仕事でもプライベートでも、人を頼ったり相談したりすることが苦手な人。

思い当たる方は、仕事もキャリアも損している可能性が高いです。

人を頼るのは、ビジネスの世界では必要不可欠なこと。

人を頼って甘えていく術を身につけることで、仕事で評価されたり、良いキャリアとの出会いにつながることがあるのです。

そこで今回は、人を頼るのが苦手な人向けに、頼れない原因と頼れるようになる考え方を紹介します。

人を頼るのが苦手なのはなぜ?

「人を頼るのが何だか苦手。」

そう思っている人は、自分の気持ちとしっかり向き合い、頼れない理由を知ることが大切です。

根本原因がわかれば、頼ることもいいことなのだと気づけるはずですよ。

人を頼るのはかっこ悪いと思っているから

人を頼るのが苦手な人は、頼る行為に対して、「かっこ悪いこと」「甘えている情けないやつ」といったイメージを持っています。

自分のなりたいイメージと真逆になるため、人を頼ることができないのです。

多くの成功者たちは人を頼り、自分に足りない部分は仲間に任せています。

会社経営者や出世街道に乗る人、「デキル」と言われる人たちは皆そうです。

では、その人たちをかっこ悪いと思いますか?

ほとんどの人が、成功者たちに対し、憧れや尊敬の念を抱いているでしょう。

人を頼ることはかっこ悪いことではなく、成功を手に入れるための必要スキル。

そう思えば、かっこ悪いどころか、今すぐ取り組むことができるでしょう。

人を信用していないから

人を頼ることができない人の中には「他人は信用できない。頼っても後でがっかりするだけだから最初から頼らない。」と言う人がいます。

確かにビジネスの世界には嘘をついたり、信用できない人もいますよね。

ですが、信頼関係は少しずつでいいから何かを任せ、頼ることで築き上げていくもの。

信用できないからといつまでも頼らないでいると、一生信用できる人との出会いにつながりません。

一度誰かに裏切られたからという理由で、それ意外の人も同じだと考えるのも早計です。

人は一人として同じ人はいません。

過去に自分を裏切った人がいたとしても、別の人も裏切るのとは全く別問題でしょう。

人を信用できないなら、失敗しても問題ないことから任せてみるようにします。

いきなり大きな仕事を任せるのではなく、段階的にすすめていくことで、徐々に頼れるようになってきます。

相手を厳しく裁いているから

人を頼るのが苦手な人は自分に厳しい傾向にありますが、総じて他人にも厳しいです。

自分の中での絶対的なルールがあり、他人にもルール厳守を求めます。

自分は人を頼らず頑張ってきたので、周囲にいる「甘え上手」な人にイライラしたり、敵対心を抱くこともあります。

甘え上手な人は、頼るのが苦手な人の「人に頼らない」というルールを逸脱しているから、気になって仕方がないのです。

「甘えることは間違っている。自分は正しく生きている。」

こうして他人を裁くことで、より自分の中のルールを正当化していきます。

人を裁くことをやめてみると、すんなりと「人に頼ってみてもいいかな。」と思えるはずです。

遠慮して言えないから

「頼ったら相手に悪いかな。」と、相手の迷惑になることを懸念して頼れない人もいます。

謙虚で心優しいようにも思えますが、実は「誰からも嫌われたくない。」「職場で孤立したくない。」といった、打算的な考え方も見え隠れしています。

頼らないことで相手の成長機会を奪い、職場全体の質向上にまで目が向いていない人だとも言えるでしょう。

性格の裏表なく誰からも好かれる人は、意外なほどに他人を頼って甘える力に長けているものですよ。

しっかりしていることが自分の存在意義だと思っているから

周囲から頻繁に「しっかりしているね!」と言われる人がいます。

長男、長女や学級委員をやってきたような優等生タイプに多いですね。

子供の頃から周りにしっかりしていることを褒められてきたため、それこそが自分の存在意義だと思い込んでいるのです。

長男、長女の場合、家庭内においては自分が生まれてきた順番は先でしょう。

しかし、さまざまな年齢の人が一緒に働く企業においては、何の意味もないもの。

学校のクラスのような、同世代、同地域という限られたコミュニティの中より、はるかに広いのが社会ですよね。

それなのに、心だけはずっと子供の頃の小さな範囲を抜け出せていないのです。

しっかり者は学級委員にはなれますが、人を頼れないままだとリーダーになったり、評価されて出世することは難しくなります。

人を頼るのが苦手な人へはどう考えればいいのか

人を頼ることが苦手な人は、まずは自意識を排除しましょう。

人を頼らず、自分一人で生きていけると思うのは、完全に自意識過剰。

家族、他人、行政など誰にも頼らず生きていけるのは仙人くらいです。

頼るのが苦手だと感じていること自体、「自分はすごい人間だ。」と思っていることの表れとも言えるでしょう。

また、他人は他人を助けることでやりがいを感じる生き物です。

「やりがいがある」と言われる仕事の多くは、誰かのためになっていることではないでしょうか。

頼れない人は、他人がやりがいを感じる場所を奪っています。

頼ることで、その人がやりがいという素晴らしい感情を手にすることができるのですから、いたずらに奪わないでください。

最後に、自分が頼られたときには、喜んで手助けすることも忘れずに。

日々この意識をもっておくと、いざというときに自分も頼りやすくなるし、相手も喜んで助けてくれるでしょう。

転職は転職エージェントを頼ろう

人を頼るのが苦手な人は、転職でも自分一人で活動することがあります。

一人での転職活動が向いているのは、誰にでもどんな場所でも自己アピールができ、交渉術にも優れた人である一握りの人。

一人でなんとかなると思うのは、自分の力を過信しているとも言えるのです。

転職活動はプロの手を借りるのが一番。

転職エージェントを頼れば、キャリア相談から応募サポートまで幅広く対応してくれます。

転職成功者の多くは転職エージェントを有効活用しているので、頼らない手はありません。