グラタンとドリアの違いは、使う具材と出身国です。
グラタンは肉や野菜、マカロニなどの具材にソースをあえて焼いたフランス出身の料理です。
一方でドリアはご飯の上にソースやチーズをのせ、オーブンで火にかけてできる日本出身の食べ物であります。
これらの料理はいかにして生まれたのか、下の文章で詳しく説明します。
「グラタン」とは
グラタンは具材をソースであえて皿に入れ、オーブンで焼いた料理であります。
具は肉や野菜、パン、マカロニと多様です。
もともとグラタンはフランスにあるサボア・ドフィーネの料理でした。
あるフランス人が料理の際に誤って焦がしてしまったチーズを食べたところその美味しさを気に入り、グラタンが誕生したといわれているそうです。
日本ではベシャメルソースを使い、具材としてマカロニや玉ねぎ、鶏もも等を入れるのが定番になっています。
しかし本場のフランスでは、牛肉やポテトを入れるところもあり、甘いデザートグラタンもあります。
「ドリア」とは
ドリアは皿に入れたライスにソースをチーズをかけ、オーブンで焼いてできる料理です。
洋食屋のメニューによく載っているドリアですが、実は日本で生まれた料理なのです。
とはいえ日本人が考えたのではなく、戦前に横浜ホテルニューグランドで総料理長を務めたサリー・ウィル氏が考案した食べ物でありました。
ちなみに名前の由来は、19世紀のパリのカフェ・アングレの常連だった名門貴族「ドーリア家」のアンドレア・ドーリアでした。
ウィル氏は19世紀当時の料理をアレンジし、この貴族から名前をとりました。
ドリアの豆知識
今ではライスにソースやチーズがかかって焼かれたものをドリアと言います。
昔はいろいろな呼び方があったようです。
グラタンの具材であるマカロニ等をご飯に変えたことからライスグラタンと言う人もいました。
他にもトマトで味つけしたライスの上に、魚介、チキンなどのクリーム煮をのせてオーブンで調理したトル―ヴィルと呼ばれる洋食もあったのです。
「グラタン」と「ドリア」
グラタンは肉や野菜、マカロニにソースをかけ焼いた料理であります。
フランスで生まれ様々な国に伝えられており、日本では独自のアレンジがなされています。
ドリアはご飯にソースやチーズを乗せてオーブンで熱した洋食です。
日本で海外から来た料理人によって生まれました。
したがってそれらの違いは使われる具材と出身国であります。
しかしソースをかけ焼いて食べる共通点があるのも事実です。