緊張して声が震えることに悩みを抱えていませんか?

普段からあがり症なうえに、面接という緊張の場面ではさらに顕著になってしまう。

そんな方は少なくありません。

声が震えると、そのこと自体を恥ずかしいと思い、面接に集中できないこともあります。

そこで今回は、面接で声が震えてしまう人向けに、5つの考え方と5つの対処法をご紹介します。

声が震えることを嫌だと思ったときの5つの考え方

まずは、声が震える自分を嫌になったときの考え方を紹介します。

声の震えは、そこにフォーカスすればするほど止まらなくなりますので、声の震えをどう捉えるかが大切です。

声の震えについて、どう考えればいいのでしょうか。

1.緊張にはいろいろな形があるだけ

声が震えて恥ずかしいと思うかもしれませんが、緊張して胸が高鳴ったり、手足がガクガクしたり、汗をかいたり赤面したりといった経験は、どんな人にでもあります。

声が震えるのもその1つで、表への出方の種類が違うだけで皆と同じことなのです。

「自分だけどうしてこんなに。」と悩む必要は全くありません。

2.誰もが自律神経の乱れを抱えている

緊張すると声が震えてしまうのは、自律神経が乱れているからだといわれます。

自律神経の乱れは、普通に生きていれば誰にでも起こり得ることで、たとえばパソコンやゲームのやり過ぎで肉体的に負荷がかかったり、花粉や騒音など自分ではどうしようもないことがきっかけで乱れることもあります。

程度の差こそあれ、自律神経が完全なバランスで常に保てる人などいないので、自分が何か特別な病気のように感じないようにしましょう。

3.声が震える人は好印象

声の震えは、他人から見れば好感が持てることでもあります。

緊張して声が震えているのは、目の前のことに真剣に取り組んでいる証拠です。

たとえば、後輩からこんな相談を受けたと想像してみましょう。

「先輩、わたし人前で話すと声が震えてしまうので何とかしたいのですが、どうしたらいいでしょうか。」

こんな相談を大真面目にしてくる後輩を、「いい子だな。」「真面目で一生懸命だな。」といった印象を持たないでしょうか。

少なくとも「声が震えるなんてひどいやつだ!」「声の震えは許されない行為だ!」とは思わないはず。

自分のことだと思うと嫌になりますが、客観的に見てみれば、声の震えは悪いことではなく、むしろ好印象につながることなのです。

4.面接官は人間性を見ている

人を見抜くプロである面接官は、転職面接において応募者の人間性を見ています。

転職の場合、職歴やスキルについて聞かれることも多いですが、応募書類の時点である程度の水準はクリアしています。

面接に呼ばれたということは、応募者がどんな人柄か、仕事に対して何を考えて取り組んできた人なのかといった、内面を確認したいのです。

堂々と薄っぺらいことを話す人と、声が震えても人間性が感じられる人。

プロの面接官が後者を選ぶケースは本当に多いのです。

5.声が震えるのを指摘するような人は放っておく

声の震えが嫌だと感じるのは、過去に原因がある可能性もあります。

過去に誰から「声震えてるよ。かっこ悪い!」など言われた経験はないでしょうか。

普通に考えれば、そんなことを言う人間のほうが「かっこ悪い」わけですが、大人でもごく稀にこういう人はいます。

過去にたった1人、こんな人と出会ってしまっただけで、「声の震え=悪いこと」と脳に刷り込まれているのでしょう。

声の震えをわざわざ指摘して人を傷つけるような悲しい人のことは置き去りにし、これからある素晴らしい人たちとの出会いをイメージしましょう。

面接で声が震えてしまうときの5つの対処法

声が震えることが決して悪いことではないと思っても、具体的な対処法がないと不安になってしまう方もいるでしょう。

声の震えは普段の生活の中で軽減していく方法があります。

コツコツとやっておくことで自然と声が震えなくなった人もいますから、お守り代わりに覚えておくといいでしょう。

1.お腹から声を出すイメージで

声をだすときに喉から出すのではなく、お腹から出すようにすると震えが気にならないことがあります。

おへそのあたりに意識を集中させて、姿勢を正しくした状態で出すと、いつもより太めで堂々とした声になります。

面接の際も、お腹から声を出すことを意識しましょう。

特に第一声の挨拶で大きく太めの声がだせると、一気に緊張が和らぎます。

2.腹式呼吸を普段から意識しておく

腹式呼吸とは、鼻から息を吸い、おなかに息を溜めるイメージで膨らませ、口から吐いていくという方法です。

ヨガなどの呼吸法として知られるように、リラックス効果が期待できるもの。

面接で声が震えてしまうのは緊張してガチガチになっている状態なので、できるだけリラックスして臨むようにすれば、声の震えも緩和されてきます。

腹式呼吸は慣れてこれば自然とできるようになりますが、最初のうちは意識して取り入れるようにするといいでしょう。

面接前にゆっくりと腹式呼吸をすると、緊張によるドキドキが収まってきますよ。

3.自己紹介を録音して聞いてみる

声は、自分が話しながら聞いている声と、他人が聞いている声とでは、印象に「ずれ」があります。

自分では声が震えていると思っていても、他人からすれば全く気づかない程度であることも。

面接の練習のもなるのでぜひ実践してほしいのは、自己紹介を録音して聞いてみることです。

ICレコーダーやスマートフォンの録音機能などで手軽に録音できます。

このとき、「自分はとんでもないくらいに声が震えている」と思ってから聞いてみるといいでしょう。

実際に聞いてみると、「あれ?思ったより震えていない。」と拍子抜けし、これまで不安視していた声の震えが気にならなくなります。

自分で意識しないようになると、より自然に話ができるようになるため、さらに震えないようになります。

4.ダラダラと話さず適度に区切る

ダラダラと話をしてしまうクセがある方は、話し言葉でも句読点を意識しましょう。

たとえば、話術のプロでもある政治家の話し方を聞いてみると、フレーズごとに適度に区切られていることに気づきます。

「あのー、そのー、それから、だから」といったつなぎ言葉や接続詞はできるだけ使わず、必要な言葉だけを選んで発するといいでしょう。

イメージとしては「声が震える前に言葉を完了させる」感じです。

同じ内容のことを話すのでも相手が理解しやすくなりますし、声にだす言葉の総数が減るため、声の震えに気づかれにくくなります。

5.転職エージェントで面接対策をする

緊張してしまう人に対して「場慣れすれば大丈夫だよ。」とアドバイスする人は多いですよね。

緊張クセがある人にとっては、見放されたような印象もあるアドバイスですが、実はこれはとても的を得ています。

場慣れは本当で、人と話す機会が増えるほど、緊張や声の震えは軽減されていくことは多くあります。

転職面接においては、転職エージェントを利用して面接対策をしてもらうといいでしょう。

他人であり、プロでもある転職エージェントは、場慣れさせてもらう相手としては最適。

本番の面接に向けて自信につながるでしょう。