退職したいと思い始めて何ヶ月、何年経ちましたか?
退職したいのになかなか切り出せないというあなたは、思い悩む時間に大切なキャリアの多くを無駄な時間に費やしていることになります。
辞めたいのにやめられないということは、相当なストレスにもなります。
辞めたい気持ちは確かなのに会社や上司に伝えることができないなら、「なぜ退職を切り出せないのか?」の理由を整理することが大切です。
考え方の視点を変えてみると、気持ちが楽になり自然と切り出すことができるようになるでしょう。
そこで今回は、退職を切り出せない理由と辞める方法を紹介します。
退職を切り出せないと思い悩んで、無駄な時間を費やすのはもったいないです。
ぜひこの記事を読んで、退職を切り出す勇気を持って下さい!
目次
なぜ退職を切り出すことができないのか?
なぜ切り出せないのかを知ることが、切り出すための第一歩です。
ここでは退職を切り出せない5つの理由を紹介します。
後悔したくないという気持ちがあるから
「退職」の2文字を口にすることで、退職が現実味を帯びてきます。
一度言ってしまったら前に向かって動き出すしかないからこそ、退職の申し出を躊躇してしまうのです。
この場合は、後悔するのが怖いという不安が根本にあります。
「あのとき退職しなければよかった。」と後悔した自分を想像すると、どうしても退職を切り出す勇気がもてないのです。
しかし、どの道を進むにしても後悔する可能性はあります。
退職して後悔するだけでなく、退職しなくて後悔する可能性もあります。
退職を言い出せず年月が過ぎ、転職市場で価値が低い年齢になってしまうことだってあるでしょう。
はっきり言って、「何もしないで後悔する自分」ほど恐ろしいものはありません。
「失敗したけどやれるだけのことはやった。」と胸を張って言える自分の方が、後悔しない人生を送れるのではないでしょうか。
相手を落胆させることが辛いから
誰しも、自分の言葉によって相手を落胆させることなどしたくありません。
自分のことを可愛がってくれたり、正当に評価してくれていた社長や上司に退職を伝えるのは辛いことでしょう。
そうした「良き理解者」に退職を伝えるときこそ、退職したい理由をしっかり考え、熱意をもって伝えることが大切です。
転職してやりたいこと、どんな自分になりたいのかを話せばきっとわかってくれるはずです。
今の会社がつまらない、給与が低いといったマイナスな理由ではなく、前向きな理由を述べるようにしましょう。
職場の人に迷惑をかけるから
退職すると、職場の同僚たちに迷惑をかける、裏切ったような気持ちになるといったことも、退職を切り出せない理由です。
確かに、誰か一人が辞めると一時的に仕事量が増えたり、バタバタすることはあります。
しかし、少し経てば落ち着きますし、その時期を乗り切ったことで残された人たちは成長できます。
職場の人に与えるのは迷惑ではなく、成長機会です。
結果的には残された人たちのためになると思いましょう。
職場の人との関係性を失いたくないから
仲良しの同僚や先輩など、せっかく築いた人間関係が、退職をきっかけになくなってしまうと感じるかもしれません。
退職によって連絡を取らなくなるなら、所詮は職場内だけの人間関係です。
そう割り切る気持ちも必要です。
本当に仲が良く信頼しあっている関係なら、退職をきっかけに疎遠になったりはしません。
むしろ仕事を離れた関係性が構築でき、より深い仲になることだってできるのです。
次が決まっていないから
転職先が決まっていない人は、退職を伝えることで、無職までのカウントダウンが始まります。
この場合は、言い出せない理由は明確で、次が決まっていないことへの不安です。
言い出せないのではなく、次が決まっていないだけなので、まずは転職活動をスタートさせましょう。
転職エージェントなどを利用すれば、在籍しながらの転職活動も十分に可能です。
これだけ便利な世の中なのに、転職活動においてだけ「時間がないからできない。」ということはありません。
エージェントの全面サポートで、効率のいい転職活動が叶います。
退職を切り出せない理由で一番大きいのはやはり次が決まっていないことです。そのためにも、在職中に転職サイトに登録だけでもしておきましょう。
物理的に辞められない人は
ここまでの辞めたられない理由や辞める方法は、どちらかといえば気持ちの問題。
辞める強い意志と切り出す勇気さえあれば、本当の意味で辞められないわけではありません。
一番困るのは物理的に辞められない人ですが、しっかり辞める方法がありますから安心してください。
物理的に辞められない人の理由と対処法を紹介します。
退職願を受け入れられない
自分の口で退職を申し出ているにもかかわらず、「退職させられない。」と言われたり、退職届を受理してもらえないことがあります。
「ちゃんと言ったのに許してもらえない。」と辛い気持ちになるでしょう。
しかし、会社を辞めるのに許してもらうも何もありません。
一番大切なのは、意志表示をしたかどうかです。
意志表示さえしっかりしてあれば、会社の許可なく辞めることができるのです。
退職届を受理してもらえないなら内容証明郵便で送る方法もありますし、メールなど後に残るもので、退職の意志を明確に伝えたという証拠を取っておくのも大切です。
離職票の発行など退職の手続きをしてもらえない場合は、ハローワークを経由して指導してもらえば、会社も手続きせざるを得ません。
「そんな大ごとにしたくない。」と思うかもしれませんが、ズルズルと引き延ばす方が大ごとになります。
すでに退職の意志表示をしている以上、会社と自分との間にわだかまりがないということはあり得ません。
公的機関の指導を仰ぎ、早めに決着をつけた方が自分にも会社にとってもいいのです。
仕事のミスを理由に金銭の請求を求められた
仕事のミスは誰にでもあるものです。
些細なミスのすべて対して、会社は社員に損害賠償を請求することはできません。
にもかかわらず、退職を思いとどまらせるために金銭の請求を求めてくる、あるいはチラつかせてくる会社もあります。
この場合、まずは冷静に、会社が請求すると言っている根拠や請求額などを書面でもらいましょう。
そのうえで、法律的に正当な請求なのか、本当に金銭を払う必要があるのかを、専門家に判断してもらいます。
会社側の不当な請求が明らかというケースが多いため、弁護士や社労士の無料相談などでほとんどが解決に近づきます。
本当に支払いが必要な重大なケースであれば、有料で弁護士に頼むことも検討しましょう。
労基署や労働局に相談すると、個人の事案は扱ってくれないこともありますが、どこに相談すべきかなどのアドバイスはくれますから無駄ではありません。
自分の気持ちに整理をつけて退職を切り出す勇気をもとう
今回は、退職を伝えられない理由と辞める方法を紹介しました。
退職を切り出せない理由を整理し、視点を変えてみると退職を切り出す勇気が出てくるでしょう。
退職をしっかり伝え、前に向かって歩き出していきましょう。