内定をもらい、具体的な入社日が決まると、段々不安に思うことがでてきます。

特に「職場に馴染めるだろうか。」「仕事にはどれくらいで慣れるだろうか。」など、転職先での自分の居場所が早く見つかるかどうかは、多くの方にとって気になることでしょう。

転職直後は覚えることも多く、何かとストレスが溜まりやすいため、数か月の過ごし方について事前に考えておくことが大切です。

そこで今回は、転職先で自分の居場所を見つけるための10のポイントを紹介します。

1.相談相手を早めに見極める

転職してすぐは、とにかく仕事を覚えることで精一杯になりがちですが、気づいたら社内で浮いた存在になっているリスクもあります。

仕事を覚えると同じくらい大切なこととして、相談相手や自分の支えになってくれる職場の人を、早めに見つけておくことです。

最初のうちは慣れない環境で精神的な負担が大きいため、その時期を乗り切るには誰かの支えが必要です。

出社してその人の顔を見るとどこか安心する、困ったことがあったら頼りにできる存在をしっかり探しておきましょう。

相談相手を見つけるポイントとしては、職場の人と積極的にコミュニケーションを取るだけでなく、自分以外の人同士の会話にも耳を傾けておくことです。

他人への接し方を見ることで、その人の人間性や考え方が判断できます。

2.得意分野を確立する

転職先の職場で、自分の得意分野を早い段階で確立させておくと、これから覚えるべき多くの仕事についても、自信をもって取り組むことができます。

得意分野が明確になると、「今度入ってきた新人はこんな特徴がある人」と認識されやすく、仕事を頼まれやすくなったり、話すきっかけにつながったりします。

転職活動の中で、自己分析を散々おこない、自分の強みを確認したことでしょう。

入社してからもう一度、自身の強みと向き合ってみてください。

その強みは、転職先が「その力を発揮してほしい」と思っているポイントですから、思う存分活かせるよう、特に積極的に取り組みましょう。

3.その会社のいいところを見つける

転職してしばらくすると、職場のいろいろな嫌な点が見えてくることもあります。

ついつい「ここは前の職場の方が良かった。」と前職と比較してしまうでしょう。

転職して間もない間に見つけてしまった嫌な点は、なかなか払拭することが難しく、早期離職にもつながりかねません。

嫌な点に目が行きそうになったときこそ、その会社のいいところを見つける努力をしましょう。

いずれやりたいことを探してみるのも有効です。

目標設定ができれば職場の嫌なところなど見ている暇はなく、今すべきことに集中できるはずです。

4.最初のうちは人付き合いを大切に

職場の人と飲みに行ったり、休日にバーベキューなどのイベントに参加することは、人によっては面倒で苦手なことがあります。

単なる価値観の違いですし、勤務時間外はプライベートを大切にしたい気持ちもよくわかります。

ただ、最初のうちだけは、できる限り職場の人との付き合いには参加しておくのが得策です。

早く職場に馴染み、余計なストレスを感じて仕事への悪い影響を回避するためにも、積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。

職場という1つの輪に入ることで自分の居場所を確立させ、あとは自由に自分の価値観にあわせていけばいいのです。

5.近くに美味しい食べ物屋を見つける

転職したばかりの頃は不慣れなことが多いため、出勤が憂鬱になることがあります。

憂鬱な気持ちを払拭するために、少しでも出勤が楽しみになる材料をいくつも用意しておきましょう。

たとえば職場近くに美味しい食べ物屋を見つけること。

ランチにそれを食べることを楽しみにしていれば、もっとも憂鬱になりやすい午前中を乗り切ることができます。

お昼を超えれば、乗り越えれた自信から午後は比較的スムーズに、時間を過ごすことができます。

6.素敵な異性を見つける

もう1つ小さな楽しみとして、素敵な異性を職場内に見つけるのもいい方法です。

積極的に話しかけるとか、交際を望むとか、そこまでの相手でなくていいのです。

その人に会えることをちょっとした楽しみにしていれば、大変な仕事もいつの間にか時間が経っていることがありますよ。

7.身だしなみに気を配る

転職先の職場の人にとっても、中途入社の人は未知なる存在。

それなりの期間一緒にいなければどんな人かわかりませんから、見た目が印象を左右します。

面接時には身だしなみが完璧だった人でも、転職した途端、だらしない印象になっていることも。

転職した後も身だしなみには十分に気をつけ、周囲から敬遠されないようにしましょう。

8.社外に愚痴をこぼせる相手を確保する

転職先での居場所を見つけようとすると、つい職場内のことにだけ目が行きがちです。

しかし、内向きになればなるほど視野が狭くなり、「いっぱいいっぱい」な状態になりやすいというもの。

社外にも、職場の愚痴をこぼしたり、相談したりできる相手がいるといいですね。

家族や友人など、自分の性格や考え方をよくわかってくれる人で、支えになってくれる人は誰か、思い浮かべておきましょう。

9.素直で謙虚な姿勢を意識しよう

転職組で嫌われやすい人の特徴として、「アドバイスに反論する」「すぐに前職と比較してくる」「勝手に自分のやり方を押し通す」といったものがあります。

社会人経験があるからこそ、これまでの知識や経験がすべて正しいと思い込んでしまうことがありますが、仕事のやり方や考え方は職場ごとに違いがあります。

自分は今転職先の社員であることを自覚し、職場内で浮かないようにしましょう。

意識すべきは素直で謙虚な姿勢。

周囲からの助言をしっかり受け入れ、いつも謙虚な態度で人と接している人は、転職先でも自然と居場所ができています。

10.あらかじめ転職エージェントに聞いておく

転職エージェントを経由して内定を獲得した人なら、入社日前に転職後の注意点を聞いておくのも1つです。

転職直後の失敗談はエージェントもよく聞いており、せっかくの転職が無駄にならないよう気にかけています。

転職した後にどんなことを意識すればいいのか、適切なアドバイスをくれることでしょう。