高齢化社会が進み介護や福祉の必要性が高まる中、ホームヘルパーに対する社会の期待は大きいです。

資格などでもホームヘルパーは人気があり注目度の高い職業と言えます。しかし、その仕事は大変で実際に働くヘルパーには苦労も絶えないようです。

転職を考えてみることも必要なことではないでしょうか。

そこで今回は、ホームヘルパーの仕事の大変さや転職を勧める理由、求められる資質などをご紹介していきます。

ホームヘルパーに将来性はあるのか

ホームヘルパーは在宅での介護が必要な人に対して自宅に訪問して日常生活の補助や世話などを行う仕事です。

高齢化社会が進み介護が必要な人口が今後ますます増えてくるのは目に見えていますし、住み慣れた自宅での介護を望む人も多いことからもホームヘルパーの需要は大きく将来的な展望は明るいとも言えます。

ただ、個人の仕事として見ると給料が低く同じ仕事をしている限りは年収アップやキャリアアップも叶えにくく、将来性は低いという考えることもできます。自分自身の体力や筋力も年齢と共に衰えることを考えると長く続けていける仕事というわけではありません。

介護業界自体の将来性や社会貢献性に価値を見出すことは正しいことですが、その中で上手に自分自身も新しい知識や技術を手に入れる、資格を取ってステップアップするなど向上心を持って働くことが大切ではないでしょうか。

ホームヘルパーの仕事の大変なところはどんなところ?

ホームヘルパーは大変な仕事だと聞くことがありますが、具体的にはどのようなところが大変なのでしょうか。

職業病になることも

介護の仕事は介護者自身の肉体にも負荷がかかります。特に足腰への負担は相当もので、ホームヘルパーになって腰痛になった、ひどい場合はヘルニアになってしまったということもあります。肉体的にも体力的にも大変な仕事です。

給料が低くキャリアアップが望めない

ホームヘルパーの給料は他の職業に比べても低い傾向にあります。体力的にも精神的にも負担が大きい大変な仕事であるにもかかわらず低い給料では、モチベーションを保って仕事に取り組むのは難しいでしょう。

ホームヘルパーに限らず介護業界全体は給料が低いことが社会的にも問題になっていますが、その待遇改善にはまだまだ時間がかかりそうです。

また、ホームヘルパーだけでなく他の資格を取得したり知識を身につけていかない限りは、年収アップやキャリアアップは望めません。今後自分が介護業界の中でどのような職業人生を歩んで行きたいのか計画性を持つことが必要です。

独特な人間関係に悩むことも

介護対象者はお年寄りや障がいのある方になりますが、もちろん人ですから色々な人がいます。皆が皆優しい穏やかなおじいさんおばあさんというわけではないのです。

時には怒鳴られたり、介護対象者が心を開いてくれないと悩むこともあります。また、介護対象者だけでなくその家族から細かい指示や文句を受けることもあります。

ホームヘルパーとしての仕事を終え、事務所に戻って報告作業などを行う場所ではまた別の人間関係が待っています。パワハラ上司と呼ばれるような人の対応に悩まされることもありますし、ベテラン女性ヘルパーなどから嫌味を言われるということもあります。

我慢して仕事を続けるとどうなる?転職をするべき理由とは

ホームヘルパーとしての仕事に負担を感じて辞めたいと感じているのであれば、転職を考えてみることも必要です。ここでは、転職を考えるべき理由についてお話します。

腰痛が悪化して働けなくなることも

ホームヘルパーの多くは慢性的な腰痛に悩まされていますが、痛み止めで散らしたり無理をしながらその仕事を続けていても根本解決にはなりません。ひどい場合は立ち上がれなくなってしまったり、しばらく仕事ができなくなってしまうということもあります。

健康保険だけでは休職中の生活はままなりませんし、今後体を使った仕事が難しくなってしまったり、自分自身も介護が必要になってしまうことなども考えられます。

家族や恋人との溝が深まってしまうことも

仕事でストレスを溜めこみ近しい人に当たってしまうということは、人間ですから誰にでもあることです。必ずしもそれが悪いわけではありませんが、毎日続いたり度合いが強いと、家族や恋人の悩みやストレスの要因ともなります。

社会貢献性の高い介護業界で働いたからと言って、一番大切な存在を傷付けたり、精神的に負担をかけるのはどうなのでしょうか。

また、給料も低いため生活も安定せず苦労をかけてしまうこともあるかもしれません。自分は一体何のために働いているのか、何を一番大切にしたいのかを一度考えてみることも必要ではないでしょうか。

精神的に追い詰められて病気になってしまう可能性もある

大きな不安や悩みを抱えたまま毎日を過ごしていると精神的に負担が大きく、うつ病などの病気になってしまうこともあります。

一度うつ病になってしまうと職場復帰までに時間がかかるだけでなく、転職をする場合にもブランクがあることでスムーズな転職の妨げになることもあります。

また、ストレスで追い込まれることで、介護対象者にも辛く当たってしまったり必要なことをおろそかにしてしまうことも考えられます。ホームヘルパーは介護対象者やその家族のための仕事なのに、そうなってしまったらもはやこの仕事を続ける意味はありません。

転職をスムーズに行うためには

ホームヘルパーの仕事は大変な仕事なので、転職活動をするにも体力的に負担がかかります。できるだけ応募者の負担を減らし転職活動をスムーズに行うためには転職エージェントに登録されると良いでしょう。

ハローワークなどに出向かなくても求人を探すことができますし、忙しい応募者に代わって面接の日程調整などを行ってくれます。

求人数自体も多く介護系の求人も多く扱っていますから希望の求人が見つかりやすいこともメリットです。登録は無料ですから活用しみてください。

転職するなら知っておきたいホームヘルパーに求められる資質とは

ホームヘルパーの仕事にやりがいを感じているけれど、職場での人間関係や上司のパワハラなどに悩みを抱えているという場合には所属する施設を変えることで働きやすい環境になったり給料がアップすることは十分に考えれます。

ヘルパーとしての経験が活かすことができますし、どこも人手不足ですから採用の確率は高いと言えるでしょう。転職を成功させるために今一度、ヘルパーとしての資質を整理しておくことをお勧めします。ホームヘルパーに求められる資質とはどんなものなのでしょうか。

社会貢献度の高さに意義を見出せること

ホームヘルパーとして働くにはやはり人の役に立ちたい、誰かを支える仕事がしたいという強い気持ちが必要です。体力的にも精神的にも負担が多い仕事なのでやりがいをいかに見いだせるかが長く働くためのポイントです。

人当たりがよく対人スキルに長けている人

人と接することが好きで人当たりも良く、人に不快感を与えないということも重要な資質になります。また、仕事を最後までしっかりやり遂げる責任感も必要です。

それらがある人が、自分の身の周りの世話や補助を頼むことができる信頼のあるヘルパーだと思ってもらえることでしょう。

介護対象者の家庭事情や状態を外で話さない

プライベートな領域である自宅へ入って対象者の近くで仕事をするということは、その家庭事情や経済レベルなど様々な個人情報を目にしたり聞くこともあります。

それを外で話したり軽々しく口にしてしまうようではホームヘルパーとしてだけではなく、所属する施設そのものの信頼を著しく落としてしまうことになります。見聞きしたものは自分の中でとどめておく冷静な判断力と口の堅さが求められます。

最後に

いかがでしたか?今回は、ホームヘルパーの仕事の苦労や転職を勧める理由、求められる資質についてご紹介してきました。

ホームヘルパーの仕事はやりがいがあり社会貢献性の高い仕事ですが、我慢や無理をして続けることは自身や家族、介護対象者にとっても負担がかかります。毎日辛い思いをしているという方は前向きに転職を考えてみてはいかがでしょうか。