仕事には、3年、5年、10年など、経験年数によって直面する壁があると言われています。

一番最初にぶつかるのが3年目の壁です。

入社して3年目になると、新人ではなくなり周りの見る目も変わっていき、自分自身も今まで見えなかった事が見えてきます。

その為、今のままでいいのか?と漠然と考えるようになり、転職も検討する人も少なくないのです。

では、なぜ入社3年目で辞めたいと感じるようになるのでしょうか。また、辞めたいと感じた時どう対処していけばいいのかを詳しく説明していきます。

3年目の壁に直面した時のヒントにしてください!

入社3年目で辞めたくなる理由


「石の上にも三年」と言われ、一人前と認められるまであともう少し。

それなのに、なぜ3年経過前に辞めたくなってしまうのでしょうか。

ここでは、入社3年目の人が会社を辞めたい理由を紹介します。

社会人経験を積みさまざまな選択肢を知る時期

学生の頃はアルバイトの経験やネット上の情報のみだったのが、社会人経験を実際に積むことで、さまざまな選択肢を知ることになります。

新卒の就職活動時代は「安定が一番。」「絶対に給与の高い会社がいい。」と思っていても、次第に仕事の面白さにも気づき、やりがいを感じられる仕事に就きたいと考える人も。

20代前半は他人からの影響を大きく受けやすい時期でもあるため、他の選択肢が気になって仕方がなくなるのです。

上司からの期待、後輩からの突き上げ

入社3年目にもなると、それなりに仕事を任せられるようになり、上司や先輩からの期待も大きくなってきます。

期待に応えるために結果を残さなくてはと、プレッシャーを感じるようにもなるでしょう。

また、新人とは呼ばれなくなり、後輩が入社することもあります。

優秀な後輩が入ってくると、上司や先輩が後輩を褒める姿を見て、心がざわざわすることもあるでしょう。

上からも下からもプレッシャーを感じるようになり、精神的に参りやすい時期なのです。

実力が把握できる頃

横並びだった新人時代と異なり、入社3年目にもなるとそろそろ評価が分かれてくる頃です。

入社当初は「同期の中でナンバーワンになってやる!」と意気込んでいた人も、思うように力が発揮できず、ルールや上下関係が存在し、甘くはない現実を知る頃でもあるでしょう。

本当は、入社3年以降に一気に伸びる人もいるのですが、「ここは自分にはあわないのでは?」と思ってリタイアしてしまうのもこの時期です。

耐えに耐えた新人時代に疲れた

上司や先輩が非常に厳しい人であったり、ブラック企業の典型のような場所に入社してしまい、耐えに耐えた1~2年。

そろそろ心身ともにそろそろ限界かもと感じることがあります。

あまりに厳しいと1年目で辞めてしまう人も多いのですが、親に心配をかけまいと頑張り過ぎてしまうこともあるでしょう。

新卒入社の場合は他の会社を知らないため、「どこで行っても同じだろう。」と我慢してしまうこともあります。

3年目くらいになれば、同期や先輩が辞める姿を見ることもでてくるため、「自分も辞めてもいいのかな?」と気づくのです。

入社3年目で辞めたいと感じたときの対処法


入社3年目で会社を辞めたいと感じたときは、どのように対処すべきでしょうか。

ここでは、入社3年目の壁を破る方法を紹介します。

誰もが通過する時期だと楽になる

入社3年目には多かれ少なかれ、誰しもが何かしらの悩みを抱えるものです。

ちょうど仕事に慣れてくる分岐点で、心に余裕も生まれてくるため、自分を振り返ることが多くなるのでしょう。

誰もが通過する時期だと知れば楽になれるのではないでしょうか。

「もう聞けない」ではなく「まだ聞ける」

新人時代は先輩たちに質問する毎日でしたが、入社3年目は、明らかに質問数が減ってくるでしょう。

一通り仕事に慣れたということはもちろんですが、「もう3年目だから聞けない。」と萎縮してしまうケースも多くあります。

入社3年目と言っても、まだ社会人経験は2年ちょっと。

中堅、ベテランの先輩たちからすれば、まだまだ新人と変わらない経験年数です。

まだ、聞いても許される時期なのです。

むしろ、2~3年程度で仕事がわかった風になるよりも、新人でなくなっても積極的に質問する姿は好感がもてます。

新人時代に散々経験したことでも、「実はまだ理解していないかも。」と思ったら素直に認め、「ずっとやってきても理解が不足しているのですが、もう一度教えていただけないでしょうか。」と聞いてみましょう。

怒る先輩もいるかもしれませんが、ここで曖昧にしてしまい、何となく仕事をこなす中堅になるよりずっとマシです。

新しい目標を設定する

入社当初はとにかく仕事に慣れることで精一杯です。

具体的な目標に向かって進んでいけるほど余裕がある人ばかりではなく、多くの人にとっては「仕事に慣れること」が目標になっているでしょう。

入社3年目になると、自分でも気づかない間に設定していたこの目標を、すでに達成しています。

そのため必要になるのは新しい目標。

ここからが本当のスタートと言え、自分自身で決めた目標設定に向かって動き出すことができるのです。

今は入社3年目なので、次は入社5年目にはどうなっていたいのかを考えてみましょう。

続けて10年、15年という風にその先の目標を決めていくと、モチベーション低下にストップをかけてくれるでしょう。

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先輩に相談する

世代が近めの先輩に相談してみるのも一つです。

入社3年目の憂鬱は多くの社会人が感じることなので、入社5年目、7年目くらいの先輩なら、自分の経験談を語ってくれるかもしれません。

あまりに社歴が離れている先輩の場合、入社3年目に何を考えたか、どんなことをして乗り切ったのか、具体的に思い出せないこともあります。

若手の気持ちが理解できる20代後半~30代前半くらいの先輩が職場にいれば、ぜひ相談してみましょう。

後輩から頼られることは先輩にとっても嬉しいことなので、「迷惑かな?」と考えることなく聞いてみるといいです。

どうしても耐え難ければ転職したっていい!

あと数か月で丸3年。

3年の経験値があれば転職で多少のアピールができるため、そこまでは頑張りたいと思う人も多いでしょう。

ただ、限界がきていればそれより前に辞めてもいいのですよ。

新卒入社で3年目であればまだ20代ですから、業界や職種変更だってチャレンジできる年齢です。

適切なところで見切りをつけることも、将来のキャリアにとっては必要なこと。

転職が初めてで不安も大きい人は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

具体的に何から始めればいいのかわからない人でも丁寧に教えてくれますし、転職活動全体を通してサポートしてくれるため内定確率がアップします。

無料で利用できるメリットを活かしていきましょう。