女性がある一定の年齢になると「もう結婚はしないだろう。」「このまま一人で生きていこう。」と思うことがあります。
近年、結婚や出産を選択しない女性は増えてきています。
とはいえ、女性が一人で生きていくには不安も大きいです。
特に収入面における不安は大きく、仕事や転職、資格取得などさまざまなことを考えるでしょう。
そこで今回は、一人で生きていくと決めた女性向けに、仕事や転職、資格について、選び方のポイントや考え方を紹介していきます。
目次
女性が一生稼ぎ続けるための働き方とは?
一人で生きていくということは、不測の事態で働けないときには、貯金を切り崩しながら生活しなければなりません。
老後についても一人分の蓄えと一人分の年金で過ごすことになり、生活が苦しくなることが予想されます。
定年まで働いてその後は悠々自適な生活をするというより、一生稼ぎ続けることを視野に入れる必要があるでしょう。
では、女性が一生稼ぎ続けるための働き方とは一体どんなものなのでしょうか。
ここでは、女性が一生仕事をすることについての考え方を紹介します。
「一生続けられる仕事」と頑なにならないこと
一生続けられる仕事を探そうと思うと、大企業や公務員など安定的な仕事を中心に考えがちで、仕事の満足度ややりがいは二の次になってしまいます。
安定性は大切ですが、そもそも一生同じ仕事を続ける必要性も、続けられる確実性もありません。
「一生続けられる仕事」と頑なになり、一つの場所にいることにこだわり過ぎると、仕事の選択肢が極端に狭くなり、失敗するリスクも高くなります。
長く働ける仕事を探すと同時に、その中でどんなふうに自分を磨いていくかが重要になります。
どんな環境にも対応できる柔軟性こそ鍵
どんな仕事もいずれは新しいサービスや人工知能に取って代わられ、いつ自分の居場所がなくなるとも限らない時代です。
資格取得も一生の仕事探しも大切ですが、どんな環境にも対応できる柔軟性を身につけましょう。
それこそが、女性が一人で生きていくためにもっとも重要なスキルと言えます。
何があってもそのときできることをやればいい。
肩の力を抜きつつも、好奇心や向上心を忘れずに生きていけば、時代の変化に対応できるだけの術が見つかるはずです。
場所と時間を問わない仕事も同時にやっておく
女性が一人で生きていくための具体的な方法としては、場所と時間を問わない仕事も同時にやっておくことをおすすめします。
代表的なものは、クラウドソーシングなどを使ったパソコン1つあればできる仕事。
会社員として働きながら、休日などを利用してやっておくと副収入にもなります。
ケガや失業などで仕事ができなくなっても、収入がゼロになるリスクを抑えることができます。
住居地を変えて転職したい場合でも、一時的にクラウドソーシングで稼ぎながら職探しも可能になります。
何か得意なことがあるなら、週末起業やブログなどで収入の第二の柱を持っておくのもいいでしょう。
配偶者に頼ることができない女性の場合、「不測の事態が起きても収入ゼロにならない状態」を常に保つことが大切です。
女性が一人で生きていくための心構え
女性が一人で生きていくためには、仕事や人間関係を含めてどんな点を意識すればいいのでしょうか。
ここでは、女性が一人で生きていくための心構えを紹介します。
体調管理が最優先事項
一人で生きていこうと肩肘張って頑張り過ぎ、結局体を壊しては意味がありません。
一人で生きるためには、体調管理こそが最優先事項だと思っておきましょう。
仕事や節約も大事ですが、食事と睡眠はしっかりとること。
適度な運動でストレス発散や丈夫な足腰も作っておきましょう。
税金に社会保険、お金の知識だけは得ておこう
お金のことは、知っていると知らないのとで大きな差がつきます。
特に税金や社会保険の知識は、女性が一人で生きていくなら必ず身につけておくべき。
どのくらい払う必要があるのか、自分の立場で申請できる給付金はないのかなど勉強しておきましょう。
税金も社会保険も法改正がおこなわれますから、ニュースなどを定期的にチェックしておくことも大切です。
親の介護にマンション購入、大きなお金が動くことを予測しておく
女性が一人で生きていくと言っても、自分一人のことだけ考えればいいわけではありません。
親がいれば介護の可能性もあるし、実家はどうするのか、マンション購入をしておくべきかなど、人生の中で大きなお金が動くこともあります。
専門的な知識が必要なことでもあるため、無料のセミナーや書籍などを利用して勉強しておくことも大切です。
職場の人や仕事関係の人とはうまくやっておくべき
仕事とプライベートを完全にわけたいとの理由で、職場の人や仕事関係の人とは距離を置く女性も多いでしょう。
自分が心地よく感じる距離感を保って人づきあいをすることは大切ですよね。
ただ、女性が一人で生きていくなら、職場の人や仕事関係の人とも上手につきあっておくべき。
仕事以外のコミュニティに複数所属しているならいいのですが、そうでないなら仕事の人脈が命綱となります。
毎日顔を合わせる職場の人は、いざというときに頼れることがあります。
人間関係をうまくやるのも、女性が一人で生き抜くために必要なスキルの1つです。
一人では結局生きられないと思っておく
女性が一人で生きていこうと決めると、誰にも頼らないし頼れないと思い込むことがあります。
たとえ一生独身で子供もいない生活をしていくにしても、一人だけで生きていけることはまずありません。
何かしらのサービスを利用し、誰かの力を借りることになるでしょう。
恋人など特定の人がいなくても構わないのです。
誰か頼れる人には頼ればいいと思っておくことで、張り詰めた糸が緩やかになり、一人でも生きやすくなります。
楽しく生きるために趣味や生きがいを見つけよう
結婚生活や子育てがない女性は自分のためだけに時間を使うことができますが、それもまた意外と難しいこと。
趣味や好きなことがない場合には、孤独感につながりやすくなります。
一人でも楽しく生きていくには、趣味や生きがいを早いうちから見つけておくことが大切です。
いろいろなことにチャレンジし、多くの人に出会っていけば寂しさを感じることもないでしょう。
女性が一人で生きていくために役立つ資格とは?
一生一人で生きていくと決めたら、「まずは手に職を。」と、資格取得を考える女性は多いでしょう。
女性が一人で生きるのに役立つ資格とはどんなものでしょうか。
取得可能性やこの先の役立ち度を見ていきます。
医療系専門資格
医師、看護師、薬剤師などの医療系専門職は、需要も専門性も高いとあって、女性が取得するならとても心強い資格です。
収入面でも、女性が就く職種の中で高収入の部類に入るため、老後の備えも十分できます。
女性が一人で生きていくために役立つ資格の最高峰と言えるかもしれません。
ただし、これらの仕事に就くには、高校生くらいまでに進路を決め、大学や専門学校でしっかり学び就職するという方法を取らなくてはなりません。
現在すでに社会人になって別職種に就いている女性が今から目指すのは、現実的とは言えないでしょう。
法律系専門資格
医療系専門職に比べると、社会人になってから取得しやすいのは法律系専門資格です。
司法試験、税理士、司法書士、中小企業診断士、社会保険労務士など。
もちろん、医療系専門職より難易度が低いことは決してなく、むしろはるかに難しい試験もあります。
法律系専門職が社会人に向いているのは、座学が中心で医療系のように昼間学校に行かなくても勉強ができる為、働きながらの取得も目指せるからです。
ただし、これらの法律系専門職は独立開業してこそ活かせる資格。
独立開業するには営業力などプラスαのスキルが必要になります。
OLとして資格を活かして働くには、主に法律事務所や税理士事務所などに所属する必要があります。
しかし、従業員数人規模の事務所が圧倒的に多いため、一般企業で働くより安定的とは言えない面もあります。
一般企業でこれらの資格を活かすことはなかなかに難しく、難易度が高い資格だから評価を受けるというものでもありません。
巷では「生涯使える資格」などと言われることもありますが、資格があれば生きていけるわけではないと認識しておきましょう。
クリエイター資格
年齢を重ねても続けやすい仕事ならクリエイター職。
ネイリスト、アロマセラピスト、料理研究家、ヨガ講師など趣味を活かした資格は山ほどあります。
資格取得方法も、在宅で勉強できるものから、夜間や休日に通えるものまでさまざまなタイプがあります。
クリエイター職は、雇われて働くには稼ぎにくいというデメリットがありますが、独立開業して成功すれば高収入にも期待できる仕事です。
若いうちは修行も兼ねて雇われて働き、スキルが身についたら独立開業するのが王道のパターンですね。
夢があり、好きなことを仕事にできるため、スキル習得や学習のモチベーションも維持しやすいでしょう。
ただし、クリエイター職で独立して稼げるのはごくごく一部の人。
安定的な収入が見込める仕事とは言い難い面もあります。
女性が一生やっていくなら、兼業の必要性も含めて考えておくと安心です。
資格は身を守る武器になる
仕事や転職において「資格は役に立たない。」と言われることが多くあります。
資格があっても直接収入に結びつきにくく、実務経験がなければ評価されないからです。
ただし、女性が一人で生きていくためには資格は身を守る武器の1つになり得ます。
資格があることで不安感からも解放されやすくなるでしょう。
資格の学校に通うことで、今の仕事以外に別のコミュニティに所属することになり、人脈を広げることもできます。
資格は絶対的なものではありませんが、女性が一人で生きていくための資格取得にはさまざまなメリットがあるのです。
女性が定年まで勤める会社に転職するときのポイント
女性が一人で生きていくためには、少なくとも定年までは働き続ける中で、定年後にもできる仕事のスキルを身につけていくことも重要です。
今の会社では到底定年まで働くことが難しいと感じるなら、今のうちに転職しておくことも1つ。
ここでは、女性が定年まで勤められる会社に転職するためのポイントを紹介します。
目先の楽しさよりその先のキャリアを見据えた探し方を
女性が一生一人で生きていくなら、長く働き続けられる職場を探すことが大切です。
目先の楽しさより、転職後のキャリアが見えるかどうかを見極めましょう。
たとえば、女性に人気のアパレルや美容業界。
好きなことを仕事にでき、やりがいや楽しさもありますが、キャリアアップが難しいとも言われています。
アパレル販売員の場合、店長やマネージャーになるか、バイヤーなどの他職種に転職するかがキャリアアップの1つですが、いずれも狭き門。
販売員を一生続けていくのは、体力的にも、お店のコンセプトに合わなくなるという意味でも難しくなるでしょう。
美容業界も同様で、自分のお店を持つか独自のメソッドを開発して人気者になるかなど、一部の方しか一生続けることが難しい面があります。
一人で生きていくと決めた女性は、今やりたいことよりも、その先のキャリアが見えるかどうかも考えておくべきです。
女性が一人で生きていくためでも給与だけではいけない
女性が一人で生きようと決めると、やはり気になるのは給与でしょう。
生活していくためのお金を一人で稼ぐためには、給与がいい会社に転職するのが一番です。
しかし、給与だけに目がくらんで転職先の全体像が見えないと、ハードワークによる休職や退職のリスクが発生します。
女性はホルモンバランスの関係で体調に変化が起きやすいため、ある程度余力ある働き方を意識しましょう。
残業や休日出勤などが多すぎて体力的な負担がないか、女性上司がいて女性の体調不良に理解があるか、女性社員が多く働いているかなど。
転職先が長く働ける会社かどうかを必ず確認しておきましょう。
女性が長く勤められる会社を探すならプロにキャリア相談すべき
女性がこの先一人で生きていくために転職するなら、慎重な下調べと今後のキャリアを考えたうえでの転職先決定が重要です。
やみくもに転職してブラック企業に捕まることのないように、プロである転職エージェントを頼るなどしてじっくり探すようにしましょう。
転職エージェントならキャリア相談ができるため、自分では気づかなかった点をアドバイスしてくれます。
近年は女性転職に強い転職エージェントが増えていますから、上手に利用しましょう。
転職のプロに相談しながら、慎重に将来を見据えよう
今回は、一人で生きていくと決めた女性向けに、仕事や転職、資格について、選び方のポイントや考え方を紹介しました。
一人で生きると決めた後に結婚が決まった女性、考え方が変わる女性も大勢いますから、この先どうなるかは誰にも分かりません。
ただ、長い目で仕事や転職とどう向き合うかは、どんな生き方をするにしても大切なこと。
ぜひ一度、じっくりと考えてみてください。