英語力を活かし、人に教えるやりがいを感じることができるのが英会話講師。
英会話講師として転職したいと考える方も多いでしょう。
英会話講師の転職は、正社員は難しいと言われることが多いですがどうなのでしょうか。
今回は、英会話講師の仕事内容や求められるスキル、活躍の場など、英会話講師の転職事情をご紹介します。
目次
英会話講師の仕事内容
正社員としての英会話講師の仕事内容は、生徒たちに英語を教えることだけではありません。
講義内容を考えることや副教材の作成、レッスンの進捗管理、チラシの配布など営業活動が発生することもあります。
子供向けの英会話スクールであれば、父母への対応も大事な業務。
英会話講師として実績を積み役職に就くようになると、他の講師たちの指導を任されるようにもなります。
このように正社員の英会話講師は、講師業以外にもさまざまな業務が発生すると思っておきましょう。
英会話講師に求められるスキルとは
英会話講師に必要なのは英語力と、英語を教える力です。
英語力を磨き、生徒たちにわかりやすく教える技術を身につけていくことで、英会話講師への道は開けるでしょう。
ただし、講師業はサービス業でもあるため、対人スキルも必要です。
教え方がうまいだけでなく、明るくどんな生徒にもわけ隔てなく接することができる公平さも大切です。
転職面接でも、人柄はかなり重視されると思っておきましょう。
英語力の証明に何が必要?
英会話講師に特別な資格はいりませんが、英語を教える人間として英語力は必ず見られます。
具体的な英語レベルについては教室によりますが、TOEICだと750~800点以上が一つの目安、中には満点近い点数の講師陣をそろえている教室もあります。
また、資格などより経験を重視されるケースもあり、たとえば海外での勤務経験や、外資系企業で外国人相手に仕事をする機会が多かったなど、英語を使って実際にコミュニケーションをおこなっていたかを見ることがあります。
子供向けの英会話教室であれば、保育士や娯楽施設など、子供と接した経験もアピールできるポイントでしょう。
英会話講師の働く場所
英会話講師になりたいと考えている方は、活躍の場所についても知っておきましょう。
ここからは、英会話講師の働く場所を紹介します。
英会話教室やスクール
英会話講師が働く場所としてもっとも多いのは、英会話教室やスクールなどです。
講師陣は学校で待っていて、来てくれた生徒を相手にレッスンをおこないます。
社会人向けからジュニア向けまでさまざまな年代を対象とした教室は、全国各地に多くあります。
求められる英語レベルや必要なスキルが異なることから、社会人向けの場合は主に社会人を担当し、ジュニア向けはジュニア専任の講師になることが多いです。
一般企業で社会人向けの講義
大手英会話教室に転職すると、教室だけでなく、一般企業に出向いて、そこで働く社員相手に講義をおこなうこともあります。
近年は、グローバル人材を育てるため、社内公用語を英語にする企業も増えており、大手や海外事業を展開する企業などで需要があります。
また、日本の企業で働く外国人向けの「日本語講師」を募集しているケースもあり、この場合は英語力だけでなく日本語の基本をわかりやすく説明する力も求められます。
幼稚園や保育園
幼稚園や保育園でも英語講師を招いて、イベントやレッスンをおこなうことがあります。
こちらも、主には大手英会話教室が提携する幼稚園や保育園になるため、大手英会話教室に転職することが前提となります。
企業向け幼稚園・保育園向けの講師いずれにも言えることですが、正社員ではなく非常勤講師の募集が多いため、正社員転職を目指す方には難しいとも言えます。
在宅ワークも可能
最近増えてきたのは在宅でできる英会話講師。
生徒とは音声通話やチャットなどでやり取りするため、在宅で指導ができるというものです。
ただ、正社員として雇われたままの完全在宅はほとんどなく、業務委託が主流。
業務委託は毎月の報酬が保証されるものではないため、安定的とは言えないでしょう。
同じようにオンラインで教えるタイプでも、スクールに所属してオンライン講師として働く場合は、正社員や契約社員もあります。
正直気になる!英会話講師の年収
英会話講師の年収は非常に幅広いのが特徴です。
予備校講師などと一緒で、人気講師になれば所属企業から評価され、1000万円近い年収を得ることも可能。
ただ、転職直後や経験年数が少ない場合、年収200万円台ということもあり、簡単に稼げる職業とはいきません。
英会話講師を辞めたい人の中には、給与が低いことを挙げる人も多いため、勤務先では手取りがいくらになるのかをしっかり確認してから転職に踏み切りましょう。
英会話講師の仕事は、講義時間以外にも準備等に手間がかかるため、時給換算すると低いと言われることがあるのです。
未経験から英会話講師になるには
未経験者より経験者の方が転職で有利であることは間違いないでしょう。
しかし、英会話講師は必ずしも経験者でないといけないことはなく、未経験でも採用してもらえるケースもよくあります。
特に、大手の英会話スクールなど、店舗数が豊富にあり、研修をしっかり実施している教室なら、講義内容から講師としての心構えまで指導し育ててくれます。
反対に、即戦力を求める小さな教室や派遣講師の場合は、経験年数を求められることがあるため、未経験の場合はハードルが上がるでしょう。
英会話講師に正社員求人はあるのか
正社員が少ないと言われる英会話講師ですが、正社員求人もしっかり存在しています。
正社員としての転職を目指す場合は、転職エージェントや正社員向けの転職サイトなど、正社員求人を扱っている媒体で探すようにしましょう。
求人件数自体は決して多くありませんので、じっくり時間をかけて探すのがポイント。
転職エージェントであれば、求人がでたタイミングでエージェントの紹介が受けられるため、今の仕事をしながら活動するのがいいでしょう。
求人が見つかった後も、応募書類添削や面接対策など、転職活動を全面的にバックアップしてくれます。