部下や後輩のミスであっても、責任を取るのが指導者である上司や先輩の仕事です。

しかし、世の中にはそのミスをフォローしないどころか、自分のミスを部下や後輩に押し付ける上司・先輩が存在しています。

指示したはずの内容を否定したり、覚えていないふりをしたり、そんな呆れた行為にもううんざりと、人間不信になってしまう人もいます。

このような人たちには、適切な方法で対処するようにしないと、自分自身が大変な目に合うこともあります。

そこで今回は、責任をなすりつけてくる上司や先輩に我慢できない、と感じたときの対処方法についてご紹介していきます。

周囲にも聞こえるように仕事の確認を

仕事の指示を言った言わないの問題になると、どうしても立場が上の上司や先輩が「そんなこと言っていない」と言ってしまえば対抗することができず、責任をなすりつけられて終わってしまいます。

これを避けるため、上司や先輩から仕事の依頼を受けたときは、こまめに報告し確認してもらうようにしましょう。

「確認してもらいながらやった」という既成事実があれば、上司や先輩も自分の責任が少しもないと言い逃れすることはできません。

報告や確認はできるだけ周囲にも聞こえるように、声に出して「この仕事をこのようにやれば良いのですね?」と復唱するようにしましょう。

周りに聞こえている以上、言っていない、聞いていないなどととぼけることは無理だと上司や先輩たちも感じることでしょう。

チェックリストなど残るもので確認を求める

上司や先輩に確認をしてもらう場合、自分でチェックリストを作成し、チェックが終わったら認印やサインをもらっておくのも効果的です。

自分の印鑑を押したりサインをするという行為によって、責任逃れをしようという意識も薄まります。

後で責任を押し付けられそうになっても、「このとき確認してもらったのですが…。」と証拠を見せることができます。

前述したように口頭で確認し周囲にも印象づけると同時に、残るものでチェックをしてもらうことにより、責任転嫁ができないようにするための予防になります。

上司や先輩を信頼しすぎないこと

上司や先輩に最終確認を依頼したにもかかわらずミスがあり、それを最終確認者ではなく業務を担当した担当者に全責任を負わせるということがあります。

これを避けるため、上司や先輩を信頼しすぎないことも大切です。

まず上司や先輩自身の意識が低く、担当者にミスはないことを全体として適当に確認をすることがあります。

そうなると、ミスがあっても見つけることはできません。

また、上司や先輩も人間です。

真剣に確認したとしてもミスを見逃すこともあります。

そうなってしまっては仕方がないのですが、自分自身が誰も確認してくれないものとして、責任をもって業務を遂行する意識を持つことは必要です。

責任転嫁がひどい場合は危険信号

責任をなすりつけてくる上司や先輩に適切な対処を行っているにもかかわらず、責任転嫁がひどい場合もあるでしょう。

責任のなすりつけが常態化しており、なすりつけられる責任の度合いが大きくなっているようであれば要注意です。

会社とはそういうもの、会社をクビになるぐらいならと、我慢してはいけません。

放っておくと、訴訟問題にまで発展するような重大な責任まであなたのせいにされてしまいます。

実際に、大企業などでも組織的なミスを一人の担当者のせいにして、言い逃れしようとするニュースを耳にすることがあります。

下手したら責任なく犯罪者に仕立て上げられてしまうことになります。

改善されない場合は、周囲も見てみぬふりをしていたり、会社組織そのものがそれを良しとする体質になってしまっている可能性があります。

そのような人たちと一緒に仕事をしたり、そのような体質の組織に所属していて本当に良いのでしょうか?

自分自身を偽ることになりますし、家族や大切な人に誇れる仕事だと言えないはずです。

早めに見切りをつけて転職を考えることも必要

人を変えることはできませんし、ましてや組織全体を変えることはもっと難しいです。

そして残念なことに、そのような組織では、部下や後輩に責任をなすりつけるような最悪な人ほどうまく上に取り合って出世したり評価されていくのです。

そんな理不尽な会社で使い捨てされてはいつか後悔します。

自分は早めに見切りをつけて転職を考えることも必要です。

世の中には、責任をしっかり取ってくれる上司も大勢いますし、どんなときも自分を支えてくれる先輩に人生を救われたという人も多いです。

責任転嫁が常態化しているような会社にしがみつき、自分の人生を棒に振る必要はありません。

転職することで、素晴らしい人や企業と出会う可能性が広がります。

転職は転職エージェントを利用しよう

責任をなすりつけてくる上司や先輩にもう我慢できないと思っても、その場で辞表を叩きつけるようなことをしてはいけません。

退職したあとに職探しをすると、経済的にも精神的にも焦りにつながりますし、企業によっては職の無い空白期間がマイナスな場合もあります。

ここはぐっとこらえ、冷静に水面下での転職活動をすすめていきましょう。

在籍しながらの転職活動は、なかなか進行しにくいというデメリットがありますが、転職エージェントを利用することで、スムーズに転職活動を行うことができます。

転職エージェントは転職支援のプロで、多数の優良求人を扱っています。

希望の条件やスキルを登録しておくことで、プロの目線から適切な求人を紹介してくれることがあり、自分で探す手間が省けます。

転職エージェントは無料で利用できます。ぜひ活用してみてください。

上手に対処して明るい未来を

今回は、責任をなすりつけてくる上司や先輩に我慢できない、と感じたときの適切な対処方法についてご紹介しました。

そのような上司や先輩に出会ってしまったのは不運ですが、適切な対処で予防をしたり転職をすることで、良い出会いに恵まれることもあります。

責任をなすりつけられ、そのままにしておくと後悔するのは自分です。

自分の身は自分にしか守ることができないのだと心得、しっかりと対策を講じるようにしましょう。