「クールな性格だよね。」
「ドライな考え方だね。」
このように言われるタイプの人がいます。
クールでドライな性格の人が仕事や転職活動に取り組むときは、性格的に周囲に与えやすい印象をよく理解することが大切です。
ほんの少し意識するだけで、周囲や面接官に好印象を与えることも可能ですよ。
今回は、クールでドライな人の転職や仕事におけるメリット・デメリット、転職活動のコツを紹介します。
目次
クールでドライな性格はビジネスマンとしての適正あり!
冷たくて近寄りがたいと思われがちなクールでドライな性格の人ですが、ビジネスマンとしてかなり高い資質を持っていると言えます。
まずは、クールでドライな性格が、転職や仕事でどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。
感情のコントロールができる
クールでドライだと思われやすい人の特徴として、感情のコントロール力が抜群に高い点が考えられます。
辛いことがあっても泣いたり怒ったりせず、仕事を投げ出すことなく黙々と取り組んでくれるため、信頼できる存在。
感情の起伏が激しいタイプはその場の雰囲気を悪くしたり、下手に心配をかけたりと周囲への影響が大きいもの。
感情コントロールというビジネスマンとしての基本が徹底されているため、高い評価を受けやすいでしょう。
転職活動においても、面接官の厳しい指摘にオロオロしたり、カッとなったりしないため、社会人としての安定性を感じさせることができます。
合理的に仕事をおこなうことができる
自分の感情だけでなく、周りに流されないのもクールでドライな人の特徴。
業務を遂行するために何が最短で最善なのかを冷静に考えているため、合理的な仕事ぶりです。
いつどんなときも冷静に合理的な仕事ができる人は、企業にとって欲しい人材。
転職活動においては、これまで経験した危機をどう乗り切ったか、何を考えながら仕事をしているのかなど、具体的なエピソードを交えることでアピールできます。
仕事の質が安定している
企業にとって従業員はあくまでも労働力。
仕事の質が、人によって大きくばらつきがあるようでは正直困ります。
クールでドライな人は感情論で話をしたり、気分によって仕事の成果に影響がでないため、いつも安定した成果を提供することができます。
企業にとっては安定した成果が見込める「安全な人材」としての魅力があるのです。
クールでドライな人は仕事や転職活動で損しているかも
ビジネスマンとしての資質が高いクールでドライな性格の人ですが、転職や仕事におけるデメリットもあります。
どんな印象を与えてしまいがちなのか、どこに気をつければいいのかを知っておきましょう。
人間性を疑われることがある
誰もが感動して泣いている場面や、社員たちの士気が高まる状態の中で、一人だけ淡々としている。
こうした様子を見ると周囲の人は「感情が欠落していて怖い。」「人として付き合いたくない。」などと感じることがあります。
ビジネスでは結果がすべてとはいえ、そこにいるのは感情をもつ人間。
消費者や取引先に対しても、ときには感情をもって接することが必要になります。
そのため、転職活動でも「この人は心のこもった接客や営業ができなさそう。」「人の痛みがわからないと満足のいくサービスを提供できないのでは?」と懸念されることになるでしょう。
官僚的で自由な発想や柔軟性がないと思われる
クールでドライな性格の人は、官僚的だと判断されることがあります。
上からの命令に従い、規則を忠実に守るのはいいのですが、自由な発想力に乏しいと思われることも。
民間企業における転職活動では柔軟性が高い人の方が求められやすいため、つまらなくてポテンシャルが低いと思われる可能性があるでしょう。
協調性が欠けていると思われる
クールでドライな性格の人は、必要以上に人付き合いをしないことも多いため、協調性が欠けていると思われがちです。
自分の中では「意味のない付き合いは時間の無駄」という考えが確立しているのですが、周囲は拒絶されたと感じてしまうのです。
結果的に職場で浮きやすくなったり、転職活動でも協調性の欠如を懸念されて採用に結びつかなかったりします。
クールでドライな人の転職活動のコツ
ここからは、クールでドライな性格の人が覚えておきたい転職活動のコツを解説。
どんな点を意識していけばいいのでしょうか。
見た目の印象を変えてみよう
クールでドライな性格の人は「とっつきにくい」と思われがちなため、見た目を変えるのはいい方法です。
転職活動においてはスーツや髪形を工夫しましょう。
スーツはブラックよりも、薄いグレーやベージュなど、柔らかさがある色がおすすめ。
ブラックを着る場合でも、インナーで爽やかさを出すようにするといいでしょう。
親しみやすい印象を与えるために、おでこはしっかり見えるように、前髪をあげたりピンでとめるなどしましょう。
耳がしっかり出ているのも、快活で明るい雰囲気です。
眉毛も細く整え過ぎるのではなく、少し太めでふんわりしている方が優しそうな雰囲気になります。
正論で返さないよう注意
クールでドライな人の言うことは、大抵正しいのです。
ですが、正論がどんなときにも通用するわけではありません。
転職活動では、面接官の間違いを即座に指摘したり、相手の指摘に正論で返さないよう注意を。
「確かにおっしゃる通りです。ただ私の場合は…」などと、相手の言葉を認めつつ自分の意見を述べるようにしましょう。
自分以外の人を分析してみよう
クールでドライな人は、周囲に流されない強さをもっていますが、世間では少数派が肩身の狭い思いをするのも事実。
周囲に染まる必要はないですが、せめて自分以外の人がどんな特徴をもっているのかを知っておくようにしましょう。
自分が思わなくても「世の中にはこういうことを思う人が多い」と知るだけでも、相手を傷つけず怒らせない対応ができるようになります。
客観的な視点を入れるため転職エージェントを使おう
自分の考え方が確立されており、淡々と転職活動をおこなう冷静さがあるクールでドライな性格の人。
ただ、転職活動においては自分の考え方が通じないことが多々あります。
転職市場の状況や採用担当者の考え方を一番よく理解しているのは転職エージェント。
プロのアドバイスを受けながら、応募企業にとっての欲しい人材を理解するようにしましょう。