字が上手な人と下手な人では、上手な方が知的に見えたり、品を感じられたり、何かとメリットが多くなります。
転職活動に関しても同じ。
近年Web応募が増えてきたとはいえ、履歴書に関してはまだまだ手書きが主流と言えるでしょう。
気持ちのこもった美しい文字の履歴書は、やはり見栄えが良く担当者の目を引きます。
とはいえ、字が下手なことにコンプレックスを持つ人は多いもの。
今から文字を美しく書けるようになる方法などあるのでしょうか。
今回は、履歴書の完成度をアップさせるために、文字を美しく見せるためのコツを紹介します。
目次
この3つだけで劇的に変化する美文字のポイント
字が下手だと悩んでいる方は、3つのポイントを強く意識するだけで、文字は劇的に変わります。
字を美しく見せるコツを最初に覚えようとするのはかえって遠回り。
とても大切な3つの基本から改善していきましょう。
丁寧に読みやすさを意識することがなにより大切
まずはもっとも大切なポイントとして、丁寧に書くことです。
字が下手だと思っている人のほとんどは、上手でないと諦めていたり、相手の読みやすさを無視しているために、丁寧ではないのです。
丁寧に書くかどうかは、文字を美しく見せるために天と地ほど差があること。
読み手の気持ちになって、ぜひ丁寧に書くことを心がけてください。
字にコンプレックスを持っている人に「本気で丁寧に書いてみてください。」と言って書いてもらうと、全然下手ではないと分かることが非常に多いですよ。
大きく書こう
字が下手な人には「字が小さい」傾向がよく見られます。
小さくて丸い字は読みにくいだけでなく、稚拙な印象。
社会人の履歴書としては残念な印象です。
字を今より大きく書くようにすると、ぐっと読みやすく大人らしい文字に近づきます。
大きく書くように意識すると、「とめ」「はね」「はらい」にも自然と気をつけるようになるのも利点。
小さい文字の場合は適当に済ませてしまう人が多い「とめ」「はね」「はらい」ですが、大きい文字では目立つため、しっかりと意識して書いてみましょう。
筆圧はやや強めを意識
弱々しい文字にならないよう、筆圧はやや強めを意識しましょう。
字が上手な方は大抵筆圧は強めです。
ただし、強過ぎると線がガタガタしていたり、力んで1文字1文字に連続性がない、読みにくい文章になってしまいます。
肩の力は抜きつつ、しっかりめを意識して書くようにしましょう。
履歴書の文字を美しく見せるコツ
文字を美しく書くための3つの基本を抑えたら、ここからは履歴書の文字を美しく見せるためのコツを紹介します。
ちょっとした工夫で美文字に見えるので、ぜひ覚えておきましょう。
少しだけ斜めにすると美しく見える
文字は全体的に少し斜めにすると美しく見えます。
漢字の横線は右上がり斜めを意識、数字は右に少しだけ倒し気味に書くと、大人っぽく品のいい文字になります。
ただし、文章全体が斜め右に偏ってしまっているのはNG。
1文字ずつは斜めでも、文字の列はまっすぐ並行になっているようにしましょう。
背中を丸めて紙に目を近づけながら書くと、右利きの人はそのまま文章全体が斜め右になりやすいです。
文字を書くときの姿勢を正し、文字の列全体はまっすぐになるよう気をつけましょう。
漢字とひらがなの大きさのバランスに注意
履歴書の中には漢字、ひらがな、カタカナが混在していますが、どの文字も同じ大きさだと、1文字1文字が美文字でも全体的には美しく見えません。
漢字は、ひらがなやカタカナに比べて大きめに書くことを意識しましょう。
少しやり過ぎかなと思うくらいに大きさに差をつけてみても、全体で見ると美しくまとまります。
また、漢字同士にもバランスがあります。
たとえば「龍」のように画数が多い文字は大きめに書き、「子」のように画数が少ない文字はほんの少しだけ小さめに書くと美しく見えますよ。
漢字同士の場合は、文字の大きさの差があり過ぎると不自然。
「ほんの少し」を意識しましょう。
ボールペンは細めを選ぶのが美しく見せるコツ
ボールペンの太さによっても読みやすさが変わります。
太い方が書きやすくていいと言う人もいますが、それはあくまでも書き手の問題。
見て読みやすいのは、やや細目でしっかり濃い目に書いてある文字です。
太くて1文字1文字がどっしりしていると、履歴書全体を見たときに圧迫感があって読みにくくなってしまうのです。
こだわるなら、氏名欄は少し太めの0.7ミリ程度、それ以外の部分は0.5ミリ程度だと履歴書の中が美しく見えるのでおすすめです。
尚、便利な「消えるボールペン」ですが、履歴書ではNGです。
一見普通のボールペンで書いたように思えますが、よく見るとインクの濃さが違うのでわかります。
正式な履歴書に使うに不向きなので気をつけましょう。
文字にクセがないか第三者に見てもらおう
字が美しい人でも、特定の文字にクセがあることによって、初めてその文字に触れる人からは読みにくい、紛らわしいということが起こります。
たとえば、ひらがなの「い」と「り」、カタカナの「ワ」と「ク」など、少しでもクセがあると紛らわしい文字は多くあります。
ほとんどが前後の文面で理解できますが、読みにくさにつながるためクセ文字は排除しておくのが無難。
自分ではわからないので、第三者にチェックしてもらうようにしましょう。
下書きを消すときは時間をおいて
履歴書の書き間違いに修正液などは使えないため、書くときは鉛筆でごく薄く下書きをしてから清書するのがおすすめです。
ただし、インクが乾く前に下書きを消そうとする人が多く、せっかく美文字でもインク汚れが目立つ人が見られます。
慌てる必要はないので、インクは完全に乾いてから消しゴムを使うようにしましょう。
応募書類の内容確認は転職エージェントに依頼しよう
美しい文字で見栄えがする応募書類でも、内容が薄ければ何の意味もないというもの。
内容もしっかり精査して、人事担当者の心に残る応募書類に仕上げましょう。
書類添削は転職エージェントに依頼するのがおすすめ。
プロの視点からのアドバイスがきっと役立ちます。