当直にオンコールの激務の中、常に訴訟リスクと隣り合わせの医師という仕事。
社会貢献性が抜群に高く、多くの人から必要とされる職種ですが、医師も人間です。
辛くて辞めたいと感じることもあるでしょう。
一度医師になったら一生医師でいるイメージが強いですが、実は医師から医師以外の職種へキャリアチェンジする人もいます。
医師から医師以外の職種に何があるのかイメージがつかないかもしれませんが、さまざまな可能性を秘めていますよ。
今回は、医師から医師以外の転職先を紹介します。
目次
医師から医師以外の転職先とは?
一般的な転職の考えでは、職種変更は容易にすべきではなく、それによって年収や満足度が下がる危険性を秘めています。
医師も同じことが言えますが、医学部時代や臨床現場での経験を考えると、ポテンシャルの高さでは群を抜いています。
はっきり言ってしまえば、医師になれるほどのバイタリティーと頭脳があるため、どんな仕事に就くことも可能でしょう。
ただ、そうなると元も子もない話に。
実際問題として医師が別職種にキャリアチェンジするケースを見ていきましょう。
生命保険会社の社医
生命保険会社では契約の際、申し込み者の健康状態を自らチェックしたり、提出された健康診断表などを見て保険契約の妥当性を確認する「社医」というポジションがあります。
社医は過去の臨床経験が求められるため、基本的に転職組で構成されています。
大手生命保険会社等で募集されていますので、給与や待遇も比較的恵まれています。
年収は勤務医の平均値とまではいきませんが、当直やオンコールもなくワークライフバランスが叶いやすい点を考えると、メリットは大きいでしょう。
コンサルタント
医師からコンサルタントになる人も一定数います。
医療経営コンサルタントに限らず、金融系など全く土俵が異なる業界でのコンサルタントになる人も意外と多いのです。
コンサルティング会社では、医師としての頭脳と深い思考力というポテンシャルに期待して採用することがあります。
近年増え続けている医療業界へのコンサルでは、医療知識を最大限に発揮してくれる期待もあるでしょう。
製薬会社で新薬開発
医師免許を活かした人気の働き方としては、製薬会社で新薬開発に携わる、メディカルドクターと呼ばれる職種です。
大手企業で安定的に働きながら医療分野で社会貢献もできます。
オフィスビルに勤務し、一般のサラリーマンと同じような時間帯で働けるのも魅力でしょう。
海外ではよく知られた働き方ですが、日本ではまだまだ少ない職種。
製薬会社が医師採用に積極的になっているため、狙い目の転職先の1つと言えるでしょう。
英語力が求められることも多いですが、クリアしている医師なら探してみる価値があるでしょう。
医療サイトの執筆、監修
近年多いのは医療専門サイトの執筆や監修をおこなう医師です。
記事を執筆監修するほか、読者からの質問に専門家としての立場から答える仕事もあります。
正しい医療知識を提供するためには医師などの専門家の力が必要なため、医療サイトを運営する企業などで求められています。
医師自身が自分で医療サイトを立ち上げるケースも増えており、サイトを経由したコンサルティング、アドバイザーとして専業や副業で活躍している医師もいます。
オンコールに悩まされることなく、自分のペースで仕事に取り組めることがメリットです。
トレーダー、アナリストその他
この他にも、金融業界で投資トレーダーやアナリストとして活躍する元医師もいます。
中には弁護士免許を取得する強者も。
論理的思考力をフルに発揮できる頭脳系職種なら、医師からのキャリアチェンジは不可能ではないでしょう。
ただし、頭脳明晰な医師ならどんな職種に変更してもうまくいくとは限りません。
適性は当然ありますし、医療業界は特殊な世界なので、民間のビジネスの場に行って全く歯が立たない可能性もあることは忘れてはならないでしょう。
政治家を目指す人も
番外編として、医師から政治家を目指す人がいることも紹介しておきます。
医師国会議員連盟もあり、選挙に立候補する医師が増えてきていると言われています。
確かに、適切な医療提供をおこなうには国会議員にも医療有識者がいることにさまざまな利点はあるでしょう。
国会議員への転職は当選なくては始まらず、通常の転職以上に可能性が低いと言えますが、医療を根本から変えていくプランと高い志があるなら挑戦してみるのも1つです。
医師を辞めたいなら一度立ち止まって考えよう
医師を辞めて医師以外の職種への転職を考える前に、一度立ち止まって医師を続けることも検討してみましょう。
本当に医師を辞めたいならいいのですが、医師の仕事にやりがいを感じているなら勿体ないことです。
ここからは、医師が立ち止まって考えるための方法を紹介します。
医師免許があればまた医師に戻ることはできるが…
日本における医師免許は現在のところ有効期限がありませんので、一旦医師以外の職種に転職しても、うまくいかなければまた医師に戻ることはできます。
「ゴールドライセンス」と言われる強力な免許があれば、何もやれる仕事がなくて困ることはないはずです。
ただし、実際問題としては、医師業務に何年も携わっていなかった医師を採用することを病院側が懸念する可能性や自分自身のスキル知識の衰えも気になるところでしょう。
臨床の現場から離れる前に、一度立ち止まって考えてみることも必要です。
勤務医なら休職するのも1つ
働き過ぎで体やメンタルの不調に陥ってしまったなら、受診して診断書を書いてもらって病院の休職制度を利用する方法もあります。
勤務医は病院の健康保険に加入していますから、医師も当然傷病手当金を受け取ることができ、その額は報酬平均の2/3となります。
医師は報酬平均自体が高いため、2/3あれば、体と心が落ち着いて復帰できるまで生活するだけの収入になるでしょう。
休職とまではいかなくても、有休を取得することもできます。
医師は忙しさのあまり有休取得が難しいのが現状ですが、上司に相談し不調を訴えることで、「辞められるくらいなら有休を。」と考える可能性もあります。
最大有休の40日分まるまる残っている医師も多いでしょうから、できるだけ消化するのもいいでしょう。
非常勤医師という方法もある
医師を辞める前に、非常勤医師として自分のペースで働く手もあります。
常勤医師だとサービス残業が当たり前という環境になりやすいですが、非常勤医師なら原則残業なしで帰ることができます。
非常勤医師の時給相場は1万円~と高額ですし、1日多くても5時間程度の勤務で済むことが一般的なので、非常勤バイトのみで月100万円以上稼ぐことも可能です。
非常勤医師の求人は多数でていますので、別職種に転職する前に非常勤として働きながらゆっくり考えてみてもいいかもしれません。
キャリアチェンジの可能性を探りたいなら転職エージェントに相談を
医師が自身のキャリアに悩んだら、医師専門の転職エージェントに相談されることをおすすめします。
医師のキャリアに特化したコンサルタントが在籍しており、数多くの医師を転職に導いてきた専門家です。
医師以外への転職を考える医師は一定数いますから、決して珍しい相談ではありません。
すぐに転職を考えているわけではなくても、キャリアのプロに相談してみることで、自身の考えが整理され、今後の方向性が見えてこればメリットがあると言えます。
実際に転職する際も、医師以外の職種も含めたさまざまな可能性を提示し、希望の条件に適した求人を紹介してくれるでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、医師から医師以外の転職先について紹介しました。
働く病院を変えるのではなく、医師という職種を変えるのは非常に勇気がいることです。
しかし、医師の経験と知識を活かせる職種は多数あり、これまでの経験は決して無駄にはならないはず。
医師には医師以外の可能性もあるということを覚えておきましょう。
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