転職活動も後半になってくると、面接が立て続けに発生して有休を取得して面接を受ける必要性がでてきます。

仕事が休みの日に日程を調整する、仕事帰りにしてもらうなどの対策は存在しますが、簡単にいかないこともあるでしょう。

そこで今回は、有休を取得して面接に行く場合に会社に伝える理由について紹介していきます。

有休申請に理由はいらない

まずは大前提として、労働者が使える有休には特別な理由など不要です。

本当は「有休を取ります。」だけ伝えれば十分で、理由を問える権利など会社にはありません。

誰も聞いていないのにわざわざ理由をつけて申請すると怪しまれますから、気にせず申請すればいいのです。

申請書に書かなくてはいけないことがあれば、「私用」でいいでしょう。

とはいえ会社によっては有休取得理由を細かく聞いてくる、よほどの理由がなければ受理しないということもあります。

当然あってはならないことですが、実情としてはうまく切り抜ける必要があるでしょう。

体調不良は使いやすいが使い過ぎると別問題が発生する

自己申告なのでいくらでも言い訳が効くのが「体調不良」です。

1度や2度の体調不良なら、「最近調子悪いんだな。」で済まされるため、下手に勘繰られることもありません。

ただ、頻繁に有休を取得してそれがすべて体調不良の場合は、「大丈夫か?何の病気だ?」となりかねません。

病院で受診したかどうかを聞かれますので、とっさに説明できるよう準備しておきましょう。

心配されてつい転職活動中であることを話してしまい、上司にきつい態度を取られた例もありますよ。

体調不良による有休日には、面接が終わってほっと一息、カフェなどでお茶している姿を見られたら大変なので、面接後誰にも会わず自宅に直帰する必要があります。

使いやすい理由ですが盲点もありますからほどほどにしておきましょう。

持病の通院は便利

同じ体調不良でも、突発的ではなくあらかじめわかっていることなので伝えやすい、定期的な通院のため継続的に使えるという理由で「持病の通院」は便利です。

昔から持病があると伝えれば、単なる体調不良より詮索されにくいですし、面接後に職場の人に会ってしまっても問題ありません。

プライバシーに関わることなので余計なことを聞かれず、かなり便利な理由です。

ただし、「持病って何?」と聞いてくるデリカシーのない人もいるので、ぱっと言えるものは準備しておいてもいいでしょう。

相手が男性で自身が女性なら「婦人科系の持病」と言って非常識な相手を黙らせるのも一つです。

また、持病の通院なのに有休の取得時期が集中しているのもおかしいので、他の理由も含めて適度に使っていくことも必要です。

持病ではないですが、歯医者などであれば連続して通うこともあるので、繁忙期以外などで半休を取得したい場合には使えます。

家族の都合は理解されやすい

家族の訃報はバレやすいので禁じ手ですが、家族の都合による有休ならば理解されやすいです。

最近家族の具合が悪いので病院の予約を取った、高齢の親から大きな荷物を運ぶ手伝いをしてほしいと言われたなど、家族を使わせてもらうのは一つでしょう。

家族の都合に対して批判的なことを言う人は、道徳的な問題からも嫌われやすいので、普段は口うるさい上司や先輩を黙らせることも可能です。

家族への文句は下手をするとパワハラ問題にも発展するため、突っ込んで聞いてこないでしょう。

この理由を使うときの注意点としては、職場の人と面識がある家族を引きあいに出さないこと。

できれば家族にも伝えておき、絶対にばれないための包囲網を張っておきましょう。

また、嘘だと思われないように、できるだけ具体的な理由を用意しておくことも必要です。

1日休みより半日休みを使うようにする

転職面接は個人面接が多く、面接開始時間の5分前訪問が基本なので、ある程度の所要時間が判断できます。

働きながら活動する応募者への配慮もありますし、面接官も他業務を兼ねているため、お互いに時間がないのです。

企業にもよりますが、おおよその時間は30分~1時間程度、長い場合でも2時間ぐらいが一つの目安です。

筆記試験が同日に行われる場合はさらにかかりますが、トータルで半日以上かかることは多くありません。

つまり、一つの企業を受けるため丸1日有休を使わなくてもいいということ。

今後転職活動が長引いた場合は有休残日数の問題もでてきてしまうので、むやみに1日休みは取らないことも大切です。

半日休みなら周囲からも比較的許容されやすく、文句を言われる確率も下がります。

効率的な転職活動をしたいなら転職エージェントを使うべき

有休休暇は限られていますし、欠勤は無給になってしまうためデメリットが大きいですよね。

できるだけ有休を使わなくて済むよう、転職活動を効率的に行う必要もあります。

おすすめは転職エージェントを利用した転職活動です。

平日の夕方以降に面接時間を取ってもらいたい、休日などに面接を受け付けてもらいたいなどの調整を、応募者に代わっておこなってくれるため、余計なことを考えず面接対策に集中することができます。

もちろん、企業によっては平日の昼間しか面接の対応ができないケースもありますが、転職エージェントを利用して活動することで内定確率がアップするため、最小限の有休利用で抑えることができるのです。

転職エージェントは無料で利用できますから、効率的な転職活動のためにもぜひ利用を検討してみてください。

最後に

いかがでしたか?今回は、転職面接で有休を使う場合に会社に伝える理由について紹介しました。

本来は特別な理由などいらない有休取得ですが、それを理解している職場ばかりではありません。

社風や上司の考え方によってうまく使いわけていきましょう。

内定をもらった後の円満退職につなげるためにも、活動中は波風立てず職場にあわせていくことも必要です。

ぜひ参考にしてみてください。