上司との意見相違や仕事上のストレスが爆発するなど、勢いで会社を辞めてしまったという人もいるでしょう。
それ自体は過去のこと、仕方のないことではあるのですが、これからのことについては考える必要があります。
とりあえず辞めてしまって今後どうすべきか分からないという人は、まずは落ち着いてどんな選択肢があるのかを整理していきましょう。
そしてその選択肢にはどんなリスクがあるのかも忘れずに考えてみてください。
目次
配偶者の扶養に入り一旦社会から離れる
結婚していて配偶者が働いているなどの場合、配偶者の扶養にはいって家事や育児に専念するという選択肢もあります。
働きながら家事や育児をこなすのは大変なことですから、配偶者の理解があれば十分に考えられることでしょう。
ただし、「一旦扶養に入っていずれ働き始めればいい。」「子供の手が離れたら働けば問題ない。」と、安易に考えることにはリスクがあります。
一度社会から離れてしまった場合、ブランクを経て希望の仕事に就くのは思っている以上に簡単ではありません。
手に職があったり、特筆すべきスキルがあるという人であっても、ブランク中にスキルの劣化が起きたのではと懸念されるのは必至です。
スキルや知識を保つ努力をする、社会から離れている間に別のスキルを身につけるなど、将来のことは考えておく必要はあるでしょう。
上級資格取得のため学校に通う
仕事をしながらではとても取り組めないような、上級資格にチャレンジするのも一つです。
会社を辞めて時間の余裕ができた今こそ、これまでずっとやってみたかった勉強に取り組むのも良いでしょう。
ただし、この場合は将来的にその資格を活かした仕事をすることが大前提にあります。
資格を取得しても活かさないのであれば、学校に通うお金も時間もすべて無駄に終わります。
学校に通い出す前に将来的なビジョンを明確にし、そのための努力なのだと位置づけましょう。
また、上級資格の場合は難易度が高く合格できる保証はどこにもありません。
年に1回しか試験がないことがほとんどですから、何年まではチャレンジするのか、終わりも決めておくようにしましょう。
その間は貯金や家族に頼るなどして生活していくしかありませんので、自分のお財布や家族との相談は必須です。
起業に向けて動きだす
以前から起業やフリーランスになることを考えていた場合、その時期を早めて動き出すのも一つです。
転職活動をして再就職をしないならば、別の方法で稼ぐことをしなくてはなりません。
起業準備や営業活動などに今すぐ取り組みましょう。
ただし、すぐに結果が出るわけではないでしょうし、仕事が軌道に乗るまでの経済的・精神的な不安はつきものです。
家族の協力を得るなどして不安に飲みこまれないようにしましょう。
後先のことは考えず今は体を休める
辞めた理由がパワハラやイジメ、長時間労働による疲労困ぱいなど、とりあえず退職を優先させるべきとして辞めることはあります。
計画的に数ヶ月先の退職日を待っていては、体や心が先に潰れてしまう可能性があるからです。
この場合は、後先のことは何も考えず体や心をとにかく休めることも大事なことです。
実家に帰る、配偶者や恋人を頼るなどして、心身共に元気になることを優先させましょう。
頼れる人がおらず働ける状況にない場合でも、日本ならばセーフティーネットがあり生きていくことはできます。
この時点で仕事はどうしようなどと考えてしまうと、なかなか前向きになれずに退職時の状況が長期化してしまう恐れもあります。
今は優先的に心と体を癒してあげましょう。
少しゆっくりしてから転職活動を始める
勢いで辞めてしまった場合の多くは会社に不満があってのことでしょうから、心身ともにストレス発散するためにも少しゆっくりしてから転職活動を始めるのも一つです。
旅行に行ったり、家族とゆっくり過ごしたりと、これまでできなかったことをしてみても良いでしょう。
ただし、経済的に不安定になることや、転職活動を始めた場合にブランク期間を指摘される可能性は高いです。
それらを許容できるのであれば良いのですが、状況的に難しいという場合はゆっくりし過ぎは禁物です。
アルバイトを始める
特にやりたい仕事がないが経済的な不安があるという場合、まずはアルバイトを始めて生計を立てることを優先させるという方法もあります。
遊びにお金を使ったり、何もせずぶらぶらしているよりはずっと良いでしょう。
ただし、いずれは正社員として転職したいと考えるのであれば、アルバイトに没頭してしまうのも考えものです。
いざ正社員の転職をするときになぜアルバイトをしていたのかを聞かれますし、転職活動はしていなかったのかも気にされます。
数か月後にもらえる可能性がある失業手当も、アルバイト代が多い、長期雇用が想定される場合などは失業手当がもらえないこともあります。
また、アルバイトに時間を取られて転職活動ができなくなる恐れもあります。
あくまでも転職活動をメインとし、臨時的な収入を得るためのものという位置づけにとどめておくのが無難です。
今すぐ転職活動を始める
勢いで会社を辞めてしまった場合、今すぐ転職活動を始めるのはもっとも王道で、もっともリスクが少ない選択肢です。
退職後しばらくは失業手当がもらえず無収入になることを考えると、できる限り早めに転職活動をするのが良いでしょう。
ただし、辞めてしまったという後悔や焦りの気持ちなどから転職先を妥協して選ぶのはいけません。
同じような理由で辞めてしまうことだけはないように、しっかりと転職先を見極めていきましょう。
今すぐの人もいずれの人も転職エージェントに登録しよう
今すぐ転職活動を始めたいは当然ながら、少しゆっくりしたりアルバイトをしたりしてから転職活動を始めたいという人も、転職エージェントに登録だけはしておきましょう。
転職エージェントに登録しておくことで求人情報に触れておくことができますので、早い段階で今後の方向性が定まってくることがあります。
ゆっくりしている期間に転職フェアに参加してみたり、転職エージェントのHPで転職ノウハウを学んだりしても良いのです。
具体的な応募を始めなくても、気持ちを転職から離さないことが大切です。
最後に
いかがでしたか?今回は「とりあえず辞めてしまった。」人が今考えるべき選択肢とリスクについてお話しました。
それぞれの状況に応じて、最適な選択肢は異なります。
しかし自分の状況を客観視し、今どうすべきかは考える必要があるでしょう。
選択肢におけるリスクも踏まえてじっくりと考えてみてください。