潜在的な能力や可能性を示す「ポテンシャル」という言葉。

「ポテンシャルが高いよね。」は一種の褒め言葉として使われることが多いですが、どんな人がポテンシャルが高いとされるのでしょうか。

ここでは転職活動と絡めて、ポテンシャルが高いと思われる人の特徴を探っていきます。

若い人を指すことが多いが若いだけでは言われない

一般的にポテンシャルが高いのは、若い人を指すことが多いです。

ベテランの人に対しては築き上げた経験や知識の深さなど、すでにあるものを評価することが多いでしょう。

「まだ見ぬ力」といった意味があるポテンシャルについては、20代、30代くらいの若手を中心に使われます。

ただし、「若い=ポテンシャルが高い」とはなりません。

本当は、若いことは素晴らしい可能性を秘めており、どんな人にもポテンシャルはあるのですが、ビジネスや転職ではそこまで甘く評価されません。

若くても頑固で周りが見えず、自分の能力を妄信しているようなタイプは「扱いづらそうな若手」としか思われず選考通過につながらないのです。

いざというときに落ち着いている

ポテンシャルが潜在的な力を示す言葉であることから、普段は見えなかった様子を垣間見たときに、実はポテンシャルが高い人だと思われることがあります。

たとえば仕事では、普段は頼りない印象だけど、いざというときは落ち着いていて力を発揮できたり、本番に強いタイプもポテンシャルの高さを感じさせます。

その意味でポテンシャルが高いとは「本来持つ力」がどの程度あるかの評価でもあるのかもしれません。

転職面接での「いざというとき」は、面接官が厳しい言葉を投げかけたときにどう反応するかが1つの場面です。

言葉に窮してしまったり、怒りが表情にでてしまう人は、冷静に対処できる力がなかったり、心の底からの意欲がないのではと疑われてしまいます。

厳しい指摘にも冷静に切り返しができると、仕事でも能力を最大限に発揮してくれる可能性を感じさせます。

頭の回転が速く理解力がある

学力や知識力ではなく、頭の回転が速くて理解力があるなど地頭の良さが感じられると、ポテンシャルが高いとの評価を受けます。

もっとも分かりやすいのは面接。

面接官は数多くの応募者と接していますから、相手の理解力の高さを敏感に察知することができます。

質問した内容に対して明確に答えている、言いたいことを端的にまとめているといった点で優れていると、ポテンシャルが高くて今後の成長にも期待できそうだと感じるでしょう。

反対に、聞かれたこととずれていることを長々と話してしまう応募者は、可能性よりも不安要素が大きくなります。

素直で人の話をよく聞く

「ポテンシャル採用」という言葉があるように、ポテンシャルの高さと将来性の高さや伸びしろは、ほぼ同じ意味で使われます。

将来性が高く伸びしろに期待できる人の特徴としては、素直で人の話をよく聞く点にあります。

先輩や上司の言うことをしっかり受け止めることができると、視野を広くもち、自分に不足する点を埋める努力をおこなうため、急速に成長していきます。

素直で吸収していく力さえあれば、どんな人でもポテンシャルがあると言えるでしょう。

この意味では、ポテンシャルは生まれもった要素というより、自分の意識一つで変えることも可能だと言えます。

意欲的で自ら動く

どんなに潜在能力が高くても、その力を発揮する「意志」がなければポテンシャルが高いと思われることがありません。

意志がないところには何も発生しないため、意欲的で自ら積極的に行動する力が必要です。

意欲的なのはポテンシャルが高いと思われる人の特徴であり、転職面接でも大いに評価されるポイントです。

特に経験値が少ない人や、他の応募者と比べてずば抜けたスキルがない人は、意欲の高さをしっかりアピールする必要があるでしょう。

他の人にはない発想ができる

人は、自分にはない考え方ができる人を目にすると、無限の可能性を感じることがあります。

可能性を秘めている人のことを「ポテンシャルが高い」と呼ぶことがあるため、他の人にはない発想力は1つの特徴でしょう。

転職の場面では、職務経歴書や面接で、人とは異なる切り口で「おっ」と思わせるアピールができると、ポテンシャルの高さを予感させられるでしょう。

タフな精神力で「へこたれない」

何ごとも諦めずやり続けることで、目的を達成するか、達成できずとも大きなものを得ることが可能です。

そのために必要なのがタフな精神力で、辛くて嫌なことがあっても、へこたれないことが大切でしょう。

強靭な精神力がある人を見ると、人は驚きと尊敬の念を抱きます。

現在はまだ何も達成していなくても、いつかはやってくれるという期待感をもつのです。

ポテンシャル採用がおこなわれる新卒の就職活動において部活動経験が評価されやすいのは、精神力があると思われるからです。

辛い練習に耐え、最後までやり抜いた精神力が、仕事においても発揮されると期待できるでしょう。

転職組は、学生時代の話ではなく、前職でやり抜いた何かをアピールする方が効果的です。

仕事上大変だった点、どんな工夫や努力で乗り越えてきたのかを述べることで「ポテンシャルが高い」と思われることは可能です。

ポテンシャル採用に該当するタイプ

転職活動でポテンシャル採用を狙えるのは、第二新卒を中心とした若手です。

20代後半以降の応募者は、経験を活かすことが大前提なので、ポテンシャルをアピールするより経験や実績を整理することの方が大切だと思っておきましょう。

ポテンシャル採用のメリットとしては、未経験や経験が少ない分野にも応募できる点にあります。

今回ご紹介した「ポテンシャルが高い」と思われる人の特徴を参考に、どんな点をアピールすればいいのかを応募前に考えておきましょう。

転職活動は転職エージェントを利用しよう

ポテンシャル採用を狙う人も、経験を活かした転職を考えている人も、転職活動は転職エージェントを利用するのがおすすめです。

プロとのキャリア面談によって、応募時にどんな切り口でアピールをしていくべきか、適した仕事には何があるのかなどが明確になっていきます。

書類添削や面接対策までおこなってくれるため、内定確率アップにもつながるでしょう。