転職活動は、できるだけ短い期間に、集中しておこなうことが大事と言われます。

活動が長期化すれば転職のモチベーションが下がったり、退職している場合は経済的に追い込まれたりするからです。

基本的には、短期間で一気に活動した方がいいことは確かでしょう。

しかし、この方法はどの性格の人にも合っているわけではありません。

特に、周りに流されたくない、人から指示を受けるとストレスを感じやすいといった「マイペースな人」は、ペースを乱されることで転職活動がうまくいかないことも。

今回は、マイペースな性格の人が転職活動を成功させるため、活動のポイントと方法を紹介します。

マイペースに転職した方が上手くいく人の特徴

仕事と並行しておこなう転職活動は、自分の時間がなくなったり、体力的にきついと感じることもあり、早めに決めたいと誰もが思うこと。

複数の企業に一度に応募したり、少しの間は休日返上で集中しておこなうのが基本です。

ただ、マイペースな人がこれをやると、自分らしさがでなくなったり、精神的に追い込まれて転職先を見誤る、書類の内容が適当になってしまうなど、いいことがありません。

マイペースに転職した方が上手くいくかどうか、その特徴から自分の活動方法を探っていきましょう。

自分が心地よく結果を残せるペースを把握している

マイペースとは、おっとりしていたり、自己中心的なことをする人と思われがちですが、単に自分に合ったペースをもっている人のことです。

つまり、自分にとっての最適が何かを知っており、自分の力が発揮しやすい方法を心得ているということ。

たとえば、これまで会社員として働いてきて、「周りに流されたことで失敗した。」「自分の意志を貫いたら上手くいった。」といったことがあれば、マイペースに物事を進める方が適しています。

転職活動においても、自分が焦らず結果を残しやすいと思うペースで進めていくことが向いていると言えるでしょう。

時間に追われることでミスが多くなる人

時間に制限ができたり、「早くやらなくては!」と焦るとついミスをしてしまう人は、自分のペースで転職活動した方がいいです。

組織に所属する仕事においては、周囲のペースに合わせることも必要ですが、転職活動は自分の問題。

応募総数が少なくなっても、1社1社とじっくり向き合う方が、熱意が伝わりやすく、スケジュール調整でミスすることもないため、成功しやすいのです。

マイペースな人が転職活動でやりがちな失敗

マイペースな人は、マイペースであることで失敗するケースもあります。

ここでは、マイペースなやりがちな失敗を紹介します。

同じ失敗をしないよう気をつけましょう。

要注意!マイペースは先送りにすることとは違う

マイペースに転職活動をしていいと言われると、活動を先送りにしてもいいのだと勘違いする人がいます。

マイペースは単に自分に合ったペースのことを指すので、今から活動を始めるべきことに変わりはありません。

やるべきことを先送りにするのは、マイペースなのではなく、問題から目を背けて逃げているだけで、行動力がないとも言えます。

「いい求人があったら応募しよう。」と言っておきながら、一向に求人検索をしない。

「好きなドラマを観たら書類作成しよう。」と言ってそのまま寝てしまう。

結局ギリギリになって慌てるため、本来じっくりおこなった方が適している転職活動なのに、「焦った状態で準備をする」ハメになります。

連絡をマメにおこなわないため転職意欲が低い人だと思われる

マイペースな人は自分が連絡をしたいときに連絡をします。

転職活動においては、企業からの問い合わせメールになかなか返信しない、転職エージェントとこまめに連絡を取らないといったことが起こります。

これをしてしまうと、企業はビジネスマナーがなっていないと思われますし、転職エージェントからも転職意欲が低いと思われて求人紹介を受けにくくなってしまいます。

マイペースとは言っても、素早くこまめな連絡を心がけることは必要です。

場当たり的な行動で不採用になる

マイペースな人に多い傾向としては時間にルーズなことが挙げられます。

計画性がなく場当たり的な行動が多いため、時間に間に合わないのです。

転職活動では、下調べをよくせず面接会場に向かうため道に迷ったり、面接時間に遅れるなどあってはならないミスを犯します。

社会人としての適性を疑われることになるため、不採用になる可能性もあるでしょう。

マイペースな人におすすめの転職活動方法

自分のペースを保ちながら転職活動をするには、どんな方法が適しているのでしょうか。

ここからは、マイペースな人におすすめの転職活動方法を紹介します。

転職サイトを利用して自分で求人検索と応募をする

マイペースな人は、人からあれこれ言われることで頭が真っ白になってしまったり、こだわりの価値観をもっているため、他者からのアドバイスを受け入れ難いことがあります。

そのため、自分で求人を探し、自分で応募をするスタイルが合いやすいです。

転職サイトであれば、多数の求人を扱っていますし、場所や時間を問わずインターネット上で求人探しができるため、マイペースな人がじっくり転職先を見つけるのに適しています。

スカウトサービスを利用する

自ら積極的に応募していくのではなく、スカウトがあった求人に絞ってを見極めていく方法です。

スカウトサービスは、転職サイトのほか、一部の転職エージェントにもあるサービスです。

キャリア向けのスカウトサービスの場合、かなり高い実績がないと難しいですが、総合型の転職エージェントや転職サイトのスカウトサービスなら、特別なキャリアがなくてもスカウトを受けることがあります。

自分の経歴に興味をもってくれた企業への応募なので、マッチングが比較的成立しやすいのも魅力。

マイペースな人は積極的に攻めるより、受け身型の活動もいい方法です。

相性のいい転職エージェントを見つける

現在、求職者の多くが利用している転職エージェントですが、マイペースな人が利用するときは、相性のいい転職エージェントを見極めることが大切です。

エージェントの中には、とにかく早い転職をすすめてきたり、頻繁に連絡をくれる人もいます。

マイペースな人にはこうしたエージェントは向きませんので、自分のペースを尊重してくれるエージェントを選びましょう。

エージェントによっては、「無理な転職はすすめません。」「キャリア相談だけで大丈夫なのでじっくり探していきましょう。」と言ってくれます。

マイペースな人は、こうしたエージェントのサポートを受けることで、自分のペースでプロの視点も取り入れつつ転職活動ができます。

複数のエージェントと会ってみて、自分と相性のいい相手を見つけましょう。