応募書類を書き始めると、まず最初に立ち止まるポイントが志望動機。
重要な項目であるにもかかわらず、志望動機が書けないと悩む人は多くいます。
志望動機作成で立ち止まってしまう人は準備不足の可能性がありますよ。
しっかり材料を準備してから作成に移っていかないと、いつまでたっても曖昧で当たり障りのない志望動機になってしまうでしょう。
そこで今回は、志望動機作成に必要な材料と、作成の具体的ステップを紹介していきます。
目次
いきなり書き始める前にまずは材料準備から
志望動機をいきなり書き始めようとするから立ち止まってしまうのです。
まずは志望動機の元になる材料を準備していきましょう。
ここでは、志望動機につなげるために準備したい具体的な方法を紹介します。
自己分析とキャリアの棚卸
志望動機というのは「自分はこんな仕事をしたい。」「こういうキャリアがあるから転職先でやれる仕事がある。」という気持ち、考えがベースにあります。
なぜ志望するのかの問いに対しては、自分がどんな人間か、これまで何をしてきたのかを明確にする必要があるでしょう。
それらを知るために最適なのが自己分析とキャリアの棚卸。
自己分析では、自身の長所・短所、どんなときにモチベーションが上下するか、中・長期的な未来にどうなっていたいのかなど、思いつく限り書き出していきます。
仕事において「自分がもっとも大切にしたい基準は何か。」についても掘り下げて考えておきましょう。
基準がぶれなければ志望動機にも一貫性が生まれ、志望動機作成が容易になります。
キャリアの棚卸ではこれまでの職歴を整理するだけでなく、業務遂行のために必要になったスキルについて、具体的なエピソードなども思い出していきましょう。
業界、職種、企業研究をおこなう
続いては業界や職種、企業に対してそれぞれ研究をおこないます。
志望動機で立ち止まってしまう人は、ここでの研究不足のケースが多いです。
相手をよく知らないのに志望することなどできませんよね。
なぜその業界で働きたいのか、職種を選んだ理由は何か、数ある企業の中でなぜ応募先を選んだのかを掘り下げて考えておきましょう。
研究方法は、インターネットで調べる、会社四季報などの冊子を見るなどのほか、その業界や職種として働く人に会って話を聞いてみるのも有効です。
知り合いに聞いてみると、意外と関わりがある人を知っていることもありますよ。
最近はSNSなどで情報を発信する企業もありますから探してみてもいいでしょう。
募集要項を確認
求人を見て「応募しよう!」と思ったのには理由があるはず。
特に募集要項を見て応募するかどうかを決める人は多いですから、そこに志望動機のヒントが隠されています。
募集要項の中で気になった文言をピックアップして書き出してみましょう。
給与、勤務時間、仕事内容など、紙に書きだすことで自分が気になった理由が整理されてきます。
あわせて、募集要項から読み取れる「企業が求める人材」を把握しておきます。
企業研究結果も踏まえて考えるとよりわかりやすいでしょう。
給与や待遇など条件面のみしか魅力に感じなかった場合は、さきほどおこなった業界、職種、企業研究の結果を再確認します。
研究結果と募集要項をあわせて見ると、条件面にしか魅力を感じられないということはあまりないはず。
仕事内容も将来性もなにもない、単に給与が高いからという理由では志望動機作成は難しくなります。
そうなれば「本当に志望するのか?」という原点に立ち返り、別の選択肢を検討する必要もあるでしょう。
志望動機作成の具体的ステップ
ここからは、さきほど準備した材料を元に、志望動機作成の具体的なステップに移ります。
どんなことを意識して志望動機を作成していけばいいのでしょうか。
もっともメインになる志望動機を一言でまとめる
応募書類でも必ず書くほか、面接でも必ず聞かれるのが志望動機です。
応募書類作成の段階であっても、面接官の質問に対して答えるようにメインになる志望動機を一言でまとめてみましょう。
自分が面接官になったつもりで、自分自身に問いかけてみます。
簡潔にまとめられない場合は、まだ志望動機が曖昧な証。
準備が不足している可能性が高いため、材料集めの段階に戻ることも大切です。
メインの志望動機を強化するエピソードを加える
自分にとってもっとも大きい志望動機を強化する具体的なエピソードを加えていきます。
その企業でしかできない仕事がメインの志望動機なら、その仕事をやりたいと思ったきっかけや自分の強みが活かせるポイントを、過去のエピソードなどを踏まえて説明しましょう。
具体的であればあるほど、志望動機がさらに強化され、企業の人事担当者を納得させることができるのです。
志望動機から将来のビジョンへ
志望動機の締めくくりには、転職後にやりたいこと、貢献できることを付け加え、将来のビジョンへつなげます。
業界や企業研究から読み取った、求められる人材像にあうように伝えるのがポイントです。
単に自分の希望を伝えるのではなく、企業が「こういう人を探していた。」と思ってもらえるよう将来のビジョンをまとめましょう。
わかりやすい文章になったか確認
志望動機を作成したら、文章全体を通じてわかりやすいものになっているか確認しましょう。
文字数は300文字以内が目安。
長すぎてもまとまりがないですし、短すぎては熱意が感じられません。
適度なところで句点を使っているのかも重要。
同じような言葉を繰り返している場合は、別の言葉に言いかえるようにします。
最後に声に出して読んでみて、ダラダラと続く印象がないかを確認していきましょう。
応募書類の確認は転職エージェントを利用しよう
志望動機は応募書類の中でも重要度が高いポイントです。
自己満足で終わらないように第三者の目を入れておくことが好ましいでしょう。
第三者としては、転職支援のプロである転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントでは応募書類の添削サービスがあり、プロの視点から見てアドバイスしてくれます。
文章力がどうかだけでなく、企業の人事担当者の心に響くかどうかをジャッジしてくれるのはやはりプロ。
これまで多くの応募書類を目にしてきた経験から、効果的な志望動機作成に一役買ってくれるはずです。
最後に
いかがでしたか?今回は、志望動機作成に必要な材料準備と具体的ステップについて紹介しました。
志望動機は転職活動全体のベースとなる重要な要素です。
ここを突破しない限り転職活動をスムーズにおこなうことはできませんから、ぜひじっくりと組み立てていきましょう。