転職活動において重要なのはスキルや経験が活かせることですが、もう一つ大切なポイントがあります。

それは「見た目」に気を配ること。

スキルや経験が豊富な人でも、見た目を意識しないあまりに、内定がもらえないことがあるのです。

転職と見た目は関係ないようにも思えますが、一体どういうことなのでしょうか。

今回は、第一印象を左右する見た目の重要性と、転職活動と見た目の関係を紹介します。

第一印象を左右するのはやっぱり見た目

初めて会う人と接するときは、相手を判断する材料が限られています。

判断材料の多くを占めるのが見た目。

ここでは、第一印象に影響を与える見た目の重要性を解説します。

人の第一印象は見た目でほぼ決まる？

人の第一印象は見た目が大きいという考え方は、一般的に多く知られるところとなりました。

人は見た目によって9割、10割といったレベルで印象が変わるという書籍が出版され、見た目が印象に与える影響について、さまざまな実験データもあります。

割合に関しては諸説あるものの、「人は見た目じゃなくて中身だけが重要！」という考え方をする人は以前に比べて少なくなったのではないでしょうか。

中身の重要性までは否定しないにしても、見た目の大切さは多くの人が認識していることです。

見た目は生まれもった美貌ではない！

何も「生まれもった美貌がなければ仕事も転職もうまくいかない。」ということではありません。

そもそも、人は見た目が重要という主張の多くは、顔の表情や身だしなみなど、相手を思いやる程度の見た目に気をつけようというもの。

服装や髪形に気をつけることで、相手の立場に立って物事を考えるようになり、外見だけでなく人間としても成長できるという考え方なのです。

見た目から変えることは重要

素晴らしい人間になろうとしても、精神力を鍛えることは難しいですよね。

神様か仙人かというくらいの崇高な考え方をもっていない限り、精神力だけをピンポイントで高めるのは、並大抵の努力ではできません。

一方、見た目を変えることは今すぐ誰でもできます。

例えば今、「笑ってください。」と言われれば、にこっと口角をあげることくらいできるでしょう。

心と体は常に連動しているため、外見から変えていくことで自然と内面に変化が訪れるものです。

見た目から変えようというのは、とても効率的に、自分という人間を変えることができる方法なのです。

転職活動と見た目の関係

転職活動中の人にとっては見た目を鍛えることは重要な点です。

ここでは、転職活動と見た目の関係性や気をつけたいポイントを紹介します。

一部の企業では「顔採用」が存在する？

一部の企業や職種では「顔採用」が存在すると言われています。

モデルのような見た目が重視される特殊な職業ではなく、一般企業においても実在していますよ。

人事担当者の中には、「見た目がいい人を採用することがある。」と発言する人も。

化粧品やエステなど「美」に関する企業の場合は企業イメージに直結しますし、営業や接客など接客要素が強い職種の場合は、見た目が売上に影響することもあるでしょう。

見た目がいい人を採用することの、ビジネス上の利点は十分に理解できます。

また、人はやはり「見た目がいい人と一緒に働きたい。」と自然に思うということもあるでしょう。

見た目を鍛えることで、転職の可能性は大いに広がるというわけです。

転職活動における見た目とは

転職に見た目が重要だと思っても、何も無茶なダイエットをしたり、美容グッズを購入する必要はありません。

転職における見た目は「身だしなみ」「笑顔」という言葉に置き換えましょう。

身だしなみとひとことで言っても、細部にまで気を使わなくてはなりません。

特に気をつけたい身だしなみのポイントは下記の通りです。

  • スーツのシワ、汚れ
  • 肩にフケは落ちていないか
  • 顔回りがはっきり見える清潔感のある髪型か
  • 爪先、鼻毛、耳垢など細部にまで不潔な印象がないか
  • 口臭、体臭など臭いにも注意

派手に美しく着飾るということではなく、清潔感と、健康的な印象を主に意識することがポイントです。

面接がおこなわれる部屋は想像以上に狭いこともあるため、口臭や体臭も重要な点。

面接前に煙草を吸うのはご法度ですし、面接前にニンニクや玉ねぎなどが入った食べ物を口にするのは避けましょう。

汗の臭いが気になる場合は、無香料タイプのスプレーなどを利用して対策しておきましょう。

表情が柔らかくなる！笑顔のコツ

表情が硬くて暗い印象では、いくら身だしなみが完璧でもマイナスイメージです。

見た目が重要といっても、美人やイケメンである必要はありません。

「感じがいい人」と思われることが大切なので、笑顔は忘れずに面接に臨みましょう。

書類選考を突破して面接にたどり着いた時点で、スキルや経験面など、ある程度の基準を満たしています。

緊張や不安はわかりますが、笑顔を心がけましょう。

コツとしては、姿勢を正しくすることで、明るく前向きな表情がでやすくなります。

自然と笑顔になるので、まずは姿勢を意識しましょう。

また、面接前に「あいうえお」と繰り返したり、顔のマッサージをして表情筋をほぐしておくのもおすすめです。

耳たぶを揉んでおくだけでも血色がよくなって健康的に見えるので、面接会場に入る前やお手洗いなどでおこなっておくといいでしょう。

転職エージェント利用で面接対策を

自分が相手からどう見られているのかは、自分では判断することができません。

面接の本番前に必ず他人の視点を入れておく必要があるでしょう。

とはいえ、家族や知人はすでに内面的な情報があるため、第一印象を聞くことはできません。

転職エージェントを利用した転職活動なら、事前に面談がおこなわれるため、第一印象について聞いておくことができます。

転職のプロの目線からどう映ったか、発言内容だけでなく、見た目の印象についてもチェックしてもらうようにしましょう。

最後に

いかがでしたか？第一印象を良くするための見た目の重要性と、転職活動と見た目の関係性を紹介しました。

「見た目で人を判断する企業に転職したくない！」と頑なになるのは、損でしかありません。

人は見た目が重要であることを理解して、相手の立場に立った見た目を意識していきましょう。