教育業界に興味がある人は、大学や専門学校の職員への転職を考えてみてはいかがでしょうか。

一般企業に比べて求人数こそ多くありませんが、一定の需要がある分野です。

社会貢献性があり、やりがいを感じやすい仕事の1つでもあるでしょう。

今回は、大学や専門学校への転職に注目し、仕事内容や資格、求められるスキルなどを紹介していきます。

大学や専門学校に転職するとどんな仕事がある?

大学や専門学校への転職で考えられる仕事は、大きくわけると2つです。

教授や講師などの「学生に教える仕事」と、学校事務を担当する「事務系の仕事」です。

立場も仕事内容も大きく違いますので、まずは方向性を確認しましょう。

教授、専門学校講師の資格や求められるスキル

では、大学や専門学校で働くにはどんな資格やスキルが必要になるのでしょうか。

「教える仕事」と「事務系の仕事」それぞれについて見ていきます。

まずは教授や講師などについて紹介します。

教員免許は必要?

高校生までを教える教員の場合は、教員免許が必要になりますが、大学教授や専門学校講師については、教員免許が必須というわけではありません。

大学教授の場合は大学院博士号取得のあと、研究室に助手として入り認められ、さらにコネも必要など、なろうと思っても簡単になれる職業ではありません。

専門学校の講師は、通常の転職活動でチャンスがあるため、中途採用を目指すなら専門学校講師を狙うのが1つです。

教員免許どころか、講師経験がなくても可能という求人もあります。

なんらかの専門知識を磨いてきた人が、転職して講師になるというケースも見られます。

教員免許以外の資格が必要なことが多い

ただし、全体像としては専門的な知識や技術、技能を有していることが前提なので、何の知識も経験もなくいきなり挑戦するのは無謀と言えるでしょう。

学校の募集内容によってはかなり厳しい条件が定められていることもあり、場合によっては教員免許、そのほか教える内容ごとの免許取得が必要な場合もあります。

ホテル、ブライダル、国際系なら英語は必須

専門学校の中でも、観光やブライダルなど国際的な仕事に就く人を教える講師であれば、当然英語力は必須です。

そのうえで専門知識や国際マナーなどについて幅広く備えていて、実務経験値が高いことが求められます。

これらの業界では「おもてなし」の心が必要なので、学生から尊敬されるような人間性も重視されます。

事務系職員の資格や求められるスキル

ここからは、学校の中でも主に事務系の業務に携わる求人について、必要な資格や求められるスキルなどを紹介していきます。

総務、経理などの管理部門

総務や経理などの管理部門に所属し、事務全般を任されるというケースは学校職員の募集においてよくあるパターンです。

教育に関する専門知識は不要ですが、管理部門での経験が問われることが多くなります。

電話やカウンター対応などもあるため、接遇マナーがしっかりしていることも必要です。

広報、運営業務

事務系でもバックオフィス系ではなく、学校の顔として積極的に対外向けの活動をするのが広報や運営業務に関わる仕事です。

総務や経理などと兼ねることもありますが、全く別の仕事内容になるため、わけて募集しているケースもよく見かけます。

具体的には、学校情報の発信や入学希望者からの問合せ対応、イベント運営・学生対応、学生募集に関する動などをおこないます。

広報経験のほか、マネジメント能力や、学生と適切なコミュニケーションが取れることが前提です。

企業での勤務経験3年以上が最低ライン

事務系職種は講師業に比べると高い専門性は不要ですが、一般企業での勤務経験3年以上というラインが設けられていることが多くあります。

これは、教育に関わる仕事であることから、ビジネスマナーや、それなりの実務レベルが求められている証でもあるでしょう。

応募条件が何もないというケースは稀です。

学歴要件についても、少なくとも高卒以上で、大卒が条件になっていることも珍しくありません。

パソコンスキルや簿記が応募条件になっていることも

学校の事務職員の応募条件としてよく見られるのは、エクセルやワードなどのパソコンスキルと簿記です。

事務職のプロとして即戦力を求めていることがうかがえます。

特に総務や経理などを担当する場合は必須スキルと言えますので、早めに身につけて、実務経験とあわせてアピールできるようにしておきましょう。

年齢と論文試験でふるいにかける

学校職員は、事務職を目指す人から人気が高い仕事です。

もともとの事務職人気に加え、教育という社会貢献性の高さや、残業が少なく、比較的安定した働き方が叶うのも理由でしょう。

その分、選考基準はやや厳しめです。

たとえば年齢制限。

35歳以上の方は学校職員としての経験がないと厳しくなります。

また、選考に論文試験を採用しているケースも多くあります。

年齢の壁と論文試験を突破し、さらに企業での経験や実務レベルが問われるため、事務系職種のハードルとしては、一般企業よりやや高いレベルと言えるかもしれません。

大学や専門学校への転職活動方法

大学や専門学校の職員募集は、学校HPなどの採用情報で見ることもできます。

ピンポイントでその学校で働きたいという希望があるなら、常時チェックしてじっくり活動する必要があるでしょう。

どの学校というより、教育業界で働きたい、学校職員に興味があるという方は、各求人媒体を通じて転職活動をしていくと、求人を見つけることは難しくありません。

中でもおすすめは転職エージェントを利用すること。

あらかじめ学校で働きたい希望を伝えておくと、条件にあう求人があれば紹介してくれます。

自分で探す手間が省けるほか、キャリアカウンセリングや応募サポートなどをおこなってくれるため、内定確率がアップするのが魅力です。

学校職員は人気かつ選考が厳しめなので、プロの手を借りて戦略的に活動していく方がいいでしょう。

最後に

いかがでしたか?今回は、大学や専門学校へ転職する際に求められる資格やスキル、仕事内容などを紹介しました。

条件を満たし、教育に関わりたいという強い思いがあるならぜひチャレンジしてみましょう。