ニートとは、一般的に家事も仕事も学校にも通っていない人のことを指しますが、その状況になった経緯はさまざま。

自分なりに何とか状況打破しようと、努力している人も多くいます。

ニートである自分を責めるのはやめ、一歩でも前に進む方法を考えていきましょう。

とはいえニートからの転職活動は難しいと言われます。

主な理由としては、ブランクの長さや働く意欲の問題。

ニートだからダメということではなく、クリアにすべき問題を一つずつ解決していく必要があるでしょう。

そこで今回は、ニートからの転職活動方法について紹介していきます。

まずは大前提。働く意欲があるかということ

ニートからの転職活動でもっとも大切なことは働く意欲です。

精神論のように感じるかもしれませんが、やる気さえあれば再就職を叶えることはいずれ叶います。

「ニートだから内定をもらえない。」と考えるのではなく「やる気が企業にまだ届いていない。」と考えてみましょう。

届いていない原因は、本当はまだ働く覚悟ができていないからです。

働く意欲をもち、覚悟を決めるには、働く目的を考えてみましょう。

「これ以上家族に迷惑をかけられない。」「今の状況を変えるためには自分が動くしかない」どんな理由でもいいので、なぜ働くのか、目的意識をもつことが大切です。

朝起きて夜寝るという生活を整える

働いていないとどうしても、夜遅くに起きて朝いつまでも寝ているという昼夜逆転生活になりがちです。

ニートをやめて正社員を目指すなら、転職活動を始めると同時に生活スタイルを整えることもおこないましょう。

「仕事が決まれば自然とそうなる。」と思っているのなら、それはまだ働くことへの覚悟ができていない証拠。

例え夜勤がある不規則な仕事を選ぶとしても、生活を整えることが第一歩です。

正社員として働き始めたいなら、これぐらいはできないと働くモードに自分をもっていくことは難しいでしょう。

正社員経験がないなら未経験可求人へ積極的応募を

ニートにもいろいろなケースがありますが、正社員経験が一度もない場合は未経験可求人へ積極的に応募していくのが一つです。

転職市場では即戦力が基本ですから、経験者を求める企業に応募するのでは内定確率が下がります。

最初から未経験可求人に絞って応募していく方が効率的でしょう。

いきなり正社員を目指す勇気がないという人も多いですが、実は正社員もアルバイトも働くストレスは大きく変わりません。

本人が仕事をどうとらえるか次第なので、正社員を最初から目指すことは無謀ではないのですよ。

ただ、フルタイムで働ける自信がない場合はアルバイトから入るのは一つです。

アルバイト経験の中で、仕事ということに真剣に向き合ってみてもいいでしょう。

アルバイト経験も立派な経験

正社員の経験がなくても、過去にアルバイトをしてきた経験があるなら立派なアピールポイントになります。

どんな仕事をしていたのか、大変だった点や工夫してきたことなどを、業務ごとに書き出していきましょう。

キャリアの棚卸と言われる作業で、アルバイト経験であってもやるべきことは同じです。

できるだけアルバイト経験を活かせる求人を探すのがポイント。

もちろん、派遣や契約社員の経験があれば、同様に活かせる求人の中で見つけていくのが早い転職につながるでしょう。

嘘はばれるがブランク期間中に何をしていたかが大事

ニート期間は履歴書上、何もしていないブランクになります。

仕事をしていなくても、「毎日家でゲームをして遊んでいた。」と正直に言っては転職は遠のきます。

嘘はばれるのでいけませんが、「資格取得のための勉強をしていた。」「今後の仕事についてじっくり調べていた。」など、キャリアに関連することをもっておきたいところ。

ニートをやめて転職活動を始めたきっかけには、何かしらのきっかけがあったはずですよね。

きっかけから自分と向き合い何を思ったのか、自己分析をした結果何が導き出されたのか。

難しいですが、自分という人間がブランクの間に考えていたことを整理しておくことも必要です。

面接ではブランク期間に何をやっていたのか必ず聞かれます。

そこで答えられないと選考結果に響いてしまうでしょう。

転職エージェントへの登録は必須

ニート期間が長い人は、やはり厳しい転職活動を強いられることになります。

ですが、それも覚悟のうえで前に進まなくてはなりません。

少しでも内定確率を上げるためには、転職エージェントへの登録は必須と言えます。

自分一人では、そもそも転職活動とは何か?というところから立ち止まってしまいますから、プロの手を借りましょう。

転職エージェントというのは、求職者と企業との間に入って求人紹介を行ってくれるサービスのことです。

紹介のほか、応募書類の添削、面接対策など、内定獲得につながるさまざまな支援をおこなってくれます。

最近は転職市場の活発化に伴い、転職エージェント経由で活動する人も増えてきています。

ニートやフリーターから、エージェント経由で正社員の内定を獲得した人も多くいますよ。

ただし、転職エージェントからやる気がないと判断されると、求人紹介を受けることが難しくなります。

なぜならエージェントと企業との信用問題があり、企業から「全くやる気がない人を紹介された」と思われることはエージェントとしても避けたいからです。

どうしても働きたいという強い思いをもって、エージェントとの面談に臨みましょう。

転職エージェントには複数登録が基本

転職エージェントの中にも傾向があり、ブランク期間があっても親身になって紹介してくれるところと、内定確率が高そうな人でないと取り入ってくれないところとあります。

Aというエージェントで紹介を受けることができなくても、Bというエージェントなら紹介してもらえたということはよくありますので、複数登録しましょう。

転職エージェント登録は一部を除きほとんどが無料なので、自分に合ったエージェントをしっかり探すことも大切です。

最後に

いかがでしたか?今回はニートからの転職活動方法について紹介しました。

内定獲得は簡単なことではありませんが、ブランク期間を経ながらも前に進もうと思ったところが大きな一歩です。

使えるツールは上手に使って、何とか仕事に戻れるよう全力を注いでいきましょう。