社会人経験が3年未満で転職する場合、面接は他の求職者とは少々違う視点が必要です。
経験豊富な求職者とは異なり、難しく考えず基本に忠実に、シンプルな対策が効果的でしょう。
今回は、社会人経験3年未満の人が転職面接を突破するために、覚えておきたいポイントを紹介します。
目次
企業への熱い想いが重要
社会人3年未満の人が面接で大切なのは、企業への熱い想いがあるかどうかです。
精神論は通じないと思われるかもしれませんが、若い人だからこそ使えるアピール方法です。
企業研究をもとに質問タイムで積極的に質問するなどし、熱意をアピールしましょう。
転職活動をしている今から経験を積むことはできませんが、企業研究であれば、どの経歴の人でも同じスタートラインに立つことが可能。
幸運にも今は本や雑誌だけでなく、インターネットや様々なサービスを利用して企業研究が行える時代ですよね。
企業HPには載っていない、会社説明会でも触れられないような詳細の質問をすることで、「熱心に企業研究をしていて応募先への興味の深さがうかがえる」と評価されることがあるのです。
ネット上でも情報量が少ない場合、職場見学を申し出る、商品やサービスを利用してみる、転職エージェントの情報網を活用するなど、さまざまな方法で情報を得ることができます。
前職批判は絶対にしないこと
はじめての就職で、先輩や上司からの厳しい指導、想像していた以上の仕事の大変さ、やりたい仕事をやらせてもらえない悔しさなど、辞めてしまった理由はいろいろあることでしょう。
今の若者は我慢強さが足りないなどと言われることはありますが、新入社員だけが悪いわけではなく、会社側に責任もあります。
「辞めたくて辞めたわけではない。」と、言いたいことは山ほどあるでしょう。
とはいえ、辞めた理由をいくつも並べても前職批判と思われます。
同情すべき理由があったとしても、当事者ではない応募先の人事担当者には響くことはないでしょう。
愚痴を言ってすっきりしたいだけなら止めませんが、内定をもらいたいなら批判的なことは言うべきではありません。
社会人3年未満の退職理由はポジティブ一択
社会人経験がそれなりにあると、事業規模の縮小でスキルを活かせる仕事ができなくなった、配偶者の転勤や親の介護があるなど、一定の納得できる退職理由がある人もいます。
しかし、社会人3年未満の人が辞める理由として、「それなら仕方がないね。」と思われる事情を抱える人は多くありません。
例え会社がブラックで労働環境が劣悪だったとしても、どこに行ってもあり得る退職理由だとみなされてしまうでしょう。
「同じ理由で辞めるのではないか。」「学生気分が抜けなかっただけではないか。」などとイメージされ、いいことはありません。
社会人3年未満の退職理由は、あれこれ言い訳を考えるのではなく、「やりたいことがあった」「こういう仕事に興味があってやっと出会えた」など、ポジティブ一択です。
特に社会人経験が1年足らずの人であれば活かせる経験もほとんどないのですから、自分を大きく見せて下手に突っ込まれるようなことを言うのはやめましょう。
将来のビジョンをもってアピールするのが一番説得力があります。
3年以内に辞めたという事実をどう伝えるか
社会人3年未満で転職活動をしているということは、入社3年以内に会社を辞めたという事実があります。
一般的には「1つの仕事を最低3年は続けるべき」という考え方をする人が多いので、忍耐強さがない、責任感がないと思われるなど、マイナス方向に働いてしまうケースが多いでしょう。
しかし、その事実を変えることはできないのですから、しっかりと受け止めるようにします。
辞めた理由は前向きに、かつ反省点も述べ、「今後は反省を活かして頑張る。」という気持ちを伝えましょう。
3年以内という短い期間で辞めてしまったことをしっかり反省している人の方が、好印象を持たれやすいです。
素直さは能力のうち
社会人経験3年未満の若い人が今後成長する秘訣、それは素直さを持つということです。
難しいスキル習得や頭の良さ以上に大切なことで、能力の一つとも言えるぐらいのポイントです。
どんなに若くて意欲がある人でも、素直さがなければ成長の足かせになるでしょう。
これは転職したあとにもぜひ覚えておいてほしいのですが、転職面接のときにも活かすことができます。
企業が社会人経験3年未満の若い人を採用するときは、育てることが前提なので、人の言うことを素直に聞けてどんどん吸収してくれる人を求めるからです。
高学歴ですごい資格があっても、上司や先輩の指示を聞けない、柔軟な考え方ができないような視野が狭い人は、あっという間に「扱いにくい新人」になるでしょう。
昔の若手は、多少生意気でも、上司や先輩の厳しい指導のおかげで成長できることがありました。
しかし現代はパワハラなどの問題もあり、周囲も厳しく育てることが難しくなっています。
「扱いにくい新人」はお荷物になるだけだと企業も知ってしまったので、最初から素直で周囲とうまくやってくれそうな人を採用したいと感じるのです。
素直かどうかは面接のプロならすぐわかります。
面接官の厳しい指摘に否定的な言葉から入る、態度がどこか横柄な感じがするなど。
小さなことでも見抜かれますので、心の底から素直な気持ちを心がけましょう。
はじめての転職で不安が大きい人は転職エージェントの利用を
転職活動といっても具体的にどうすればいいのかわからない、短期間で辞めてしまったけど本当に転職できるのかなど、はじめての転職で不安が大きい人もいるでしょう。
そんな人は、転職活動の基本から実際の応募まで、活動全体をサポートしてくれる転職エージェントを利用しましょう。
面談を通じて、まず何をすればいいのかをアドバイスしてくれますし、分からないことがあれば親身になって相談してくれます。
応募書類添削や企業情報の提供など、転職エージェントならではのサービスが無料で利用できるので、ぜひ活用していきましょう。