現代における働き方のテーマである「ワークライフバランス」。
今転職を考える人の中には、絶対に外せないキーワードという人も多いのではないでしょうか。
ワークライフバランス実現につながる転職先としてIT関連企業があります。
激務と悪評高かったIT業界ですが、本当にワークライフバランスが叶うのでしょうか。
今回は、ワークライフバランスを叶えたいならIT業界に転職すべき理由と、転職成功のコツを紹介します。
目次
なぜIT企業?激務ではないの?
ワークライフバランスとIT企業、少し前まではかけ離れた位置に存在するとされていました。
IT業界は長時間労働が基本とされ、ハードワークで離職率も高いと指摘する声が多かったからです。
しかし、最近のIT業界では風向きが変わってきています。
ワークライフバランス重視派こそIT業界を狙うべき理由を解説します。
働き方改革に積極的な企業が多い
最近のIT業界では、従業員の働き方改革に積極的な企業が増えてきたのが特徴です。
大手を中心とした流れが中小のIT企業にも広がっている様子。
転職サイトや転職エージェントでIT系求人を探してみると、年間休日120日以上、月の残業平均20時間前後という求人も多くあります。
「IT系=激務」という固定観念をいったん捨てて、視野を広く求人を探してみるといいでしょう。
IT業界では若くて柔軟な考え方をする経営者も多く、業界自体が発展途上のため、時代にあった働き方を積極的に発信する傾向にあるのです。
業界全体に勢いがあり将来性も見込める
IT業界の勢いは衰え知らずです。
若者世代にこそ浸透したIT関連のツールや技術ですが、高齢化が進む日本では、今後の需要が見込める市場がまだまだ存在しています。
ゲームや娯楽だけでなく、医療や介護業界など社会的な貢献度が高い業界におけるIT技術の流用にも期待できるため、将来性も高いのが魅力。
果てしない可能性を秘めているため、やりがいにもつながるでしょう。
知名度が高く年収に期待大の企業が多い
仕事内容重視の新卒に比べて、転職組の関心事項はやはり年収ですよね。
学生時代は自立していないため実感がわかないですが、社会人経験を積むごとに生活のため、家族のため、年収はもっとも重要とも言えるべきポイントになるでしょう。
IT業界の中でも、大手や成長株のベンチャーに狙いを定めれば高収入も期待できます。
大手ともなれば転職のハードルは上がりますが、金融など保守的な業界に比べると中途採用枠も活用傾向にあるためチャンスはあります。
IT業界なら、スキルや経験次第で優良企業に転職できる可能性もあるのです。
プロジェクトによって定時帰りが続くことも
IT企業で働くエンジニアやプログラマーは、基本的にプロジェクトに沿って働く機会が多くなります。
顧客によっては仕事の方向性が定まらず発注までに時間がかかることもあり、しばらく定時帰りが続くことも。
プロジェクトが始まれば納期に追われ遅くまで残ることがあっても、「早く帰れる日がけっこうある」というのは大きいのではないでしょうか。
どの業界でも、通年同じような忙しさということは少ないため、その意味では、他業界に比べて激務ということはないはずです。
ITだからこそ幅広い働き方が叶う
パソコンを当たり前に使うIT業界では、在宅ワーク導入の取り組みも進んでいます。
セキュリティ対策など超えるべきハードルがあるものの、わざわざ出社して働かずとも成果を挙げることができるのは、IT業界だからこその強み。
働き方の多様化は今後ますます進むと考えられますから、IT業界であれば自分らしい働き方に出会えるチャンスが広がります。
IT系のスキルを身につけておけば、将来的な独立やフリーランスの道も開けるため、転職するなら今はいい時期だと言えるでしょう。
希望のIT企業へ転職を成功させるコツ
IT業界でも、働き方改革が進んでおらず、いまだにハードワークを強いられる企業も存在しています。
働きやすい企業とそうでない企業の格差が激しいとも言える業界ですから、転職活動は慎重におこないましょう。
IT企業への転職を成功させるコツを紹介します。
年間休日や残業の実態を確認
求人広告には、年間休日や残業の平均時間がよく掲載されています。
「年間休日125日」などと明確に書いてあれば、下回ると虚偽の広告になるため、それなりに信頼できる情報です。
ただし、休みが多い代わりに残業時間が異様に長いなんてことのないよう、バランスを見極めることが大事です。
年間休日だけでなく、残業の実態がどうなのかを調べるには、求人広告だけをあてにしてはいけません。
求人広告に書かれている残業平均はあくまでも平均なので、10時間、20時間程度は平気で変動します。
面接で聞く、転職口コミサイトで確認するなどして、繁忙期でどの程度忙しいのか確認しておくといいでしょう。
スキルを棚卸して活かせる企業を探す
自分のスキルをしっかり棚卸し、「何ができるのか」「どの工程で強みを活かせるのか」という点を整理しておきましょう。
ワークライフバランスを叶えたいという目的だけで転職を成功させることはできません。
自分のスキルや経験を客観視したうえで、的確に説明できることが大切です。
希望の企業に転職を成功させた人は、転職の目的がはっきりしており、自分の実力を客観視できるという共通点があります。
企業側の立場に立ち、貢献できるかどうかという視点を忘れずに活動していきましょう。
転職エージェントを利用する
転職市場の活性化に伴い、利用メリットが大きい転職エージェントが増えてきています。
IT系求人は多くのエージェントで特集が組まれるなど、積極的に展開していますので、上手に利用することで転職成功につながるでしょう。
転職エージェントを利用すると、キャリアコンサルタントが併走し、応募から面接まで転職活動全体を通じてサポートしてくれます。
1人で求人を探すと視野が狭くなりがちですが、エージェント利用で思いもよらぬいい求人を紹介してくれることもありますよ。
最後に
いかがでしたか?IT関連企業の中には驚くほど働き方改革が進み、ワークライフバランスが叶う企業も多くあります。
将来性豊かな業界ですから、転職による可能性が広がるでしょう。
希望の企業に転職を成功させるためにぜひ参考にしてみてください。