「いずれは転職したい」「会社に不満があって辞めたくて仕方がない」と言っている人に、いつ辞めるのかと聞くと「わからない」と答えます。

特に多いのが「今の会社を辞めるタイミングがわからない」というもの。

会社を辞める時期を悩む人は、どんなタイミングがあるのかを知り、そもそも転職する気はあるのかを含めてじっくり考えてみてください。

今回は、会社を辞めるタイミングについてご紹介していきます。

会社を辞めるタイミングはいくつもある

「辞めようと思ったときがタイミング」。

本当のことを言えば、それがもっとも正しいのでしょう。

会社を辞めるタイミングに正解などなく、自分の希望で辞めればいいだけ。

法律上でも、民法の原則にのっとり、退職の2週間前までに意志表示をすれば退職できるとされています。

とはいえ、「いつ辞めたら収入面で得をするか」「周りの人から非常識と思われないのはいつか」など、大人の事情があって当たり前というもの。

自分が納得できるタイミングを探るのも大切なことですよね。

会社を辞めるタイミングとしては、次の時期が1つの目安になります。

繁忙期が過ぎた後

「周りの人からどう見られるか」を重視するなら、繁忙期は避けるべき。

繁忙期に人材補填があることで、職場内がバタバタして「あいつのせいで…。」と思う人がいるかもしれません。

今後の人間関係もありますから、できるだけ落ち着いている時期を狙うのは1つです。

ボーナスや退職金計算のきりがいいところ

収入的なことを考えるなら、ボーナスをもらった後や、退職金の計算できりがいい年数を選びましょう。

1ヶ月退職日が違うだけで、何十万ももらえるお金が変わるなら、得になる退職日を選ぶのも賢い方法です。

29歳、34歳など節目直前の年齢

年齢による応募者の選定は原則できないものの、人事担当者の気持ちとしては気になるところです。

応募時の年齢が29歳と30歳とでは、印象が違う可能性もあるでしょう。

35歳、40歳なども、「長期キャリア形成を図る観点から」募集する場合によく制限がかけられる年齢です。

応募要件を満たさなくなる前に転職活動を始めるのも1つでしょう。

転職先が決まってから

今の会社云々ではなく、自分自身のタイミングを重視するなら、転職先が決まった後が適切なタイミング。

今の仕事をしながら転職先を探し、内定をもらったら辞めるという方法は、もっとも王道かつ安全な時期だと言えるでしょう。

辞められない理由ではなく転職したい理由を探そう

いつも「辞めたい」と口にする人に転職をすすめると、いろいろな理由を言って辞められないと結論づけます。

辞められない理由は下記のようなものが多いです。

  • 自分が辞めると周りに迷惑がかかる
  • 責任ある立場だから辞めることはできない
  • 転職活動する時間がない
  • もう転職できる年齢ではない

それぞれの理由ですが、本当に「辞められない」のでしょうか。

周囲への配慮を理由にするのは過大評価かも

周囲への配慮や責任感から辞められないと言う人は、「自分はそれだけ今の会社にとって価値がある人物です。」と自分で言っているのと同じこと。

それほどまでに価値がある人物なら、なぜ辞めたいと感じる要素があり、それを改善することができないのでしょうか。

もしかすると、そう思っているのは自分だけで、「誰でも代替可能」な仕事かもしれませんよ。

本来会社組織では、誰か1人が辞めることによって仕事が成り立たなくなることはありません。

周りに迷惑をかける、辞めることが「できない」という考えは、実は思い上がりではないでしょうか。

時間はないのではなく「作るもの」

毎日深夜残業が続いて休日出勤もある、休む暇さえないのにどうやって転職活動するかわからないという人もいるでしょう。

そういう人は、勇気をだして有休を申請する、退職を優先させるという方法もあります。

しかし、具体的に何一つ転職活動をしてなかったり、飲み会やテレビを観る時間はあるのに「時間がない」と言う人が多いのもまた事実。

転職活動にかける時間は、今何かに使っている時間を転職活動に充てるということが基本になります。

誰だって、無駄に捨てるような時間があるわけではなく、優先順位をつけて、今やるべきことに時間を費やしていくのです。

年齢はイメージだけで言うべきではない

年齢の壁については、単にイメージだけで話す人を見かけます。

まだ20代なのに「もう20代後半だから転職は無理」と言う人も。

20代の場合、年齢は転職できない理由には全くなりません。

転職できないとしたら、スキルやビジネスマナーなど、本人の資質がネックになっている可能性が大。

30代、40代の人でも同じことが言えます。

年齢による厳しさはあるものの、どの年代でも「転職できる人はできる」もの。

年齢を理由にするのではなく、転職に向けて自分には何が必要かを考えることが大切ではないでしょうか。

転職したい理由は何?

辞められない理由を思い浮かべたとき、それに対しての反論を考えてみてください。

突き詰めていけば、本当に辞められない理由などないはず。

会社員として雇われて働くとはそういうことなのです。

辞められない理由をあれこれ探すより、なぜ転職したいのかを考えてみましょう。

もっとスキルアップしたい、こんな仕事をしてみたいなど前向きな理由はないでしょうか。

辞められない理由も転職したい理由もない場合は?

現状に不満があるだけで、特に転職する必要性を感じていないということです。

その不満と向き合い、今の会社でどうにかして改善する方法を探っていきましょう。

タイミングは転職活動しながら探すもの

会社を辞めるタイミングは、大体の目安を決めてはおくものの、実際には転職活動をしながら具体的な退職日を定めていくことになります。

なぜなら、活動を始めてもいつ内定をもらえるか誰にもわからず、そう計画通りに行くことばかりではないからです。

半年以内での転職を目指すなら転職エージェントを利用するのが吉。

転職活動スケジュールの立て方から応募書類の作成、面接対策まで転職活動全体をサポートしてくれるため、早期決着が叶います。

「辞めるタイミングがわからないけど転職したい」なら、今すぐ転職エージェントに登録して、まずは活動を始めていきましょう。