転職先を決めてから辞めるのは、転職活動においてもっとも大切なことの1つと言われます。
とはいえ、何から始めればいいのかわからない、時間がないから難しいなど、在籍中の転職活動には疑問や悩みがつきもの。
そこで今回は、転職先を決めてから辞めることを実現するための、全知識を解説していきます。
目次
転職先を決めてから辞める必要性
まずは、なぜ転職先を決めてから辞める必要があるのかという点について。
退職後の転職活動には3つのリスクがあるからです。
1つは収入がないことによる生活の困窮。
2つめは、後がなくなり焦りや不安が生まれやすいなど精神面への影響。
3つめは、退職を優先させてブランク期間ができることによって、応募先の人事担当者からの印象が悪くなることです。
この3つのリスクを回避するには、転職先を決めてから辞める必要があるというわけなのです。
転職先を決めてから辞めるための事前準備
転職先を決めてから辞めるには計画性が大切です。
本格的に活動を始める前に、事前に準備しておくとスムーズ。
ここでは、まず最初にやっておくべきことをご紹介します。
活動のスケジュールをしっかり立てておくこと
転職先を決めてから辞めるには、仕事と転職活動とを並行して行う期間があるということです。
この2つを両立させるには体力、精神力ともに必要なので、できる限り短期決戦を目指すべき。
収入があり経済的な余裕があるとはいえ、長引かせるのは得策ではありません。
早期転職を叶えるためには、まずはしっかりスケジュールを立てておくことが大切です。
3ヶ月以内の転職を目標に、応募前にやること、面接対策など選考中に必要なこと、退職をいつくらいに設定するのかなど、それぞれ整理しておきましょう。
有給休暇を利用して活動できるよう残しておく
在籍しながらの転職活動は有給休暇を上手にやりくりする必要があるため、私用で無駄に消化しないよう、ある程度残しておきましょう。
ただし、普段全く有休を取得しない人が突然連続休暇を取得すれば怪しまれて当然。
ときどき取得するようにしておく、立て続けに取得する場合は理解されやすい言い訳を用意しておくことも大切です。
転職サイトに登録しておき状況把握をしておく
本格的な転職活動に入る前に、どんな求人があるのか、年収相場や自分の市場価値はどうなのかを知っておくことも大切です。
転職サイトに登録しておくと、スカウトメールが届いたり、充実したコンテンツから転職ノウハウを学ぶこともできるため、おすすめ。
求人応募の段階に入るとゆっくり見ている時間が減ってしまうので、事前準備の段階で登録して求人に触れておくといいでしょう。
職場の人に転職活動中であることを知られない方法
転職先を決めてから辞めるには、転職活動中であることを職場の人に知られないことが重要です。
退職トラブルの多くは、活動していることが会社にバレてしまったことが原因です。
ここでは、活動を知られないための方法を紹介します。
誰にも言わないこと
当たり前のことのようでなかなかできないのが、誰にも言わないこと。
信頼できる人にだけ伝える、同じ係の人にだけは言っておきたいなど、完全に内緒にはできないものです。
気持ちはわかりますが、信頼していた人の口から会社に知られたケースも多くあります。
退職が確定したタイミングでしっかり話せばいいのですから、職場の人には言わないようにしましょう。
携帯電話にでるときに周りを確認
昼休憩中や定時後など、応募先の担当者から電話がかかってくることもあるでしょう。
携帯電話に頻繁に電話がかかってくると周囲の人は敏感に察知しますし、どんな会話をしているのか聞き耳を立てていますよ。
携帯電話にでるときは、周りに誰もいないことを確認してからにしましょう。
そのほか、携帯電話に出られる時間をあらかじめ伝えておく、留守番電話に入れてもらって折り返すようにするなど、事前対策が肝心です。
早く帰る、休む理由を用意しておく
毎日残業していた人が、急に早く帰る日が続く、立て続けに有休取得するなど、普段と違う行動パターンが発生すると怪しまれます。
このときは、職場の人との会話の中で「家族が風邪を引いていて早く帰ってあげたい。」「実家の両親が来ている。」など、家族の用事で忙しくしていることをアピール。
事情があるから普段と行動パターンが異なるのだと思わせましょう。
仕事にはしっかり集中する
今の仕事への集中力は、これまで通り保つようにすることも、職場の人にばれないためには大切です。
会社のメールアドレスを使って転職活動しない、会社のパソコンでは情報収集しないなど、しっかり切り替えるようにしましょう。
「時間がない」の解決方法はこれ!
転職先を決めてから辞めようと思っても、時間がなくて転職活動できないことがあるでしょう。
在籍中の活動は時間攻略が大きなポイントです。
ここでは、「時間がない」を解決する方法を紹介します。
今やらなくていいことは後回しにする
ドラマを観る、友人と飲みに行くなどは、生活を楽しむためには必要なことですよね。
ただし、転職活動中の数か月だけは控えるようにすると、転職活動時間が捻出できます。
考えたいのは、今やらなくてはいけないことなのかということ。
転職活動には年齢によるリミットもありますから、何を優先させるべきかはわかることでしょう。
生活リズムを整えて集中力をアップ
早寝早起きをする、寝る前に飲食しないなど、生活リズムを整えて質のいい睡眠を取ることで、日中の集中力がアップします。
いつもより集中してタスクをこなせば、仕事を早く切り上げて帰宅し、転職活動に割くことができるでしょう。
意識の問題ですが、限られた時間を有効活用するには非常に大切なポイントです。
転職エージェントを利用する
転職先を決めてから辞めるには、転職エージェントを活用すべき。
あらかじめ希望を伝えておくことで求人を探し出し紹介してくれ、面接の日程調整や給与交渉など、面倒なことを代わりに行ってくれます。
転職活動時間が大幅に短縮でき、全面的なサポートによって早期転職が叶うでしょう。
応募から内定までのプロセスが、プロのアドバイスによってスムーズになります。
利用は無料で安心して使えますから、積極的に活用しましょう。