面接は誰にとっても不安でいっぱいになるものです。

不安を払拭するには、事前準備をしっかりやっておくことが大切。

準備をおこなうことで安心感につながり、自然と気持ちが落ち着いてきます。

「面接の準備と言ってもなにをすればいいのかわからない。」という方は、面接日前日までに用意しておきたいものを知り、しっかりと整理しておきましょう。

今回は、面接までに揃えておきたいモノやマナー知識について紹介します。

服装は第一印象を左右する

まずは面接当日に着る服の準備です。

面接時の服装はスーツか私服になりますが、それぞれどんな点に注意すればいいのでしょうか。

スーツ選びのポイント

面接スーツの選び方は、年代ごとに下記の点を意識しましょう。

  • 20代…高価なスーツより、動きやすさ、手入れが簡単などの機能性を重視
  • 30代…管理職候補のこの年代のスーツは、上質な生地感と細すぎない適度なフィット感が肝
  • 40代…無駄な貫禄や古臭さを感じさせないよう、昔買ったものではなく今売っているものを着用

どの世代にも共通しているのは、サイズがあっていること。

面接官は意外とサイズの感じをチェックしていて、スーツを着ていればいいというものではありません。

面接で受けた見た目の印象は、そのまま取引先や顧客からの印象になるからです。

袖やパンツの裾がだぼついていたり、肩幅があっていないものはNG。

反対にピタピタし過ぎて「遊びスーツ」風なもの、体型の変化によってきつくなった若い頃に買ったものなどは避けましょう。

シワや汚れは悪印象

スーツは高いものかどうかより、体型にあっていてきちんとした印象を与えられるかが大切です。

スーツ選びを間違えなければ、あとはお手入れの問題。

着用したらブラッシングしてハンガーにかける、必要に応じてスチームアイロンを使うなどして、普段のお手入れを怠らないようにしましょう。

細かい点まで気を配れる人の方が、高い評価を得られやすいですよ。

私服は何を基準にする?

アパレル、美容などでは私服面接がおこなわれるケースも多くあります。

私服選びのポイントは、応募先で扱う商品やブランドイメージにあった服装かどうかです。

応募先企業の商品を使わなくていけないわけではなく、自分が働くことになるかもしれない企業がもつ「世界観」を見極めているか。

販売スタッフにしろその他の職種にしろ、自社商品ブランドの雰囲気を理解できていない人が、商品の売り上げに貢献できることはないでしょう。

靴や鞄の注意点

服以外には、靴や鞄なども目につきやすいアイテムです。

革靴は磨いておく、女性はヒール部分が剥がれていないかも確認しましょう。

ヒールは後ろ姿などでチェックされやすいポイントです。

鞄は、書類が入るビジネスバッグを基本とし、面接時に床に置くことを想定して、きちんと「立つ」タイプの物を選びましょう。

くたっとしている鞄は普段ならお洒落ですが、面接ではだらしない印象を与えます。

髪をカットする、髪色を染める

面接日にあわせて用意したい身だしなみとしては、髪のカットやカラーリングなども重要です。

女性の場合は長ければ束ねる、ピンで留めるなどできますが、男性はカットが必要。

仕事に面接にと大忙しの中、美容院に行く時間などないと思うかもしれませんが、髪型が与える印象は大きいので行っておきましょう。

最近は1000円カットなど、スピーディなカットに特化した美容院も多くありますので利用するのも1つ。

髪色は、黒かダークブラウンが基本ですが、応募業界によっても異なります。

金融、教育など保守的な業界では茶髪は敬遠されますので、自身が応募する業界や企業の社風をチェックしておきましょう。

最終チェック!持ち物を確認しよう

持ち物チェックは、前日の夜までには済ましておきたいところ。

当日の朝にバタバタと準備すると、忘れ物や遅刻の原因になります。

最低限必要な持ち物としては、あらかじめ指定された物のほか、応募書類の控えや筆記用具、手帳、携帯電話、現金などがあります。

応募企業によっては、交通費清算のための印鑑や、受付に身分証明書が必要な場合があります。

事前に確認しておきましょう。

応募書類のコピーを見て内容を把握しておく

面接前日に必ずやっておきたいのは、すでに提出した応募書類のコピーを見て内容を把握しておくこと。

転職活動は複数の企業に同時応募することが多く、書いた内容を混同しがちだからです。

面接では、面接での受け答えと書類内容に整合性があるかどうかもチェックされます。

そこに矛盾点が生じると、意欲の低さを指摘されかねませんので、気をつけるようにしましょう。

面接当日のマナーを事前に確認しておく

面接当日のマナーは、ぶっつけ本番だと危険です。

社会人経験があるとはいえ、面接は「非日常」。

普段やっていないことは、よくわからなくなってしまうものなのです。

ここからは、面接前日までに確認しておきたいマナーについて紹介します。

訪問時間のマナー

訪問する時間のマナーとしては、面接開始前の5~10分前が好ましいとされています。

中途採用者の面接の場合、休憩室や空いている会議室などを使うことも多いため、控室が準備できない企業もあります。

気合いを入れて早く着き過ぎても迷惑という可能性もあるため、適度な時間を心がけましょう。

当然ながら遅刻はNGです。

席次のマナー

席次のマナーについては、上座と下座の基本を覚えておきましょう。

一般的には、部屋の出入り口から遠い席が上座、近い席を下座と呼びます。

上座と下座のどちらに座るかは、下記の点を意識しましょう。

  • 席の指定がなく「おかけになってお待ちください。」と言われた場合は下座に座る
  • 上座に座るよう指示があれば、素直に従い上座に座る
  • 着席の指示がなく「こちらでお待ちください。」と言われた場合は下座で「立って」待つ

尚、どのケースの場合も、自分が先に部屋に入り後から面接官が入室した場合は、そのタイミングで起立してしっかり挨拶します。

入退室のマナー

入室、退室時のマナーは、自宅で家族を相手にするなどして一通り練習しておくのがおすすめです。

一瞬一瞬が緊張の連続なので、何が正しいのかわからなくなってしまうからです。

入退室のマナーで主に気をつけたいのは下記のポイントになります。

  • ドアノックは3回
  • 入室退室いずれもドアを閉めるときに、後ろ手は使わず音をできるだけ立てないこと
  • お辞儀の角度は45度、その場で1秒間停止させると礼儀正しい印象
  • 挨拶の前後は面接官の目をしっかり向いて感じよく
  • 手荷物は足元に立てかけて置くこと

転職エージェントで面接対策をしておく

面接に不安がある方は、転職エージェントを利用すると面接対策を受けられます。

希望すれば模擬面接を実施してくれますから、緊張しやすい人や自信がない方は受けておくといいでしょう。

その場でプロの視点からのアドバイスがもらえるため、面接にとても役立ちます。