キャリアを考えるうえで、同じ仕事を続けて専門性を極めるか、キャリアアップを目指すのかはわかれるところですよね。
専門性を極めたいという場合は別の方法がありますが、今回は、キャリアアップを目指す方法について触れていきます。
転職してキャリアアップをしたいなら、リーダーシップが不可欠。
特に現在30代、40代の方は、転職先からマネジメント能力を問われますから、リーダーシップを鍛えておく必要があるでしょう。
しかし、現時点でリーダー経験がない人はどうすればいいのでしょうか。
実は、リーダー経験がなくても、リーダーシップは鍛えていくことができます。
今の会社でリーダーシップを鍛え、適切なタイミングで転職できるよう、今のうちから準備しておきましょう。
今回はリーダー経験がない人の、リーダーシップの鍛え方を紹介します。
目次
リーダーとはどんな人のこと?
リーダーとひとことで言ってもさまざま。
リーダー像に正解はありません。
適切な場所で意思決定ができる人のこと、をリーダーと呼ぶこともありますし、部下や後輩の能力を伸ばし、チーム全体を成長させることができるのもリーダーでしょう。
自分の性格などのタイプにもよります。
ただ、リーダー経験がない人がいきなり意思決定をしようとしたり、後輩指導を急に始めるのは早計です。
周りも「何をやりたいの?」と困惑することでしょう。
リーダーシップを鍛えるには、1つ1つできるところから始めていきたいですね。
転職先で求められるのはすぐに使えるリーダーシップ
「オレの背中を見てついてこい」というタイプのリーダーもいますが、大前提として、周囲との長い年月をかけた信頼関係が必要になります。
入ってきたばかりの人に「黙ってついてこい」と言われても、他の社員を動かすことは難しいでしょう。
このタイプのリーダーを否定するわけではありませんが、転職ではより能動的に、周囲を動かせるリーダーシップが必要です。
企業が中途採用者に求めるのは即戦力なので、今すぐにでもリーダーシップを発揮してほしいからです。
現時点でリーダーシップが皆無という人は、鍛えてから転職するのが一つです。
お手本になるために自分自身の仕事ぶりを客観視
自分ができていないことを他人に指導する人ほど、信頼感を得られない存在はいません。
リーダーシップを鍛えようと思ったら、まずは自分自身の仕事ぶりを冷静に見つめましょう。
取引先だけでなく、周囲の人にも常に誠実か、最後まで責任を持って仕事をしているかなど。
出社時間がいつもギリギリという人も、リーダーとしての資質が問われます。
他の社員の手本となるような仕事をいつも心がけていると、自然とリーダーとしての資質が養われ、周囲から信頼されて「リーダーを任せたい。」と思ってもらえるようになります。
自分が責任を負うという強い覚悟をもつ
部下や後輩がリーダーに求めているのは「いざというときに頼りになる」ことです。
トラブルが発生したときや、取引先に謝罪に行くとき、部下や後輩に押し付けて逃げ回るようではリーダーとは言えません。
リーダーとしての覚悟を持てるかどうかはとても重要なポイント。
自分が仕事に対して責任を負うという気持ちを常に意識しましょう。
目標設定と達成までの道筋を計画する練習
リーダーは、チーム全体の目標を定め、それを達成するための具体的な手順を、部下たちに指示していくことも仕事です。
これができるようになるには、まず個人として目標設定と道筋を計画できるよう練習していきましょう。
目標を決め、それに向けて今自分が何をすべきかを、紙に書くクセをつけるのがおすすめです。
文字にすることで視覚化され、より自分の中に目標と必要な過程を落とし込むことができます。
自分自身の目標を立てて実行できるようになってきたら、指導にあたっている後輩と2人で成し遂げたいことを考えていきましょう。
個人から2人、2人からチーム全体という風に、徐々に対象範囲を広げていく方法です。
周囲を見渡すクセを
リーダーが部下たちに指示を与えてより高い成果を挙げるには、部下それぞれのスキルや能力を把握し、得意な分野を活かして仕事をしてもらうことも大切です。
自分だけの仕事に夢中になってしまうのではなく、周囲を見渡せる視野の広さが必要になります。
今すぐ指示を出せる立場にないとしても、常日頃から周囲の人の「いいところ、悪いところ」を自分なりに分析できるよう、見渡しておきましょう。
言い方を変えると、職場の人たちの「人間観察」です。
「自分はリーダーではないから周りは関係ない。」と思って今の仕事をおこなうのと、「リーダーになるために周囲も見渡しておこう。」と思って取り組むのとでは、数か月後に大きな違いがでてきます。
人を褒めることは重要
リーダー経験がない人がリーダーシップを鍛えるには、人を褒めることが有効です。
人を褒めるなら今すぐでも始められますし、誰も傷つけず職場の雰囲気を良くする効果もあるため、取り組みやすい方法と言えるでしょう。
褒められて嫌な気がする人はいませんから、だんだん心を開いてくれます。
もちろん、わざとらしいお世辞を言うということではありません。
人のいいところを見ようと意識し、積極的にコミュニケーションを取ろうとしていると、自然と褒めることができるようになります。
褒められた相手はより自分の力を発揮しようと意欲的になることが多く、チーム全体の底上げにつながります。
人を滅多に褒めないリーダーもいますが、時代的には褒めて伸ばす方があっています。
特に若手社員は褒めて伸び伸びとやらせてあげた方が効果が高いため、褒める技術はぜひ身につけたいですね。
リーダーシップを活かして転職したいならエージェント活用
リーダーシップを鍛える工夫をしていると、リーダーに任命されるほか、後輩たちから頼られるようにもなってきます。
今の会社でリーダーシップを発揮するのもいいですし、転職活動を始めてアピールしていくのもいいでしょう。
転職を考えるなら、リーダー経験がないからと尻込みせず、どんな工夫で後輩たちと接していたのかを具体的に伝えていきましょう。
企業の人事担当者に「この人はリーダーとしての資質がある。」と思ってもらえれば、キャリアアップの大きなチャンスを手にすることができます。
転職を成功させたいなら、転職エージェントの利用がおすすめです。
応募書類の添削や面接対策など転職活動全体をサポートしてくれるため、内定確率が高まります。