営業職の方や、営業職への転職を考えている方なら、住宅営業に興味をもたれることがあるのではないでしょうか。
あらゆる営業職の中でも「圧倒的に稼げる仕事」と呼ばれることも多く、自分の力を試してみたい、高収入を得たいといった希望が湧いてくるかもしれませんね。
住宅営業は確かに魅力ある仕事ですが、転職して後悔するケースも見られるため、仕事への適性を冷静に見つめる目は持っておきたいところ。
そこで今回は、住宅営業職のメリットとデメリットを紹介します。
目次
住宅営業の仕事内容は?
まずは住宅営業の仕事内容について確認します。
住宅営業といっても、お宅を訪問して「家を買ってくれませんか?」と、いきなり営業をかけるわけではありません。
住宅展示場やモデルハウスに来られた方に、住宅の良さや構造、設備の説明、ローンの知識といったことを分かりやすく伝えていきます。
実際に住宅を購入される方についても、じっくりと希望を聞き、予算内でできることなのか、構造上可能なのか、家族の状況に応じて変えることができるのかなど、さまざまな要素を一緒に決めていきます。
家を売るというより、お客様の希望や価値観に沿った「暮らし」そのものを提供する仕事と言えるでしょう。
住宅営業を取り巻く環境
新規住宅着工戸数は、以前に比べると減ってきています。
平成20年頃までは年間100万戸以上ありましたが、現在は100万戸の大台には乗っていません。(平成28年度で約97万戸)※
近所づきあいが発生する持ち家にこだわりがある若い人も減ってきており、新築マンションに住みたがる人も多くなっています。
くわえて、空き家問題も深刻化しており、この20年間でおよそ倍に膨らんだ空き家は「住宅の作りすぎ」が原因だとも言われています。
住宅営業を取り巻く環境は時代の流れによって、徐々に厳しくなってきていることがわかります。
ただ、現在のところ住宅営業の仕事は、転職サイト、転職エージェントなど各媒体をを見ても、比較的簡単に見つけることができます。
営業職は企業へ直接利益をもたらす欠かせない職種として、欠員補充というより、通年募集をかけている企業が多いのです。
仕事が見つからなくて困るといったことはありませんが、将来的に変化を余儀なくされる可能性はあるでしょう。
※参照:国土交通省「住宅経済関連データ」
http://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html
住宅営業職のメリットは?
将来的には安定職業と言えるかは難しいものの、住宅営業職には多くのメリットがあります。
住宅営業の魅力を探っていきます。
年齢問わず高収入も可能
なんといっても魅力なのは、高収入を目指せるところ。
住宅営業は多くが歩合制を取り入れているため、家を1軒売ることができれば、10万円近い歩合がつくこともあります。
成果主義のため、若い人でも高収入が可能。
まだ20代で年収1000万円をたたき出す人もいる、夢がある仕事と言えるでしょう。
学歴がなくても大手で働ける
転職に学歴は関係ないと言われることがありますが、やはり大手を中心に高学歴が有利になることは多々あります。
大手は中途採用枠も少ないため、転職で狙うには高いハードルがあるでしょう。
住宅営業の場合、大手ハウスメーカーなどでも中途採用を積極的におこなっています。
営業は入れ替わりが激しい部署なので、中途採用募集をせざるを得ないという状況もあるのでしょう。
仕事の厳しさが変わることはありませんが、学歴がなくても大手へのチャンスが切り開けるのは1つのメリットでしょう。
お客さまの希望が形になるやりがい
住宅営業は、お客さまの希望を聞き、それを形にする仕事です。
家が完成したとき、お客さまの笑顔を見たときは、やりがいをかみしめることになります。
家は街の風景の1つにもなり、長きに渡ってその場所に残るもの。
自分が携わった家を見るたびに、「この仕事をやっていてよかった。」と思うことでしょう。
大変な仕事ではありますが、やりがいは高いと言えます。
トップ営業になれば表彰も
ノルマがあることがほとんどなので、「人と競争したくない」「売上に追われたくない」と考える人にとってはきついですが、モチベーションとすることができます。
社会人になると人から褒められたり、わかりやすく評価を受けることが減ってきますが、住宅営業にはそれが目に見えてわかります。
トップ営業になれば表彰を受けることもあり、大きな自信につながるでしょう。
住宅営業のデメリットとは
住宅営業は魅力がたくさんある仕事ですが、やはり大変という意見が多数。
どんな点がこの仕事のデメリットなのでしょうか。
ノルマがきつい
まずはノルマのきつさ。
結果がだせないと社内で肩身の狭い思いをする、上司から叱咤されるなどは日常茶飯事です。
ノルマがある仕事が向いていないと思う人、プレッシャーに弱い人はやめておいた方がいいでしょう。
平日の帰りは遅く土日に休めない
住宅営業の求人には「残業はありません」「土日は休みです」といったことが書かれています。
しかし、営業職である以上、お客様の都合にあわせて動く必要もありますので、残業がないという日はほとんどないでしょう。
社内規定で土日が休みだったとしても、実際に休めるかどうかは別問題。
住宅展示会やイベントは土日に開催されることも多いため、休日出勤も当たり前にあります。
職場の雰囲気がピリピリしている
住宅という高単価な商品を扱う仕事なので、トラブル対応があったり、責任の重さを痛感したりと、神経はかなり使います。
営業ノルマもあるため、皆仲良しというわけにもいきません。
上司に相談したり、職場環境が改善される動きは起きにくく、風通しが悪い職場も多いようです。
職場の雰囲気全体はピリピリしていることがあるため、自分の仕事に集中すること、タフな精神力が必要になります。
女性はセクハラに悩む人も
女性が住宅営業に転職する場合は、セクハラのリスクもあります。
住宅営業は、上司や同僚の営業職も男性が多く、工事の現場監督たちも男性。
圧倒的な男性社会なので、女性は嫌な思いをする人も少なくありません。
ただ、近年はセクハラという言葉自体が一般化し、社内コンプライアンスが整備されてきているため、以前に比べると減ったと言えるでしょう。
住宅営業を目指すなら転職エージェントを利用して慎重に
住宅営業への転職は、仕事のメリット、デメリットをよく理解し、企業情報をよく調べてから踏み切るようにしましょう。
たった数か月で辞めてしまう人もいる仕事なので、適性を考えることも重要です。
転職活動は、転職エージェントを利用すべき。
エージェントの情報網を活かし、事前に企業内情を確認しておくことができるため、後悔しない転職につながります。