仕事が辛いと感じる理由の上位に「仕事量が多い」ことがあります。
シンプルな理由ですが、長時間労働などにつながりやすく非常に重大な悩みでもあります。
仕事量が多いとキャパオーバーになってしまい、普段しないようなうっかりミスが増えてしまいます。
また、仕事量が多すぎて終わらないということは、大変なストレスを感じます。
ミスもストレスも増え、仕事量が多いという理由で仕事を辞めたいと思う人は、少なくありません。
そこで今回は、仕事量が多いと感じたときの適切な対処方法についてご紹介します。
目次
仕事の優先順位をつけて整理する
仕事量が多く、何から取り組んで良いのか分からないと感じることもあるでしょう。
そんな場合にはまずは優先順位をつけて、仕事内容によって整理することから始めましょう。
そんな時間はないと、手前の仕事から手をつけていくほど危険なことはありません。
仕事の種類を以下の4つに分類すると、焦るほどの仕事量でないことにも気が付きます。
- 納期が早い仕事
- 重要度が高い仕事
- 自分しかできない仕事
- 人に依頼できる仕事
この4つに分ければ、おのずと何から手を付けるべきなのかが分かるはずです。
やみくもに仕事を始めて、頭がぐちゃぐちゃになるということもないでしょう。
効率と集中力を高めることを意識しよう
仕事を分類して整理できたら、それぞれの仕事の効率を上げることと、高い集中力で臨むことを意識しましょう。
効率を上げるには、仕事の順番を変えてみることも効果的です。
例えば、午前中の頭が冴えているうちに企画や問題解決などの頭を使う仕事をします。
お昼休憩直後の眠たくなりがちな時間帯には、資料の準備や、電話連絡など、眠くなりにくい仕事をするなど工夫をしてみましょう。
また、日中は周囲の人から話しかけられたり、電話が鳴ったりで集中できないという場合も多いと思います。
その場合には朝早く出勤して、人気の少ないうちに一気に片付けたい集中力が必要な仕事をするのもおすすめです。
日中にやると3時間かかる仕事でも、余計な仕事の依頼や会話がないだけで1時間ぐらいで終わらせることは十分可能です。
一人でやってやろうと思うのは迷惑。周囲に相談しよう
仕事量が多いときに、「よし、一人で全部やってやるぞ!」と意気込む真面目な人は少し注意が必要です。
与えられた仕事を責任を持ってやりきるのは大切ですが、自分の容量と照らし合わせて「本当に達成できる仕事量か?」を判断できることも大切な仕事の能力です。
一人で大量の仕事を抱え込み、焦りや疲れからミスを連発したり、いっぱいいっぱいになってしまって最終的に投げ出す。
体調不良に陥って会社を休むことになる…。こんなことになってしまったら非常に迷惑です。
まずは周囲に声かけをしてみましょう。
やってみないと、どれぐらいの仕事量か把握できないという場合には、あらかじめ「今この仕事をやっているのですが、量が多そうなのでお願いすることになりそうです。」と仕事の依頼を「予約」しておくと良いでしょう。
やってみたら思っていたよりもスムーズに進み、結果的に頼まずに済んだのであればそれはそれで良いのです。
急に仕事を依頼されるよりも、あらかじめ伝えておいた方が、周囲の人も準備を整える余裕ができます。
周りの人を利用するのも能力のうち
本来は自分の仕事のはずなのに、周囲の人に仕事を依頼するのは気が引けるという人もいるでしょう。
自分の能力のなさを露呈するような気がして、恥ずかしいという思いもあるでしょう。
しかし、それではいつまでたっても上に立つ人間になって出世することはできませんし、周りを利用して育ててあげることも大切です。
周りの人を上手に動かして利用できる人は、仕事で成果を挙げることができます。
人に仕事を依頼するのは決して恥ずかしいことではなく、仕事の能力として必要なことだと理解しましょう。
上司に直談判も必要
自分の工夫や周囲の協力だけではどうすることもできないという場合には、上司に仕事量について直談判することも必要になります。
部下の仕事量については、案外把握できていない上司も多いため一定の効果はあります。
上司に仕事量を減らすように言うなんて、自分の評価が下がるのではないかと感じるかもしれませんが、自分の容量を理解して事前に伝えておくことは危機管理能力の一つです。
仕事を抱えて上司が知らないところで無理をして倒れるより、ずっと能力が高い人だと判断するのが一般的です。
もう無理!となる前に動き出すことが大切
ここまでお伝えしたことは、「もう無理!」といっぱいいっぱいになる前に動き出すことが大切です。
抱えきれないぐらいになってから急に泣きついてこられても周囲は迷惑ですし、なぜもっと早くに言ってくれなかったのかという話になります。
そのためには自分の容量を把握することと、仕事を早めに整理しておくことが必要になります。
そこから様子を見ながら周囲の協力を得るようにするのが、流れとしてはスムーズです。
仕事量が多すぎて長時間労働になるのは危険なサイン
仕事量が多すぎると大抵の場合は長時間労働に及ぶようになります。
長時間労働が慢性化すると、頭痛や腰痛などの体調不良の他にも、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気にかかってしまうリスクが発生します。
また、やってもやっても終わらない仕事への絶望感から、うつ病などの精神疾患に陥ってしまうことも考えられます。
仕事量が多く残業が増えてしまうということは、非常に危険なサインなのです。
そのため、仕事量に対して適切な対策を講じておくことは必要不可欠なことです。
仕事量が少ない部署への異動を申し出よう
周囲の協力も得らえず、上司から適切な措置が講じられなかった場合には、別の部署への異動を申請してみることも一つです。
そうすることであなたの仕事量に対する「本気度」が伝わりますから、異動されるぐらいなら仕事量を考えようということにもなります。
また、実際に異動をするにしても、それはキャリアアップのためにも良いことです。
同じ仕事だけを延々とやってきた人よりも、仕事の幅が広く様々な場所で活躍できる人の方が出世しやすく、将来的なメリットにもなります。
改善の余地がなければ転職するのが吉
異動も難しく、仕事量に対して何の措置も期待できないという場合には転職を考えましょう。
一人当たりの仕事量が多すぎるにもかかわらず、会社として対策を立てられないのは、人件費を抑えることで利益を得ようという「従業員の使い捨て」根性が見え隠れしています。
そのような会社にいて長時間労働で体を壊しても、将来会社は助けてくれませんし、あなた自身が働けなくなってしまうという大きなデメリットを被ってしまいます。
早めに見切りをつけて転職するのが良いでしょう。
転職は転職エージェントの利用で賢く
仕事量が多すぎる会社から転職を考えるのであれば、転職エージェントを利用して賢く行いましょう。
現在の仕事量から考えて忙しく時間が取りにくい状況でしょうから、ハローワークや求人誌などを利用した転職活動は現実的に難しいです。
その点、転職エージェントであれば日々の仕事が終わってから求人を探すことも可能ですし、面接の日程調整などを代わりに行ってくれるため忙しい人にぴったりの転職方法となります。