「沖縄に移住したい!」という希望をもつ人は本当に多くいます。

定年退職後の夢ではなく、若いうちから移住して沖縄で働きたいという人も。

その場合、仕事をどうするのかという点が一番の問題になりますよね。

預貯金がたくさんあったとしも、今後何十年と生きていくためには働くことが必要でしょう。

そこで今回は、沖縄転職のポイントと注意事項を紹介します。

沖縄の最低賃金は全国最下位

すでにご存じの方も多いかもしれませんが、沖縄の最低賃金は714円と、宮崎県とともに全国最下位の水準です。(平成28年10月1日~)

また、沖縄企業では賞与がないこともよくあるため、年収にはあまり期待できません。

沖縄に転職する場合は、年収がダウンすることを許容できるかどうかもポイントです。

最低賃金が低いなら物価も安いだろうと思うかもしれませんが、なんでもかんでも安いわけではありません。

全国的に水準があまり変わらない日用品などもありますから、思っているよりお金がかかりますよ。

車がないと不便なので、車を購入することにもなるでしょう。

リゾートに行くわけではなく生活をしなくてはならないため、生活費や給与がどのくらいかはしっかり調べて転職に踏み切りましょう。

参照:厚生労働省 地域別最低賃金一覧
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

沖縄はやっぱり仕事が少ない?

平成29年5月度の沖縄の有効求人倍率は1.13倍。

全国平均が1.49の中、全国ワースト3位という低水準です。

有効求人倍率というのは、有効求人数を有効求人登録者の数で割った数のことで、倍率が1を上回ればそれだけ仕事が見つかりやすく、1を下回れば探すのが大変ということになります。

沖縄の有効求人倍率は常に全国ワースト1,2を争うような水準なので、1.13という倍率は沖縄にしては悪くないといったところでしょう。

ただ、決して仕事がたくさんある地域ではないことはお分かりいただけるはず。

非正規雇用が多い地域でもあるため、正社員として転職するためのハードルは高いでしょう。

沖縄に行ってから仕事を探すといつ見つかるか分かりませんから、移住前に仕事の確保が必要です。

参照:厚生労働省 職業安定業務統計
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html

交通費はないのも普通?

沖縄は完全な車社会で、電車もモノレールである「ゆいレール」があるくらいです。

そのため、交通費の概念が曖昧になりがちなのです。

通常企業が交通費を支給するときは、定期券などの料金をもとに適正な価格を導き出します。

電車がない沖縄では基準が不明確なので企業によって交通費がバラバラ。

交通費がないという企業も珍しくありません。

交通費は労基法上の義務ではありませんから無くてもいいわけですが、全国的には「交通費はあって当たり前。

無い企業は待遇が悪い。」という考えが主流なので少し驚くかもしれませんね。

沖縄ならやっぱり観光業に就くべき?

沖縄で働くと言えば観光業を思い浮かべる人は少なくないでしょう。

もともと観光、宿泊業界で働いていた人なら、それを活かした転職を目指すのはとてもいい方法です。

リゾートホテルや観光施設などでアピールできます。

ただ、今まで観光業とは関係ない仕事をしてきた人は、いきなり観光業界に飛び込むのはリスクが伴います。

生活環境ががらりと変わる上に職種変更ともなればストレス必至。

せっかく身も心も解放されたいと沖縄への移住を目指したのに、ストレスだらけでは本末転倒です。

一般的な転職活動の基本をもとに、これまでの経験やスキルが活かせる転職をまずは心がけるべきでしょう。

沖縄の転職情報を得る方法

沖縄に転職する場合は、求人探しの時点で苦戦を強いられます。

求人誌やハローワークといった、昔からある探し方が基本になり、全国展開の転職エージェント、転職サイトなどは求人件数はかなり少なめです。

ただ、大手IT企業の支店など、給与や信頼性ともに安心できるお宝求人に巡り合えることもあるため、チェックしておくことはいいでしょう。

給与相場が低い沖縄でも、IT、Web関連はそれなりの水準を保つことができます。

沖縄での仕事探しは、焦らずじっくり求人を探していくことが大切ですね。

沖縄では、全国的に知名度が高い転職エージェントや転職サイトではなく、地元独自の情報サイトがあります。

「沖縄 転職サイト」で検索するといろいろ出てきますので、ネットで探したいなら情報サイトを利用しましょう。

知人の紹介が堅い

沖縄の企業は中小零細が多いため、自社HPなどをもたないケースが多くなります。

通常企業研究をおこなうときはHPや口コミサイト、企業訪問などから探っていきますが、沖縄の場合は難しくなります。

そのため、知人の紹介やツテを頼るのがもっとも堅い方法と言えるでしょう。

できれば沖縄以外の場所でも暮らした経験がある人からの紹介の方が、ギャップを感じやすい点や注意事項などを教えてくれるため好ましいです。

沖縄でのんびり働きたいなら非正規雇用プラス副業も

都会の喧騒を離れ、沖縄でのんびり働きたいという場合、お金のことは気にならないという人も多いかもしれませんね。

ただ、沖縄とはいえ生活費はかかりますから、そのためのお金は必要です。

正社員で働ければ一番ですが、難しいなら非正規雇用も一つの道。

その代わり、パソコンを買い、ブログやサイト運営、クラウドソーシングで仕事をもらうなど、副業もあわせて考えておくといいでしょう。

非正規雇用でも、副業収入があれば何とかやっていけるはず。

沖縄は観光地として人気が高く、興味がある人も多いため、沖縄関連の話題をブログで書くなどして稼いでいる人もいますよ。

最後に

いかがでしたか?今回は、沖縄転職のポイントと注意事項を紹介しました。

沖縄はとてもいいところで、観光に訪れるのには最高の場所。

ただ、移住して生活するとなると思うようにいかず苦労する可能性もあります。

沖縄で働くということ、生活していくということをよくリサーチしたうえで、慎重に転職に踏み切る必要があるでしょう。

できれば、観光などで訪れた際にツテを作っておく、下調べを十分にしておくなどし、転職先を確実にしてから移住したいですね。