転職面接における注意事項は山ほどあります。
ひとくちに面接対策と言っても、何から手をつけていいのか分からないという方も多いでしょう。
まずは、転職面接における全体像の把握が大切です。
面接官が一体どこをチェックしていて、どこはそこまで気にしていないのを理解することで、重点的に対策すべき点が見えてきます。
今回は、転職面接における面接官がチェックしているポイントを紹介します。
目次
見た目、話し方、雰囲気など「第一印象」は超重要!
書類からは読み取れないことを確認することこそ、面接を実施する意味だと言えるでしょう。
その筆頭が第一印象。
笑顔があって感じがいいか、話し方や雰囲気が横柄な印象ではないかなど、面接では第一印象をチェックされています。
面接では多くの応募者を見るため、「じっくり付き合えば本当はいい人」を見極める時間はありません。
その日与えた印象でキャリアが大きく変わるなら、第一印象を良くするよう努めるのは正しい方向性だと言えます。
誠実さ、素直さなど人間性に関すること
近年特に増えているのが、人物像重視の採用。
能力やスキルだけを判断材料にした結果、職場の雰囲気が悪くなってトラブルに見舞われたり、実は会社全体の業績が上がらないといった経験を教訓にした企業において、「やっぱり人柄だよね。」という考えが色濃くなっています。
特に、誠実で謙虚な態度を示してくれる人は好印象。
素直に人の言うことを聞ける人柄も、協調性を尊ぶ日本の企業においては重要視されるポイントです。
面接では嘘を言わないのはもちろん、自分を過大評価したり、前職を批判することを言わないといった点にも気をつけましょう。
適切な受け答えができているか
仕事をする上で特に重要な要素の1つがコミュニケーションスキルの問題です。
周囲と適切にコミュニケーションを取ることで、ミスを回避し、良好な人間関係につながり、最終的には業績アップにつながるからです。
これは、どんな業界、業種で働くにしても重要なスキルだと言えるでしょう。
コミュニケーションスキルがどうかを確認するために、面接はなによりも適した場。
質問の意味を理解して返す、逆質問タイムでこちらから知りたいことを確認するという、シンプルながらコミュニケーションの根幹となるやり取りを徹底的におこなうのが面接なのです。
面接における受け答えは、どの企業においても重要視されると言っていいでしょう。
ビジネスマナーはどうか
敬語の使い方や面接時の対応、服装や身だしなみなど、すべての場面において「ビジネスマナーはどのレベルか」をチェックしています。
ただし、ビジネスマナーができているから採用に、とはなりません。
中途採用者の場合はできて当たり前という側面が強いからです。
できていなければ即アウト、できていたらやっと勝負の土俵に上がれるという厳しいものだと思っておきましょう。
社会人経験があっても、社内でしか通用しない「社内ルール」が一般常識だと思い込んでいるケースや、間違った敬語を当たり前のように使っている人を散見します。
同じ職場に長くいたような人や、周りに指摘してくれる人がいない中堅~ベテランにもよく見られる傾向なので、面接前にビジネスマナーをもう一度確認しましょう。
自社の社風に適した人物か
企業にはそれぞれ社風があり、そこにフィットするかどうかで個人が感じる働きやすさが変わってきます。
会社を辞めたい理由としてよく聞かれるのが「社風に合わなかった」ということ。
せっかく採用してもすぐに辞められてしまうと、採用活動や指導にかかる人件費や広告費が無駄になってしまうでしょう。
企業としても、貴重な人材を雇ううえで自社の社風に適しているかは重要なポイントです。
応募者側からすると、つい給与や福利厚生など条件面が気になってしまいますが、応募先企業がどんな社風かを見極めるのかも大切。
職場見学や、消費者として利用してみる、転職口コミサイトで確認してみるなどして、どんな社風の企業かを調べておきましょう。
今回の募集内容に合った人材か
職種やポジションだけでなく、そのときの職場事情によって求めている人材が変わってきます。
たとえば、人員に空きができてしまい、即戦力として働いてほしいという希望がある場合。
経験は少ないものの熱意や向上心があり、「この人は将来貢献してくれそうだから欲しい!」と思っても、今回の募集内容に沿わないため採用が見送られる可能性が高くなります。
募集内容に合った人材を採用できるかどうかは、人事部の腕の見せ所でもあるため、かなり重視されるポイントと言っていいでしょう。
論理的思考は職種によってわかれる
採用されやすい人物の典型として「論理的思考ができる人」ということをよく聞きます。
論理的思考ができれば、どんな仕事もできそうだと思うかもしれませんが、職種によって求められる度合いが異なります。
たとえば、コンサルタントや企画、管理など、どちらかと言えば「考える」「分析する」といった業務が多い職種では大きな武器に。
反対に、接客や販売、エンジニアなどは相手に与える印象や具体的なスキルなどが重視されるため、論理的思考力を特に求めるというケースは少なくなります。
もちろん、論理的思考力があれば、仕事に役立つスキルや相手のニーズを理解できるため、結局はどの仕事においても役立つ要素ではあるのですが…。
それよりも、面接ではその職種において「もっとも大切なこと」を重視するということかもしれません。
職種ごとに面接で見られるポイントも異なるため、その職種では何が求められているのかを理解しておくことは大切でしょう。
面接対策は転職エージェントを利用して
面接官が面接でチェックしたいポイントを知るには、転職エージェントを利用するのが吉。
転職エージェントは企業の採用担当者と密接に連絡を取り合い、企業が求める人材を把握しています。
企業側の視点を知っているため、面接で特に気をつけたい点をアドバイスしてくれるでしょう。
何をチェックされるかどうかは、業界、職種、企業ごとに異なるため、より近いポイントを知るためにぜひ利用しましょう。