転職活動では、応募の前に熱心に企業研究をやっておく必要があると言われます。
実際のところ、企業研究の必要性についてそこまで理解している人は多くはないでしょう。
なぜ必要なのかを理解して取り組むことで、内定確率をアップすることができますから、ぜひ企業研究がもたらす効果をイメージしてみましょう。
今回は、転職活動における企業研究がもたらす効果を解説します。
目次
熱意のアピールになる
企業研究をしっかり行っていて自社のことをよく知っている応募者と、企業研究を行わず表面上のことしか答えられない応募者、どちらが熱意があると思いますか?
答えは簡単で、企業研究がされていると分かる応募者の方が熱意を感じられます。
中途採用者は即戦力が求められるから、経験がスキルがあれば採用されると思うかもしれませんが、やはり熱意が必要です。
なぜなら、熱意がなければすぐに辞めてしまう可能性もありますし、内定を出しても辞退されることだったあるでしょう。
採用活動は人件費や広告費など多くのお金をかけて行いますから、当然長く働いてくれる人を求めています。
せっかく内定を出しても辞退されては再度の採用活動が必要になるので、企業への熱意があり、内定を受諾して長く働いてくれそうな応募者がほしいもの。
企業研究によってその熱意をアピールできるのは大きいのです。
相手を知らなければ攻め方もわからない
人間関係を構築させるとき、まずは相手を知るということを人は自然に行っていますよね。
職場などでも、趣味や家族構成、好きな食べ物などの会話をすることがあるでしょう。
相手を知ることによって、「〇〇さんの好きそうなお店がオープンしていましたよ。」など、相手の好む会話を提供でき、人間関係を深めていくことにつながります。
転職面接も同じで、応募先の企業を知ることで、どんな人材が求められているのか、何を伝えれば心に響くかなど戦略を考えることができるでしょう。
相手を知るのに必要なのが企業研究。
相手を知らなければ面接で何をアピールすべきかもわからず、ありきたりなことしか言えません。
結果的に人事担当者の心に残る応募者にはならず内定につながらないのです。
人事担当者からすれば最低限必要なこと
企業研究は、応募者の熱意をはかるバロメーター的な役割を果たすと同時に、人事担当者からすれば「やっていて当たり前のこと」という位置づけられるものです。
企業研究をほとんどやっていないような応募者は、「企業研究という最低限のことすらやっていないなんて、本当にウチに入りたいのだろうか?」と思われます。
企業研究は「やっておいた方がいい」というものではなく「やっておかなければ話にならない」ものなのです。
転職してからのミスマッチを防ぐ
無事に転職することができても「思っていた会社と違った」とミスマッチが起きてしまっては、高い確率で退職することになるでしょう。
企業研究をしておくことで、自身のイメージと実際とのミスマッチを極力減らすことができます。
ミスマッチは応募者にとっても、企業側にとっても不幸でしかありません。
応募先企業をしっかりと見極めるためにも企業研究が必要なのです。
面接で聞かれる質問対策にもなる
企業研究をしておくと面接対策にもなります。
転職マニュアル本などを丸暗記しておくより、ずっとためになる対策方法と言えるでしょう。
面接では「入社後にどんな仕事をしたいですか?」「我が社の強みは何だと思いますか?」など、企業研究をしておかなくては答えられない質問があります。
これらは応募者の熱意を確かめるための質問でもあり、企業研究によって得た事実をどう捉えているのか、考え方やキャリアプランを知りたいという意図もあります。
マニュアル本をいくら読んであっても、肝心の企業研究ができていなければ面接官が求める答えを返すことができないでしょう。
志望動機に深みをもたせることができる
転職面接で、必ずと言っていいほど聞かれる志望動機。
多くの応募者が答えるような、ありきたりの志望動機は面接官は聞き飽きています。
企業研究をしておくと、志望動機にオリジナル性と深みをもたせることができます。
研究結果を見てどう思ったのか、何が応募先の強みだと感じたのか、自分の視点を加えることで、その人にしかない志望動機となるでしょう。
どんな働き方をしたのかを考えるきっかけになる
企業HPで、従業員の勤務スタイルや仕事への考え方が紹介されていることがあります。
企業研究の一環として希望企業の従業員がどんな人なのかを知るのは、とてもいいことです。
さまざまな人の働き方を知ることで、自分自身はどんな風に働いていきたいのかを考えるきっかけにもなります。
「自分もこんな働き方や目標をもっていきたい。」「もしかして私が目指しているのは違う方向性なのではないか。」など、他人の勤務スタイルなどからさまざまな思いを抱くことでしょう。
自分自身と向き合って真剣に考えるきっかけになるのも、企業研究がもたらす効果です。
企業研究は転職エージェントの力を借りよう
企業研究の方法は、企業HPを見るという基本的なものから、会社四季報などの冊子や企業のIR情報を確認する、職場見学や商品サービスを利用してみるなど、さまざまな方法があります。
ただ、応募先によっては使えない場合もあり、情報量が少なく濃い研究がどうしてもできないことがあります。
その場合のツールとして有効なのが転職エージェントです。
転職エージェントは求人紹介や書類添削などを行ってくれる転職支援のプロですが、情報収集の手助けもしてくれます。
エージェントが企業を直接訪問している場合もありますし、企業とのやり取りの中で情報を集めてくれています。
転職エージェントでしか知り得ない生の情報を持っていますので、企業研究に困ったら頼ってみるといいでしょう。
最後に
いかがでしたか?今回は、転職活動における企業研究がもたらす効果を解説しました。
企業研究をすべき理由を理解すれば、おのずと内定が近づきます。
しっかりと企業研究を行い、希望の転職につなげましょう。