今と昔では、働き方や労働環境に大きな違いがあり、自分が理想とする上司像と、職場の部下たちが思っている上司像にもギャップが生じています。

現在管理職の方は、自分の理想ばかりを追い求め、部下たちからうんざりした視線を送られているかもしれませんよ。

今の働く世代がどんな上司を求めているのか、何を見て上司への忠誠を確信しているのか、ぜひ知っておきたいもの。

今後、転職や異動で新しい職場に移る際にも役に立ちますからぜひ覚えておきましょう。

今回は、職場で部下たちから尊敬される上司の特徴を紹介します。

機嫌に左右されることがない

仕事をしているとさまざまなトラブルに見舞われたり、思い通りにいかずにイライラすることもありますよね。

体調による変化やプライベートでの出来事など、仕事以外の場所で起きたことも精神状態を左右します。

何が起きても精神状態が安定的に保つことができる人は、自己管理能力に優れ、社会人として非常に尊敬できる存在。

上司がこのタイプだと、「今日の機嫌はどうかな?」と、いちいち顔色をうかがう必要もなく、報告や相談もしやすいでしょう。

いざというときに頼りになる

部下たちが上司に求めているのは、日常業務が細かくできるということではなく、部下たちが困ったときやトラブル発生時など、いざというときにリーダーシップを発揮してくれること。

普段はのんきに見える上司も、部下たちが対処できない出来事が起きたときに、的確な指示をだしてくれたり、自分が矢面にたって守ってくれると、一気に上司の株が上がります。

上司の存在意義は、ここぞというときにこそ感じやすいものなのです。

相手が自分より上でもしっかり意見を伝えてくれる

相手によって態度を変えない上司は、保身に走らず、人間的に優れた印象を受けます。

たとえば、相手が自分より上の立場の人でも、なんでも言いなりになるのではなく、伝えるべきことはきちんと伝えてくれる人。

これは、誰にでも噛み付くといったことではなく、自分の上司も立てたうえで、しっかり部下たちの意見も上げてくれるということです。

賢く立ち回りながらもやるべきことはやってくれるのは、上司というだけでなく、ビジネスパーソンとして尊敬できますよね。

部下たちの精神面でのフォローを忘れない

仕事でミスをして落ち込んでいるときや、モチベーションが低下しているとき、誰に励まされると一番効果があるのかと言えば、それは上司です。

同僚や家族、友人は「共感」をしてくれるかもしれませんが、そこから一歩這い上がるには経験者のアドバイスが必要。

いつも仕事で関わっていて、同じ経験をしてきた上司だからこそ、心に響く言葉を投げかけることができるのです。

憧れられる上司というのは、部下たちの精神面のフォローを忘れません。

いつも視野を広く持ち、部下の様子に気を配っているからこそ気づけるもの。

見ていないようできちんと見てくれていて、温かく、そして厳しく勇気づけてくれたら、部下にとって心の支えとなるでしょう。

悪いことは悪いと言ってくれる

パワハラ上司は論外ですが、部下に気を使い過ぎて「何も言わない上司」もいます。

上司が締めるべきところは締めないと、職場のモラル低下や教育担当者の負担は増すばかり。

こういった上司は優しいのではなくずるいだけです。

部下たちから嫌われるのを恐れて何も言わないのでしょう。

悪いことは悪いとはっきり指導してくれ、部下を見捨てないのが信頼でき、憧れられる上司と言えます。

信頼して任せてくれる

憧れられる上司は、部下を信頼して仕事をしっかり任せてくれます。

いろいろな仕事に挑戦できるから部下たちはやりがいを持って取り組めるし、ぐんぐんと成長していきます。

任せっぱなしにすることもなく、きちんとフォローも忘れない。

そんな完璧な上司がいれば仕事が楽しくて仕方がないと思えるのです。

ユーモアがあって職場の雰囲気を明るくしてくれる

「上司たるもの厳格であるべき」だと思っているとしたら、今の若い人には通じない考え方かもしれません。

上司がいることでその場の雰囲気が引き締まることはありますが、ピリピリして嫌な気持ちになることとは違います。

上司の心がけ次第で職場の雰囲気は大きく変わります。

憧れられる上司は、職場の雰囲気も大切だと考えているため、きちんとユーモアもあるもの。

緊張感を保ちつつも、笑顔が絶えない職場であれば、離職率は大きく下がるのではないでしょうか。

見た目や持ち物にも気を使っている

部下たちは上司に内面的な魅力を求めていますが、実は見た目も大切。

身だしなみに気を使ったり、質のいい持ち物を持っている姿を見ると「いつか自分もあんなふうに年齢を重ねたい。」と憧れを抱きます。

商談の最終段階で上司に同行してもらうときも、カッコイイ上司なら鼻が高いというものですよね。

実は軽蔑されている?こんな上司は嫌だ

部下から憧れられる上司になろうと思ったら、「実は軽蔑されている」上司の特徴も知っておくべき。

陰で散々文句を言われている上司はどんなタイプなのでしょうか。

指示に一貫性がない

上司の指示は絶対なのに、その指示がコロコロ変わるようでは、実際に業務を遂行する部下たちは困りきってしまうでしょう。

口先だけで信頼できない印象ですし、労働時間ばかりが増えるだけで激務になりやすいのも、こんな上司の元で働く部下たち。

指示に一貫性がないのは、嫌な上司の典型例です。

部下に面倒な仕事を押し付ける

いざというときに頼りになってこそ上司なのに、いざというときに逃げる上司がいます。

自分が責任を追及されたくない、面倒なことはしたくないため部下に押し付ける。

バレていないようで部下たちはしっかり分かっているので、「最低。」と思われているでしょう。

自分で仕事を抱えてイライラしている

仕事を部下たちに任せないで自分で何でもやってしまう。

プレイヤーとして優秀だった人がなりやすい上司のタイプです。

それだけならまだマシで、自分で仕事を抱えておいてイライラしているのは困ったもの。

「それ、やりますよ。」と言っても「自分でやった方が早いからいい!」と言われてしまったら、部下たちは一体なんのために自分たちが存在しているのか分からなくなってしまうでしょう。

意欲低下につながり、上司の元を去ってしまいます。

憧れられる上司像は職場によっても異なる

理想の上司は、性別や年齢層によっても異なります。

今の職場では部下たちとうまくやってきた人でも、転職先では相性が合わないことも。

それは、部下たちのタイプをしっかり把握できていないからです。

転職先の社風やどんな部下がいるのかは、転職前にしっかり調べておきたいところ。

転職エージェントを利用すれば企業内情に詳しいため、有益な情報を手に入れることができるでhそう。