20代はビジネスの基礎を構築するための大切な時期。

結果を早く出そうと焦るより、30代、40代に向けてしっかりと足固めをする時期だと思っておくことが大切です。

では、20代のうちに経験しておくと役立つのはどんな仕事なのでしょうか。

今回は、20代のうちにビジネスの基礎を構築するために、経験しておきたい仕事についてお伝えします。

ビジネスの基礎とは?

そもそも、ビジネスの基礎とはどんなことを指すのでしょうか。

ビジネスの基礎力には「これさえあれば!」というものはありません。

さまざまな要素から成り立っており、1つ1つの積み重ねが強固な基礎となり、今後のキャリアに大きな影響を与えていくものです。

ここでは、ビジネスの基礎力と言える要素について、主なものを挙げていきます。

コミュニケーション力

どんな仕事でも必ず問われるのがコミュニケーション能力。

社内の人、顧客や患者さんとのやり取りだけでなく、たとえパソコン片手に自由気ままに仕事する「ノマドワーカー」であっても同じです。

顧客とのコミュニケーション、インターネットの向こうにいる利用者とのコミュニケーションが発生しているはずですよね。

コミュニケーションは、ビジネスの基礎の中でもとても大切な力だと言えるでしょう。

考える力

どんなに技術や知識が豊富な人でも、それをどこで使うべきか、どのように相手に伝えていくのかなど、「考える」ことが必要です。

常に頭を使って考えている人と、何も考えずに言われたことだけやる、目の前にあることを「こなす」ことしかできない人とでは、5年、10年先に大きな差ができています。

考える力は、いわゆる「論理的思考」ができるということや、自分の精神面をコントロールする力、相手の立場に立って考えることなども含まれます。

マナーや思いやりなども結局のところは、考える力がなければ成り立たないものです。

調べて実行する力

ビジネスではさまざまなツールを使いこなす必要があります。

たとえば、パソコン、語学、法律など。

「ビジネスの基礎を身につけたい」と、これらのツールをピンポイントで学び始める人がいますが、それだけでビジネスの基礎が身につくわけではありません。

あくまでもツールであり、それらを使いこなすためには「調べて実行する力」が必要。

わからないことはすぐ調べるという心がけ、検索能力、教えてもらえる人を作ることなど、基礎を磨いていけば、どんなツールも使いこなせるようになっていきます。

ビジネスの基礎が構築される仕事とは?

20代のうちは何が基礎で、何をすれば磨かれていくのかがわからないという人もいるでしょう。

その場合、営業や接客など「多くの顧客と接する仕事」を経験しておくのがおすすめです。

本当は、どんな仕事でも1人でやることはないため、人との関わりの中でビジネス基礎を学ぶことができます。

たとえば、社内の人相手に書類の事務手続きなどを担当する部署であっても、工場作業であってもいいのです。

ただ、社内の人を主に相手にしてビジネスの基礎を構築していくのは、高い意識づけが必要なので、若い人にとっては難しいことでもあります。

「相手に気を使う」「相手の要望に応えていく」という、自分対相手の構造が目に見えてわかりやすいのが営業や接客。

「自分と顧客」という立場の違い認識がしやすい営業や接客は、ビジネスの基礎を構築するための、とてもいい訓練になるでしょう。

なぜ営業や接客がいいのか

営業も接客も、顧客とコミュニケーションを取り、相手の要望は何かを考え、必要なことは調べていく、それを実行に移していくことで成果につながるという流れが明確な仕事です。

1つ1つの仕事を実行していくことで、自然とビジネスの基礎が構築されていくので、若いうちこそ経験しておくといいでしょう。

また、営業や接客で培った接遇スキルは、汎用性が高いスキルの1つです。

実際、転職市場では、営業や接客経験がある人は未経験分野への応募であっても採用される確率が高まります。

いわゆる「潰しがきく仕事」の代表格でもあるため、今はまだ仕事をすればいいのか分からない若い人にもおすすめです。

20代で転職しても大丈夫かという不安について

20代は転職に失敗してもやり直しがきく年代なので、積極的に転職にチャレンジすることは問題ありません。

20代のうちに1回や2回くらい転職経験があることは、決してマイナスに働くことばかりではないのです。

ただし、転職回数が多過ぎると転職に不利になる可能性がでてきますから、やみくもに転職を重ねるのではなく、都度よく考える必要はあります。

5年先、10年先にどうなっていたいのかをよくイメージして、そのために「今なにをすべきか」という視点で転職活動をしていきましょう。

企業の人事担当者も、20代に対しては多少の経験不足は承知しています。

転職したから経験値が少ない、だから不採用とはならず、今後のキャリアについてよく考えている人材だと思わせることが大切です。

20代の転職活動はどうおこなうべきか

20代は社会人経験が少なく、転職市場の状況もよく把握できていない人も多いでしょう。

転職活動の方法として真っ先に思い浮かべるのは、ハローワークを通じての応募ではないでしょうか。

ハローワークでは若年者の転職を支援する試みが実施されていますから、ハローワークを通じた活動も1つです。

ただ、ハローワークのは基本的に、申請があった企業を無料で掲載するという仕組みのため、企業審査が緩い点がネックになります。

ブラック企業と呼ばれるような企業も存在しており、20代の人にそれを見極めるのは難しいでしょう。

それよりも、転職エージェントを利用した転職活動がおすすめです。

企業から掲載料を取ることで人材意識が高い企業を集め、掲載にあたり審査もおこなわれるため、質の高い求人が集まっています。

そもそも転職活動で何から始めればいいのかわからないという人に対しても、1から丁寧にアドバイスしてくれるため20代こそ使うべき。

求職者の利用料は無料なので、安心して利用することができます。

最後に

いかがでしたか?今回は、20代のうちにビジネスの基礎を構築するために経験しておきたい仕事を紹介しました。

「やりたいことがわからない。」「何が将来のためになるのだろう。」という漠然とした不安を抱えている20代の方は、ぜひ参考にしてみてください。