秘書という仕事は大量募集とはいかないものの、一定数の求人が常にある定番の仕事ですよね。
秘書に転職したいと考える方は多くいるでしょう。
近年は外資系企業が日本国内にも多くあり、外資系秘書は需要が高い職種の一つとなっています。
秘書の仕事は誰にもできるわけではなく、適性があるかどうかが重要。
特に外資系秘書ともなればプラスして英語力が求められますから、転職先としてのレベルは高いものがあります。
そこで今回は、外資系秘書に転職するために知っておきたい、仕事内容や日系秘書との違い、外資系秘書求人の探し方などを紹介していきます。
目次
外資系秘書の仕事内容
秘書として外資系企業に転職したいならまず気になるのが仕事内容でしょう。
外資系企業で働く重要ポストにつき、上司の仕事にまつわるさまざまな業務を担当します。
具体的にはスケジュール管理や出張時の宿泊・交通の手配、挨拶状や社内外へ向けた文書作成、来客対応など。
上司の考え方によって何を求められるかは異なります。
出張についていくこともあれば、出張同行は一切なく職場内に残って上司のサポートをすることも。
事務職がおこなうようなデータ管理や分析などを依頼されるケースもあります。
外資系秘書の年収相場
秘書に限らず外資系全般に言えるのは年収相場が比較的高めであること。
外資系秘書の年収相場は450~500万円といったところで、経験があれば600~700万円程度の年収を稼ぐ人もいます。
成果主義を採用しているため仕事能力が高くなければなりませんが、同じ秘書でも外資系を選ぶことで年収アップを目指すことも可能です。
ただ、外資系は一般的に年俸制で賞与や退職金なしというケースも多いため、一つの企業で働き続けるという点では比較が難しいところではあります。
定期的に雇用の見直しがされるため、上司の評価が低ければ年収ダウンも十分に考えられるでしょう。
とはいえ、国内にある外資系の外国人上司は、秘書に対して通訳のような役割も求めているため、上司にとっての重要度が高いとも言えます。
コミュニケーションがスムーズに取れるような信頼関係を築くことができれば、上司の判断で大幅に年収がアップする可能性もあるでしょう。
日系企業の秘書との違いは?
外資系秘書は、日系企業の秘書と異なる点もあります。
秘書経験があっても、外資系秘書になって必ずうまくいくとは限りませんから、両者の違いについて理解しておきましょう。
日系企業の秘書との違いを解説します。
外国人上司につくため高い英語力が必要
日系企業の秘書でも、上級秘書になるとかなり高い英語力を持っていることもしばしば。
秘書課がある企業は大手やグローバル企業も多いため、上司のサポートとしての英語力が求められるからです。
上司自身が日本人の場合は、日頃のやり取りは日本語がほとんど。
社内公用語として英語を採用している企業でもなければ、通常業務で英語をメインに使うことは多くありません。
一方外資系秘書の場合は上司が外国人になることが多いので、基本が英語でのやり取りです。
TOEICの点数が少しいいというレベルではなく、バイリンガルでなければならないでしょう。
特に、課全体で上司をサポートするグループつき秘書ではなく、1人の上司に1人の秘書がつくマンツーマンタイプの秘書であれば、もっとも高いレベルの英語力が求められます。
職務領域が広い
一般的に秘書というポジションは、上司のサポートに徹し、裏方的な役割がメインです。
自分の意見を伝える、企画書を作成して提案するといったことではなく、上司のやり方にあわせ、上司がスムーズに仕事をする手伝いをするのが仕事なのです。
秘書の世界では「越権行為」(権限の範囲を超えて仕事をすること)に対してかなり気を使うくらい、その職務領域に関しては慎重に線引きをする必要があります。
もちろん外資系秘書でも原則は同じですが、日系秘書と違って「上司の代役」を担うケースもあります。
上司が不在のときは上司の業務をおこなうことも。
上司の考え方によりますが、日系秘書に比べると職務領域の範囲が広いことが特徴になります。
外資系秘書を探すにはどうすればいい?
外資系秘書に転職するには、どんな探し方をすればいいのでしょうか。
希望にあった企業に転職できるよう、仕事の探し方も意識してみましょう。
転職エージェント、転職サイトの利用が確実
外資系秘書の正社員求人を探す場合は、転職エージェントや転職サイトを利用して探していくのがおすすめです。
特に総合型の転職エージェントや転職サイトは求人件数が多く、大手の優良案件も豊富に扱っているため、質の高い求人に出会えるチャンスがあります。
また、外資系に強いエージェントもありますから、外資系に絞って転職活動をおこなうなら利用価値が高いでしょう。
転職エージェントの場合は、求人紹介だけでなく応募書類の書き方や面接対策までサポートしてくれるのがメリット。
外資系に応募する際は、日系企業への応募と異なり英文レジュメや面接対応も特殊ですから、専門知識があるキャリアコンサルタントの力を借りるのが賢明と言えるでしょう。
経験を積みたいなら派遣から始めるのも手
秘書経験がなく、じっくり経験を積んでから外資系秘書にチャレンジしたい場合は、派遣から始めるのも一つです。
派遣は秘書求人が多く、派遣会社で研修などをおこなってくれる場合もあります。
派遣会社のサポートがつきますから、どの程度の英語力や秘書業務の経験値が必要かなどが事前にわかるのも魅力です。
グループつきの秘書から基本を学んでいき、英語の勉強を続けていけば、外資系秘書へ挑戦しやすい環境になるでしょう。
派遣での仕事も立派な経歴になりますから、将来のキャリアを見据えて敢えて派遣から始めるのは一つですよ。
最後に
いかがでしたか?今回は、外資系秘書の仕事内容や日系秘書との違い、求人の探し方などをまとめて紹介しました。
外資系秘書では、高いビジネスマナーが求められ、英語力も活かせるやりがいある仕事です。
ぜひ転職を成功させ、自身のキャリアを切り開いていきましょう。