転職活動における悩みで多いものとして「時間がない」ということがあります。
特に在籍しながら活動している人や、家事・育児で忙しい人は、「活動したいのに時間がないのが辛い。」と感じることでしょう。
その時間のなさは、タイムマネジメントスキルを磨くことで大きく改善できます。
これまでと同じことをしているのに、1日の時間に余裕が生まれ、転職活動に割ける時間が増えていくのです。
タイムマネジメントスキルは、転職活動に限らず、転職した後の仕事でも役立てることができます。
転職でも仕事でも結果を残す人は、タイムマネジメントスキルを必ず備えているのです。
そこで今回は、1日の時間を有効活用するためのタイムマネジメント術を紹介します。
目次
やるべきタスクを書きだしてみる
いわゆる「TO DO リスト」ですが、その日にやるべきタスクを紙に書きだすという行為は、タイムマネジメントにおいて基本かつ重要になることです。
たとえば仕事の場合、帰社前に「明日やるべきこと」を書きだします。
その日の朝に立てるより、1日の最後に書きだす方が、今日の仕事との連動性、記憶の状態からしても何をやるべきかが明確になります。
転職活動でも同じです。
面接以外の予定に関してはズルズルと先延ばしにしがちなため、必ず明日やるべきタスクに組み込むことで、計画的に活動を進めていくことができます。
タスクに優先順位をつける
TO DO リストを元に、優先順位をつけていきます。
緊急性が高いもの、緊急性は低いが重要なものという順番でおこないます。
1日の時間の中で何を先にやっても結局同じだと思うかもしれませんが、集中力に影響します。
頭の中にいくつものやるべきタスクが残っていることで、あれもこれも気になり、落ち着いてタスクに取り組むことができず、結果的にそれぞれのタスクに長い時間をかけてしまうことになるのです。
当然、緊急性や重要度が高いタスクは相手があることなので、早めに済ませることで相手の時間を無駄に奪うことなく、相手からの信頼獲得にもつながります。
また、空いた時間にまとめてやればいいものなどは「1週間以内」など期間を区切ってやるようにします。
緊急度が低くてもやらなくてはならないなら、後回しにし過ぎることで大きなタスクに変わってしまうからです。
不要なタスクは潔く捨てることも視野に
仕事でもプライベートでも、いつも「忙しい、忙しい」と言っている人に、何をやっているのかを聞いてみると、「それ、本当にやらないといけないの?」ということに時間を取られていることがあります。
誰かに頼めば済むことだけでなく、誰もやらなくていいようなことまでまとめて「やらなくちゃ!」と思い込んでいるのです。
タスクに優先順位をつけるときは、要・不要を見極め、不要なタスクについては潔く捨てることも大切です。
また、急に仕事の依頼が入る、面接の日程が決まるなど、TO DO リストに変更を加える必要があるときがあります。
その場合は慌てず、TO DO リストに戻って組み込みましょう。
緊急かつ重要な案件が途中で入ったなら、それがTO DO リストの一番上になるはずです。
ただし、ここでも要・不要をしっかり判断しましょう。
なんでもかんでも差し込み案件に対応していては、いつになっても本来やるべきタスクが進みませんよね。
期日が遅くてもいいのか、断ることも可能なのかも含めて、「そもそも差し込みの依頼を受けるべきか」を考えましょう。
デスク周りやメールBOX内は常に整理しておく
デスク周りなど、仕事や転職活動で利用する作業環境は常に整理しておきます。
いつでも必要なものがすぐに取り出せるようにしておくことで、「探す時間」がありません。
視界に入る環境が整っていることは精神的な安定にもつながります。
目の前のタスクに集中でき、1つ1つの作業スピードがアップします。
メールBOXも同じです。
「あのメールどこだっけ?」と検索している時間が無駄なので、重要なメールはフォルダーをわけて整理し、BOX内はすっきり保つようにしましょう。
メールは頻繁にチェックしない
仕事でも転職活動でもメールを利用する人は多いはず。
やり取りする相手が多い場合はメールチェックだけで1日が終わってしまうことになりかねません。
もちろん重要なメールもありますが、そもそも「1分でも早く返信を!」という案件をメールが送られてくることはなく、緊急性が高い場合は電話というツールがありますよね。
このことを踏まえ、メールチェックは時間を決めておこないましょう。
多くても朝、昼、帰社前の3回チェックすれば十分です。
転職活動中なら朝と夜の2回で事足ります。
サクっとチェックし、数分で返信できる内容ならその場で返信し、決めた時間以外はメールを見ないようにしましょう。
朝時間を有効活用する
タイムマネジメント力をアップさせるには、生活習慣の見直しも必要です。
早寝早起きがやはりおすすめ。
睡眠によって思考が整理され、頭の中がすっきりしている朝に、考えるタスクをおこないましょう。
転職活動で言えば、志望動機やアピールポイントを練る、自己分析をおこなうなど、深く考える必要のある作業がありますよね。
早朝は静かで誰にも邪魔されることがないため、サクサクとタスクをこなすことができます。
集中力が落ちてくる昼食後などには、手を動かす「作業系」のタスク、頭を使わずにできるルーチンワークなどをおこないます。
1日の中で集中しやすい時間帯とそうでない時間帯を使い分け、その時間帯に適切なタスクを組み込むことができれば、時間を有効に使えています。
朝は前向きな気持ちになれるため、仕事も転職活動も意欲的に取り組むことができますよ。
転職エージェント利用でさらに時間短縮を
忙しい人ほど、転職エージェントを利用すべきです。
あらかじめ希望の条件や職種を伝えておくことで、エージェントが求人を探してきてくれますし、面接の日程調整や給与交渉に頭を悩ませる時間も短縮できます。
応募書類の添削や面接対策などさまざまなサポートによって内定確率がアップするため、転職活動そのものが早く終わります。
「時間がないから転職活動できない。」という悩みがあるなら利用を検討しましょう。