女性がなりたい仕事の上位に、常にランクインするのが秘書です。
ドラマや本などでも取り上げられることもあり、デキル女の代表のようなイメージがあるのかもしれません。
しかし憧れだけで秘書の仕事を始めてしまい、仕事が辛くて辞めたいと感じている人も多くいます。
デメリットも多い仕事ですから、秘書の仕事が辛いなら転職を考えてみましょう。
今回は、秘書の仕事の大変さと、転職先や転職方法についてご紹介していきます。
目次
秘書の仕事の大変なところは?
秘書はテキパキと仕事をするカッコイイイメージがあるかもしれませんが、実際には大変なことも多い仕事です。
秘書の仕事はどんなところが大変なのかについてご紹介していきます。
役員によって合う合わないが激しい
秘書と役員との関わり方としては、一人の役員だけを担当する場合や、一人で複数の役員を担当する場合など様々です。
いずれにしても役員によって、好みの仕事のやり方や接し方が変わってきます。
逐一報告することを好む役員もいれば、必要最低限のことだけやってくれれば後は自分でやりたいという役員もいます。
秘書への接し方もそれぞれで、仕事のやり方が気に入らないと怒鳴る人もいれば、秘書をこき使うタイプの人もいます。
秘書としては役員によって柔軟に対応を変えていく必要があります。
しかし、相性の悪い役員の秘書を担当することになった場合には、仕事そのものが憂鬱になるぐらいの影響力があります。
ベテラン秘書であればどんな役員にも対応できますが、若い秘書や経験の少ない秘書にとっては簡単ではありません。
他の部署から業務上の秘密を聞かれることがある
秘書は職名にもあるとおり、機密性の高い仕事です。
そのため口が堅く仕事内外においても用心深い行動をとれるような人が求められます。
しかし、他の部署や企業などから秘密を尋ねられたり、行動を監視される対象になることもよくあります。
自分の不注意によって重大な情報が漏れることもありますから、非常に責任の重たい仕事と言えるでしょう。
単に秘書がかっこいいというイメージだけでこの仕事を選ぶと、その責任の重さに耐えられなくなってしまいます。
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自分のペースで仕事をすることが難しい
前述したとおり、様々なタイプの役員につくことがある秘書ですから、その都度仕事のやり方を変えたりペースを工夫する必要があります。
自分が思うとおりの仕事の進め方ができないため、自分のペースで仕事をしたいと思う人にとっては難しい仕事でしょう。
ただ、受け身であれば良いというわけでもなく、常に役員が求めることを察知して一歩先に準備をしておく、という機転も求められる難しい仕事です。
プライベートな予定を立てづらいことがある
企業の重要な役割を担う役員は非常に忙しく、急な会議が入ったり来客があったりと夜遅くまで働くことがあります。
役員が秘書に求める仕事の度合いにもよりますが、秘書も残ってサポートすることもあり、プライベートの予定が立てづらいというデメリットがあります。
派遣のように時間が決められていたり、役員が定時までしか秘書業務を求めない場合は定時に帰れることもあります。
しかし、秘書に求める業務の度合いが大きく、役員と行動をともにすることが多い秘書の場合には、定時に帰れることはまれで役員同様に忙しくなることがあります。
給料や待遇は他の社員と同じ
いくら高い役職の秘書を担当していても、秘書本人が偉いわけではなく、給与についても他の職種と同じように企業の給与規則に基づいて支給されます。
特段他の職種と比べて給料が高いわけでもありません。むしろ、相対的に見ると安い傾向にあります。
責任が重く、神経を使う仕事の割には給料は決して恵まれているとは言えません。
残業代がつかないこともある
秘書は労働基準法上「機密の事務を取り扱う者」として労働時間などの規定の除外対象者となっています。
そのため、秘書には残業代を出さなくて良いのだとして残業代がでないことがあります。
ただし、これはその業務の内容にもよるものなので、秘書と名がつけば必ず残業代を出さなくて良いわけではありません。
無知な経営者や、制度を悪用しようとする悪質な経営者の元で働く場合には、労働基準法を引きあいに出されて、残業代の対象外となってしまうと覚えておきましょう。
秘書が辛いなら転職しよう
かっちりとしたスーツに身を包み、仕事ができるイメージからか憧れの対象となることも多い秘書ですが、実際にはデメリットも多い仕事です。
今の秘書業務が辛いと感じているのであれば転職を考えてみてはいかがでしょうか?
働く場所を変えることで、同じ仕事でも働きやすくなることは十分に考えられます。それに、秘書業務の経験は他の仕事に活かすこともできます。
同じサポート業務なら事務職への転職は有利
秘書の仕事は役員のスケジュール管理や調整、宿泊や交通の手配など様々ですが、実はこれらの仕事は秘書と名がつく仕事でなくても携わる機会が多くあります。
例えば事務職であれば、通常業務として他職種との調整を行ったり上司のスケジュールを管理することもよくあります。
パソコンを利用して情報収集や書類作成などを行うことも秘書としては通常行うことですから、事務系の仕事であればさほど困ることなく仕事ができるのではないでしょうか?
また、役員や他の立場の人たちともうまく接する必要がある秘書ですから、どんな職場に行っても周囲と協力体制を築くことができます。
転職活動の面接でもその点をアピールすることで、協調性の高い人だと判断されることも多いです。
転職するなら転職エージェントを利用しよう
秘書からの転職を考えるのであれば転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントには、非公開求人を含む多数の求人が掲載されており、様々な求人の中から比較検討して、希望の条件に合う求人を探すことができます。
また、転職支援のプロであるキャリアコンサルタントに、応募書類の添削や面接時のアドバイスなどを受けることもできます。
転職を有利にすすめるためにも、ぜひ活用してみてください。
秘書から他の仕事へ
今回は、秘書から他の仕事に転職したい理由と、仕事の大変さをご紹介してきました。
秘書は究極のサポート業務ですから、合う人と合わない人が分かれる仕事です。
今秘書の仕事が辛くて辞めたいと感じているのであれば、秘書以外の仕事にも目を向けてみることが必要です。
秘書として得たスキルは他の仕事でも活かすことができます。ぜひ転職を前向きに考えてみてください。