20代女性は、仕事で評価されたいしプライベートも充実させたいなど、自分の理想を追い求めて欲求が高いという特徴があります。
理想を叶えるために、職場を変えるのは1つの選択肢ですよね。
ただ、若さゆえに先走って失敗し、今後のキャリアが大きく変わってしまう人もいます。
20代で転職を考えている女性は、転職活動に取り組む前に知っておきたいことがありますよ。
今回は、20代女性の転職に必要な5つの要素を紹介します。
目次
1.状況把握に自己分析…考える時間が必要
20代はまだ若いですから、勢いで転職してもうまくいく場合があります。
同世代の友人が転職して楽しそうにしていれば、「自分だって!」と思うかもしれませんね。
しかし、社会人経験が浅くまだ周りに流されやすい時期だからこそ、慎重に考える時間が必要です。
まずは状況把握。
今の会社のいいところ、悪いところを書きだしてみるのも状況把握には効果的です。
それを元に、もっとも根本的な「なぜ転職したいのか?」をじっくり考えてみてください。
理由が明確でないのにやみくもに転職活動するのはナンセンス。
世間知らずの若いお嬢さんが希望だけに胸を膨らませてやってきたと思われます。
もう少し今の職場で経験を積み、「やれることはやった。」と思ってからでも遅くありません。
考えながら今やるべきこともやる
ただし、ここで「考えるより今目の前にある仕事に集中する」ことにも注意があります。
それは、考えることを放棄することで年齢だけが上がってしまうこと。
転職にはやはり年齢の壁は存在しますから、気づいたら転職できない年齢になっていた、なんてことだけはならないようにしましょう。
自身のキャリアについては常に考えておき、その中で逆算して、今やるべきことをやるということです。
2.素直な気持ち
精神論だと思われがちですが、「素直でいること」は非常に大切です。
特に20代はスポンジのように何でも吸収できる時期なので、素直さがなければ成長速度が鈍ります。
ある企業の人事担当者は「若い人は素直なことが大きな武器になる。」と言っていました。
先輩や上司の言うことを素直に聞き、自分のミスを認めて努力できる人はどんどん成長していきます。
教える側の人間も素直な人相手の方が気持ちよく教えられますし、「この子は素直で一生懸命だからいろいろ気にかけてあげたい。」と思います。
素直でないのは損
反対に、上司や先輩の指摘に対してむすっとした顔をしたり、返事はしても納得していない様子をあらわにする人。
それではそのうち「もういいや、知らない。」と匙を投げられてしまいますよ。
特に最近はパワハラや逆パワハラ問題もあるため、必要以上に後輩を育てたがらない人も増えています。
自分が経験していないことを教えてもらえる「いい教材」が先輩や上司なのに、素直でないがゆえに学べないとしたら勿体ないことです。
3.資格取得を目指すなら20代のうちに
資格は転職には不要と言われることが多いですが、20代ならばそれなりにアピールポイントになります。
企業が若い世代に求めるのは意欲や今後の成長。
経験値が多少低くても、向上心があって意欲的に仕事に取り組んでくれる人ならば採用したいと思うのです。
資格そのものが有利というより、資格を取ろうとするその姿勢が評価されるのが20代。
30代、40代になってくると資格より経験重視なので、その年齢から初めて資格取得を目指しても、よほど明確な目的がない限りは評価の度合いが下がっていきます。
20代の方が資格取得が簡単
20代の方が時間的にも経済的にも余裕があり、記憶力などが優れているという点も見逃せません。
子供ができてからだと勉強する時間がなく、子供のためにお金をかけたいと思うでしょう。
資格の学校の講師に話を聞きましたが、やはり成績がいいのは若い人。
記憶力、勉強に取り組む体力の面で有利ではないかということです。
年齢が上がっても学び続けることは素晴らしいですが、そういう人でも「勉強するなら若い方がやっぱり楽だよ」と言います。
「私って、資格もスキルも何もないオバサン!?」とならないよう、若いうちから、いろいろなことを学ぶ気持ちをもつことが大切です。
4.「制度充実」を求めるなら相応の人材になろうする意識を
20代の女性であれば、結婚して妊娠し、子育てして…といった家庭を作る可能性が、そう遠くない未来に考えられますよね。
20代女性が転職先を探すときによく言うのは「出産・育児制度が整っていて、出産しても働きやすい会社がいい。」ということです。
もちろん、制度の有無を確認することは必要ですが、問題は制度があればいいというわけではないということ。
それらの制度は、しっかりと会社に貢献してくる人材を確保することを前提として作られているのです。
制度ありきの人は職場で浮く
極端に言えば、仕事をさぼり、何の貢献もせず、ただ自分が必要なときには「制度利用させて!」とだけ言う人は求められていないということです。
出産や育児の制度はコンプライアンスの問題もあり、会社が利用を拒否することはできないですが、そういう人が職場でどんな存在になるのかは想像できるのではないでしょうか。
制度の充実を求めるのは理解できますが、それと同時に、「この人にはずっと働いてもらいたい。」と思われる努力をしていますか?
会社から積極的に制度の利用をすすめてもらえるような人材になること、この意識が必要です。
5.転職が初めても多いからプロの手を借りよう
20代で転職する場合、転職自体が初めてというケースも多いでしょう。
初めての転職は不安も大きく、具体的に何から始めればいいのかわからないことも。
やみくもに転職活動するのではなく、転職支援のプロの手を借りながら丁寧に活動していくことをおすすめします。
転職エージェントなら、転職希望者に対して面談を実施しますから、転職の方向性や希望の仕事、今後のキャリアについてしっかりと整理することができます。
この時点で自分の転職理由の曖昧さや、アピールポイントの不足に気づくこともあり、今後どうしていくべきかが見えてきます。
面談後は応募書類の書き方や企業研究フォローなど、さまざまなサポートをおこなってくれます。
転職エージェントへの掲載にあたり企業審査がおこなわれるため、質の高い求人に出会えるのもメリット。
キャリアを大切にしたいなら、転職エージェントの利用も検討したいですね。
最後に
いかがでしたか?今回は、20代女性が転職に必要な5つの要素を紹介しました。
具体的なスキルや経験以外の「考え方」に関する点は意外と見逃されがちですが、転職活動の基礎になるものです。
20代は今後のキャリアを形成するための大切な時期。
ぜひそのことを忘れずに、転職活動をおこなってください。