営業マンと言えば実力勝負の世界。
何か資格をもっているよりも、コミュニケーション能力、提案力などが問われるというイメージですよね。
確かに営業は結果をだしてこそなので、資格があればいいという職種ではありません。
ただ、資格取得によって営業に役立つ技能を身につけ、営業という仕事に役立てることができるのもまた事実。
そこで今回は、これからの営業職がもっておきたい資格や技能を紹介します。
希望の転職を叶え、転職先で結果を残せる営業になるためにもぜひ参考にしてください。
営業こそパソコン関係
パソコン関係の資格や技能が必要なのは、IT業界で働く人、事務系職種が代表格です。
営業職一筋でここまできた人の場合、パソコンや機械が苦手というケースは、40代以降の人を中心に少なくありません。
しかし、今は「営業だからパソコンができなくても仕方がない。」という時代ではありません。
効果的なセールスにつなげるための資料作成だけでなく、顧客のデータ収集や分析によって次なる営業の一手を考えることができます。
企業ごとに顧客管理用のシステムを導入しているケースもあり、どんなシステムにも対応できる力は必要です。
これらはいわゆる営業事務の仕事でもありますが、企業によって営業事務がいる場合といない場合があり、営業事務頼りではやっていけません。
IT業界の営業であれば基本情報技術者、応用情報技術者などがあるといいですが、その他の業界ならOffice系の資格から取得し、パソコンへの苦手意識は早い段階でなくしておくことも大切。
営業の場合はiPadなどを支給されるケースもあるため、パソコンだけでなく、電子機器全般に強くなっておくようにしましょう。
秘書検定、ビジネスマナー検定
営業なのに秘書検定?と思うことでしょう。
秘書検定は、名称こそ秘書業務に携わることを前提とした検定試験ですが、実は社会人全般に広く役立つ検定です。
特に、敬語の使い方、接遇マナー、時事用語など、直に顧客と接する営業だからこそ完璧にしておきたいビジネスの基礎が学べます。
ある営業職の男性は知り合いにすすめられて秘書検定を取得しましたが、仕事ですぐに役立っただけでなく、転職面接でも効果が。
「男性で秘書検定って珍しいですね。なぜ取得したのですか?」と興味を持たれてアピールにつながったそうです。
女性受験者が多い秘書検定に抵抗がある人は、ビジネスマナー検定などを学ぶのもいいでしょう。
暗算、そろばん
営業は商品サービスを売ることが仕事ですから、顧客とお金の話をすることになります。
価格交渉の際、顧客から「このケースだといくらですか?このパターンなら?」と、矢継ぎ早に質問が飛びますが、暗算ができると会話が途切れることなくスムーズに進みます。
その都度電卓を叩くという方法はもちろん定番ですが、一旦間が空いてしまうこと、そして営業職が電卓を叩いている「絵面」がスマートではありません。
どのパターンの価格についても、質問すれば即座に答えが返ってくる方が、「お、やるな。」と思わせることができるのです。
そろばん経験があると「頭の中でそろばんを弾く」感覚で暗算が得意になります。
最近は大人のそろばん教室などもあるため、利用してみてもいいですね。
お子様がいる方は一緒に学んでみるのも楽しそうです。
ファイナンシャルプランニング技能検定
保険業界の営業職ならもっていて当たり前の技能ですが、お金に関わる法律全般が広く学べる検定なので、他業界の営業でもあるといいでしょう。
生命保険のほか、社会保険や税金の知識、不動産や相続などが学べます。
いわば「お金の一般常識」が学べる資格と言っていいでしょう。
3級はさほど難しくなく、2級までは働きながらでも十分に合格できるレベル。
営業としての価値を高めるためにチャレンジしてもいいですね。
ペン習字
資料もDMも年賀状も、最近はなんでもパソコン入力が当たり前になっています。
手書きの文字を見る機会は昔と比べて格段に減りましたよね。
そんな時代だからこそ、美しい文字を書ける人はキラリと光るものがあります。
特に営業の場合、心のこもったDMやお礼文を送ることで、顧客によっては名前を覚えてくれる、話が膨らむといったことはあります。
営業は企業の経営者や役職者と話をする機会も多く、そうした人たちは年齢が高いケースが多いため、美しい文字を書けることへの評価が高いのです。
子供の頃から習字を経験している人はいいのですが、そうでなければペン習字がおすすめです。
習字教室に通うよりも手軽で、通信教育や書籍も充実しています。
TOEIC、英検
営業としての幅を広げ、グローバル社会にも対応していくには英語力が不可欠。
小学校英語の必修化に伴い、日本人でも英語が話せることが当たり前の時代が予想されますから、大人も今すぐに英語学習に取り組むべきです。
履歴書に書けて転職先から評価を受けやすいのは、やはりTOEICや英検。
一般的に履歴書に書けるレベルと言われる600点、2級以上を目指したいですね。
英語の学習は1年以内など、できるだけ目標を決めて集中的におこなうのがポイントです。
中小企業診断士
中小企業の顧客を相手にする営業職なら、中小企業診断士があるとインパクトがあります。
企業に対して経営診断やアドバイスができる、経営コンサルタントという位置づけです。
1次試験、2次試験がある国家資格で、1回で合格できる合格率はわずか3%台と難関試験。
勉強が好き、根気をもって取り組める人はチャレンジしてもいいでしょう。
営業職としてのハクがつきます。
営業の求人探しは転職エージェントを利用して
営業職として転職を考えるなら、転職エージェント利用が効果的です。
エージェントは企業内情に詳しく情報収集の面で有利ですし、応募書類の添削や面接対策など、内定アップにつながるサポートをおこなってくれます。
今回ご紹介した資格や技能を身につけると同時に、転職エージェントを利用することで、希望の転職が叶いやすくなるでしょう。