転職して職種を変更することは、スキルや経験を活かせないという点で、内定を得るのが難しいパターンの筆頭とされます。
スムーズな転職を目指すなら職種は同じであることが望ましいですが、どうしても職種を変更したい場合もあるでしょう。
そのときは、職種自体は異なってもスキルの領域が重なる職種を選ぶのがポイントです。
全く同じ領域である必要はなく、部分的に重なっていれば、その部分を大きくアピールすることができ、別職種の出身者ということで転職先に新しい風を入れることもできるでしょう。
そこで今回は、「この職種なら〇〇職への転職がおすすめ」という、職種別のおすすめ転職先をご紹介します。
目次
潰しがきく営業なら職種変更も積極的でOK
まずは営業職からの転職です。
一般的に営業は「潰しがきく」職種と言われることが多く、各企業では通年で営業の募集を行っています。
ただノルマがある、取引先とのやり取りが大変など、きつい仕事でもありますから、営業職を辞めたいと感じることもあるでしょう。
営業職からの転職でスキル領域が近いのがやはり販売職。
「売る力」「提案力」「接遇」など多くの面において営業経験を活かすことができます。
販売職でもノルマがある場合がありますが、営業に比べると確率は低めで、給与が歩合制でなく固定給というケースがほとんど。
営業のスキルを活かしながら安定的に働けるという点で販売はおすすめです。
他にも、地方の外回り営業であれば車を使うことが多く、道がよく分かるので、ドライバー関係の仕事もスムーズです。
タクシーやバスの運転手であれば接客要素が強いので、営業で培った接遇スキルを活かせるでしょう。
営業職はビジネススキルの基本を多く活用する職種なので、どんな職種変更であっても、スキルや経験をアピールできるでしょう。
ウェディングプランナーは法人営業
女性から人気を集めるウェディングプランナーは、結婚式のお手伝い的なイメージを持たれる人も多いですが、営業要素がかなり強い職種です。
新郎新婦の希望を上手に聞き出し、自社の商品やサービスを次々と提案していく仕事。
職種変更するなら一般企業の営業職は十分可能なのです。
特におすすめは法人営業です。
ウェディングプランナーを辞める理由として多いのが「土日休みではない」「サービス残業が多くて大変」といったものですが、法人営業ならば希望が叶いやすいのです。
法人営業は基本的に土日休みが多く、一般的な営業のように個人の契約件数が歩合に大きく左右されることも少ないです。
企業と企業を結ぶ担当者という位置づけなので、一般営業より安定性があります。
パソコンインストラクターから事務職、営業職
パソコン教室のインストラクターは当然ながらパソコンに強いですよね。
パソコンスキルは、どの業界でもアピールできる持ち運び可能なスキルの一つ。
人気の事務職でも元インストラクターなら、かなりアピールになります。
また、インストラクターという職業柄、教室に訪れた人と接する機会も多く、わかりやすく説明する能力も身についています。
そのため営業や販売、プレゼン力が求められる企画などの職種変更も可能です。
パソコン教室は減少傾向にあり、今後インストラクター職だけではやっていけなくなることもあるでしょうが、職種変更ができる仕事なので諦めずにチャレンジしていきましょう。
看護師なら介護・保育系にも強い
看護師は医療系の中でも特に強い資格職。
担当病棟によっては介護職と業務内容が重なる部分が大きいので、介護業界でも活躍できます。
看護師資格があれば好待遇も可能でしょう。
小児科などを担当している場合は保育関係の仕事にも転職できます。
専門職は一般的に職種変更が難しいと言われますが、医療知識があり、接遇や危機管理なども叩き込まれている看護師は、幅広い分野への変更可能性が広がります。
工場、土木関係職種は長距離運転手も
工場勤務や土木関係の仕事をしている人の中には、体を動かす仕事が好きだが人と積極的に接するのは苦手、という理由でその職種を選んだ人も多いです。
もちろん職場内の人間関係はある程度発生しますが、接客業や営業のように対面での仕事がメインではなく、目の前の仕事に没頭することができ、性に合っているという人もいるのでしょう。
この人たちが職種変更するなら長距離運転手がおすすめです。
荷物の上げ下ろしも発生する体力仕事ですが、一人での移動時間が長いため精神的に楽という人も多いもの。
人手不足の業界なので、しっかりと応募先を選べば条件のいい転職も可能です。
保育士から子供服・アミューズメント
保育士は待遇改善が叫ばれている職種の一つで、資格を保有して一度は保育士になったものの、職種変更を目指す人も多くいます。
保育士をもともと目指す人はやはり子供と関わりたい、子供が好きという気持ちが大きいため、それを活かすことができる職種なら熱意が伝わりやすいはず。
子供服売り場の店員やアミューズメント施設のスタッフなど、子供が集まる場所働くのがおすすめです。
保育士として学んだ子供たちとの接し方を活かしつつ、保育士のような激務に悩まされる機会も減るでしょう。
ハードル高めの転職活動は転職エージェントに相談
今回ご紹介したような職種変更の転職は、スキルや経験をいかに上手くアピールするかがポイントになります。
なぜ職種を敢えて変えるのかについて、面接官を納得させる理由を持っておく必要もあるでしょう。
内定は決して簡単なことではなく、しっかり戦略を練ったうえで応募に臨むことが大切です。
応募のコツはプロである転職エージェントに相談するのがおすすめ。
プロならではの視点で役立つアドバイスをくれ、どうしても職種変更したい熱意を形に変える手助けをしてくれます。
最後に
いかがでしたか?今回は、難しいと言われる職種変更が叶う、職種別のおすすめ転職先を紹介しました。
ご紹介した職種以外は無理ということではなく、「スキルや経験が部分的に重なる職種にスライドしていく」というイメージを持っておくと、職種変更のハードルがぐっと下がります。
あくまでも即戦力が求められる転職組は、全くのゼロからのスタートではなく、スキルや経験を活かすことが必要だということですね。
ぜひ参考にしてみてください。