ボールペンやノートなどの筆記用具は、必ず持っていきましょう。
当然会社には備品としてありますが、入社初日は仕事がなく説明事項が多いため、備品を支給されないこともあるでしょう。
上司や先輩が説明してくれている間、ぼーっと聞いているのは印象が悪いです。
ペンとノートを出してメモする姿を見れば、転職先の職場の人たちも一安心です。
転職組とはいえ新人なのですから、一度言われたことは忘れないようメモする姿勢を見せましょう。
また、入社初日は入社手続きの書類確認などが行われるため、印鑑も持っておく方がいいでしょう。
押印漏れなどがあった場合にその場ですぐに押せますので、事務手続き担当者にとっては非常に助かります。
腕時計
入社初日は、各部署の担当者が説明や挨拶周りに同行してくれます。
担当者は、自分の仕事を抱えながらの中途採用者対応ですから、バタバタしていることもあるでしょう。
「待ち」時間が多い場合もありますから、待っている間にはメモを読み返す、職場内の様子を観察するなどして無駄に過ごさないようにしましょう。
とはいえ担当業務がなく慣れない職場のため、時間が経つのが遅く感じることも。
職場に時計はありますがチラチラ見ていると印象が悪いので、腕時計は持参しておきたいですね。
ハンカチ、ティッシュ
最低限の身だしなみではありますが、意外と忘れがちなのがハンカチ。
会社のお手洗いには、手を洗ったあとの乾燥機やペーパータオルがついていないこともあります。
お手洗いから出てきた場合に手がびしょびしょなんて子供みたいですから、しっかり持っておきましょう。
転職初日というより、大人としてのマナーに関わることですね。
また、会社のティッシュなども初日から勝手に使うと印象が良くないので、ポケットティッシュを持参しておきましょう。
昼食
転職初日の昼食は、職場の人に合わせたいところです。
一気に距離を縮めて職場になじむチャンスですから、職場の人が社食に行く、外食するなどで「一緒にどう?」と言ってくれたなら、快くご一緒しましょう。
職場によっては、社食もない、近くにコンビニもないなど、持参しておかないとならないこともあります。
反対に、お弁当を食べる場所がなく、社食や外食が主流という職場もあります。
どのパターンにも対応できるよう、ある程度のお金と、常温で持ち運べるパンなどを用意しておくといいでしょう。
転職初日の服装はどうする?
転職初日がスーツ指定であればいいですが、私服ということも多いです。
制服がある職場でも、初日は制服がまだ届いておらず、入社から数日だけは私服を着るというケースもあるでしょう。
何を着ていけばいいのか悩むという方のために、初日の服装について解説します。
スーツに準ずる「きちんと感」があるものを
私服でいいのにわざわざスーツを着ていく必要もありませんが、カジュアル過ぎるのもNGです。
私服勤務可能というのはどんな服でもいいということではなく、社風にあった服装が必要だということ。
自由な社風の場合は、慣れてきたら好きな服を着ていけばいいですが、さすがに初日は控えましょう。
当たり障りのない服装としては、シャツかジャケットに、パンツかスカートを組み合わせる王道スタイル。
仕事着で迷ったときは、襟付きのトップスにベーシックなボトムスの組み合わせにしておけば、間違いありません。
襟があることで「きちんと感」がでやすいので、首元があいたニットなどより初日に向いています。
色柄も奇抜なものではなく、無地やストライプなど、職場でも浮かないものを選びましょう。
こういったシンプルなアイテムは、好きな服装をするようになっても十分に着回しができまるため、早めにそろえておきたいですね。
靴は歩きやすい革靴を
転職日の初日は、他部署への挨拶周りなどで歩き回ることも多くあります。
慣れない環境のうえに足が痛くなることがないよう、一番歩きやすい靴を選びましょう。
スニーカーやサンダルはカジュアル過ぎるので革靴がベスト。
女性は適度な高さのヒール靴にしないと、歩くのが遅くて同行する上司や先輩をイラつかせてしまいます。
顔回りはすっきり、ピアスはNO!
男性の場合は面接時の髪型のままであれば大丈夫ですが、ロングヘアの女性は髪をおろしていくことも考えられます。
ただ、職場によって仕事中は髪を結ぶのが基本という、暗黙のルールが存在している場合もあるため、初日は様子見で一つに結んでいきましょう。
顔回りをすっきりさせて、爽やかな第一印象を心がけたいですね。
面接日ほど堅くまとめる必要もありませんが、ラフ過ぎない髪型が大切です。
また、職場でもシンプルなネックレスや指輪などは許容されることが多いですが、ピアスに関しては意見がわかれるところです。
特に年配の方は小さなピアスだけで印象を悪くすることがあるので、初日は外していくのが無難でしょう。
入社日について不安が大きいならエージェントを頼るのも手
転職エージェントを利用して転職活動をしていた人であれば、入社までのサポートを受けられます。
入社日の注意点などをエージェントに聞いておいてもいいでしょう。
せっかく入社が叶った企業で悪印象にならないよう、適切なアドバイスをくれるはずです。
最後に
いかがでしたか?
今回は、転職初日に言われなくても持っていきたいものと、適切な服装について解説しました。
指示がないだけに社会人としての資質が問われやすく、大事な第一印象に影響を与えます。
ぜひ社会人らしい準備で初日を臨むようにしましょう。