サラリーマンと転勤は、切っても切れない関係だと言われます。
雇われの身だから、転勤は許容して会社の言う通りにするしかないという意見も。
しかし、転勤には性格や考え方によって向き不向きが大きくありますから、誰でも許容すべきとは言えません。
場合によっては大きなストレスを抱えることになり、仕事そのものを辞めざるを得ない状況になってしまうこともあるでしょう。
転職活動においては、自身が転勤に対してどんな適性をもっているのかを見極めて、転勤の有無もしっかり確認しましょう。
そこで今回は、転勤に向いている人向いていない人の特徴を紹介します。
目次
転勤に向いているのはどんな人?
まずは、転勤に向いているタイプの特徴を紹介します。
転勤への適性がある、状況がそれを許してくれるなら、転勤がある会社も選べるのは選択肢が広がることになります。
さまざまな部署を経験して将来的に出世したい人
将来的に出世したいという野心があるなら、転勤は経験しておくべきです。
さまざまな部署の経験によって適応力が身につき、新規事業展開や新部署のリーダーに抜擢される可能性もでてきます。
部下からしてみても、一度も転勤経験がない人より、転勤経験がある上司の方が、経験豊富で変化に対応してきた頼もしさがあるはずです。
転勤と出世は関係性が深いと思っておきましょう。
家族の状況に制限がない人
子供の転校、親の介護をどうするのかなど、自分の転勤によって家族の状況が大きく変わる場合は、転勤に制限がかかります。
配偶者がいる場合は家族を任せて単身赴任という選択肢もありますが、配偶者にとっても大きな負担になるため簡単ではありません。
その点、独身子なし、親も元気であれば、フットワーク軽く転勤を受け入れやすいと言えます。
引越しを好んでする人
やたらと引越しが好きな人は一定数います。
理由を聞くと「同じところに住むと飽きてしまうから。」と言うのです。
こういうタイプの人は「変化」を求めるため、転勤はかなり向いていると言えるでしょう。
積極的に転勤や異動を受け入れることができ、経験値を増やしてぐんぐん成長していけるタイプです。
1人でも何とかなると楽観的に思える人
転勤すると住居地が変わるため、最初の頃は頼れる人がいません。
1人でも平気で外出できたり、人からどう思われるかが気にならない楽観的なタイプの人は、転勤してもストレスを感じにくいでしょう。
転勤に向いていない人はどんな人?
では、転勤に向いていない人はどんな特徴を持っているのでしょうか。
転勤に不向きな人はしっかり自己分析をしておかないと、いざ転勤辞令を受けてから精神的に落ち込みやすくなりますよ。
生活環境が変わることに大きなストレスを感じやすい人
転勤のストレスは、主に仕事環境が変わることと、普段の生活環境が変わることに起因しています。
仕事環境は、給与をもらっていると思えば我慢できるかもしれませんが、プライベートを過ごす生活環境は別。
家に帰っても落ち着けない、休日に遊びに行くことも億劫になってしまうという方は、仕事以外のストレスも増幅させ、メンタルのコントロールがしにくくなります。
今まで、引っ越しなどでストレスを感じた経験がある方は要注意です。
とにかく周囲に合わせようとしてしまう人
職場で一緒に働く人も、住居地の近所の人付き合いも、地域によって特性があります。
都会と田舎では、人との距離感も大きく違うでしょう。
少しでも早く馴染むように努力することは大切ですが、とにかく合わせようと頑張り過ぎてしまうのもいけません。
これまでの人間関係でも、自分の意見をあまり言わず、人に嫌われたくないと合わせてしまうことがなかったでしょうか。
このタイプの方は周りが変わることで自分も合わせようと頑張ってしまうため、非常にストレスを感じやすくなります。
地元を愛し過ぎている人
地元愛が強い人は、転勤すると孤独感を持ちやすくなります。
本当は転勤先にも優しい人がいたり、美味しい食べ物はあるのですが、地元が一番だと思っているため、受け入れることができないのです。
プライベートでは主に地元の友人と遊ぶことが多いという人も、転勤先では寂しい思いをするため不向きだと言えるでしょう。
仕事も人間関係にも「安定」「安心」を求める人
仕事や人間関係において変化が苦手、常に安定や安心を求める人も転勤には不向きです。
個人差はありますが、年齢が高い人ほどこの傾向にあるため、40代以降で転職を考えている方は特にしっかり自己分析しておきましょう。
人生経験を積むことで自分の考え方が固定化されているからこそ、転勤にストレスを感じやすくなります。
転勤にも種類がある?
転勤とひとくちに言っても種類があります。
どのタイプの転勤も不向きなのか、許容できる転勤もあるのかは考えておきましょう。
全国転勤
一般的な転勤と言えば、全国転勤。
全国に支店や支社がある比較的規模が大きい企業の場合にある全国転勤制度です。
都道府県限定転勤
都道府県を限定し、その地域のみを対象とした転勤もあります。
全国転勤タイプに比べて給与が多少低く設定されていることもありますが、転勤なしの一般職に比べると有利です。
生まれ育った県に愛着があるけど変化は嫌いではないなら、県内限定転勤は許容できるかもしれません。
施設限定転勤
都道府県よりさらに狭い範囲で、複数の施設や支社内でだけ転勤があるタイプもあります。
この場合は住居地の変更が不要であることがほとんどなので、生活環境の変化によるストレスは感じなくて済みます。
その代わり、全国や都道府県限定転勤に比べると、給与が低めであることが多いです。
転勤情報は転職エージェントに聞いてもらおう
転勤の有無や転勤場所については事前に確認しておきたいところですが、面接で直接聞くのは気が引ける人も多いでしょう。
転勤のように聞きにくい質問は、転職エージェントを利用して聞いてもらうのがスムーズです。
転職支援のプロの力を借りて、転職前に条件確認をしておきましょう。