アルバイト生活に終止符を打ち、そろそろ正社員になって落ち着きたいと考えていませんか?
アルバイトから正社員になるには、複数の方法があり、いずれも可能性を秘めています。
ただし、経験やスキルが問われることになり、年齢による壁にもぶつかることになるため、方法ごとに向き不向きがあると言えるでしょう。
そこで今回は、アルバイトから正社員になる5つのケースについて、メリット、デメリットの紹介と、正社員になれる可能性を探っていきます。
1.アルバイト先で正社員登用を目指す
今働いているアルバイト先で正社員登用を目指す方法です。
正社員登用制度がある、人事権や推薦力のある人としっかり人間関係を築いている人におすすめしたい方法ですが、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
慣れ親しんだ勤務先で正社員になれる
アルバイトから正社員になると、任される仕事内容や責任の重さ、労働時間や勤務時間帯なども大きく変わるでしょう。
ただし、慣れ親しんだ職場で働けるのは大きなメリット。
人間関係も基本的に同一のため、一般的な転職に比べるとストレスを感じにくいと言えます。
チャンスが少ないのがデメリット
一方、正社員になるチャンス自体が少ないのがデメリットです。
そもそも正社員登用制度自体がなかったり、直属の上司に人事権や推薦力がない場合、いくら働きぶりが優れていたとしても、人事担当者の目にとまることがないでしょう。
他の社員から見て「一緒に働きやすい」と思われていることも大事なので、職場内でしっかり人間関係を築き、うまくやっている人でないと難しくもあります。
簡単ではないが可能性はある!
アルバイト先で正社員を目指すのは簡単ではありませんが、可能性はあります。
よく比較されがちな派遣社員と比べても、直接雇用のアルバイトは人情的にも「正社員にしてあげたい」と感じやすいためチャンスがあります。
2.派遣会社に登録して紹介予定派遣を狙う
正社員雇用を前提とした派遣スタイルに、「紹介予定派遣」というものがあります。
派遣会社に登録し、まずは派遣として働く。
数か月以内に、労働者と派遣先との合意があれば直接正社員として雇ってもらえる方法です。
事前に職場を経験できるためギャップが少ない
数か月の間派遣社員として業務を経験する、いわば「お試し期間」のようなもの。
労働者にとっては、職場がどんな雰囲気か、人間関係はどうなのか、仕事内容は自分に合っているのかなど、気になる要素を事前に確認することができます。
正社員になった後にギャップを感じにくく、離職リスクが低い方法。利用できればかなりメリットが大きいと言えます。
若い人にしか向いていない
ただし、紹介予定派遣は、20代の人を中心としておこなわれています。
年齢制限を明確に設けているわけではないものの、正社員として一から育てる意図がある企業が中心なので、若い人がターゲットになりやすいのです。
現在30代以降の方は、紹介予定派遣の紹介そのものが受けられない可能性があります。
有力な方法だが限られた人のみに可能性がある
事前に職場を見極めることができるという点でメリットが大きい方法ですが、チャンスがあるのは若い世代が中心だと思っておきましょう。
長年フリーターとして働いてきた方は、別の方法を狙う方が早いです。
3.若手向けの転職支援サービスを利用する
フリーター、第二新卒など、若くて正社員経験が少ない人向けに転職支援をおこなう民間サービスが増えてきています。
公的機関であるハローワークの支援と比べても、企業とのパイプを利用した支援が可能なのでメリットは大きそうですが、実際はどうなのでしょうか。
ビジネスマナーなど基礎から学べる
若手向けの転職支援サービスでは、無料講座を通じて、ビジネスマナーや就職基礎知識などを学ぶことができます。
ビジネスマナーを前提としておこなわれる企業内研修と違い、「何もわからなくても大丈夫」と丁寧にサポートしてくれます。
アルバイト経験しかない方は、正社員として働くことに不安も大きいでしょうから、しっかりと基礎作りをサポートしてくれるのは、非常にありがたいですよね。
取引先の企業も、若手採用に積極的な企業ばかりなので、マッチングが成立しやすいのも魅力です。
年齢も場所も限定される
若手向けなので、20代でないと利用できないことが多くなります。
また、今のところ東京や大阪など大都市圏を中心としておこなわれているサービスなので、地方にお住まいの方が利用するのは難しいといえます。
東京在中のフリーターなら検討しても
丁寧なサポートが魅力のサービスですが、20代と大都市圏のサポートが主流。
関東圏や大阪在住のフリーターなら利用を検討してみる価値はあるでしょう。
4.知り合いに正社員を紹介してもらう
知り合いのツテを利用して正社員になる方法です。
直接の知り合いだけでなく、知り合いの知り合いなど広く頼ってみると意外と話がある場合も。
魅力的な方法に感じるかもしれませんがしっかりとデメリットも存在しています。
正社員経験がなくても選考に通りやすい
知り合いが強くプッシュしてくれると、正社員経験がなくても選考が省略され、あれよあれよという間に採用になることがあります。
アルバイト経験しかない人は、どうしても経験不足を理由に不採用になる確率が上がります。
他の転職活動に比べると選考基準が緩くなるのはメリットでしょう。
辞めたくなっても辞めにくい
入った企業が自分にとても合っていればいいのですが、思っていたのと違っていた、人間関係が苦痛だったなど、辞めたくなることもあるでしょう。
辞める場合、せっかく紹介してくれた人の顔に泥を塗ることになり、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
入りたい企業にツテがあるのは一握り
一見楽に見えるツテ入社ですが、自分で会社を選ぶわけではないため、入社後にギャップを感じやすくなります。
本当に入りたい企業にツテがあれば利用価値は高いですが、そういう人は一握りと言えるでしょう。
可能性としては低い方法です。
5.転職エージェントを利用して転職活動する
書類添削や面接対策、求人紹介まで、応募から内定までのサポートを全面的におこなってくれるサービスです。
近年転職エージェント経由で転職成功させる人が増えています。
アルバイトから正社員を目指す場合にはどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
自分の働きたい仕事を探すことができる
転職エージェントではあらかじめキャリア面談がおこなわれ、仕事内容や勤務地、業界などについて自身の希望を伝えることになります。
希望に沿った求人を探して紹介してくれるため、自分の働きたい仕事に就くことが可能なのです。
どんな業界、業種も扱っているため選択肢が広がる方法。
エージェントの徹底サポートで内定率アップするため、経験やスキルに自信がない人の心強い味方となるでしょう。
アルバイト経験しかないと登録を断られる場合も
転職エージェントは多数ありますが、中には登録基準を設けており、アルバイト経験しかない求職者は断られることがあります。
多くの転職エージェントの中から、自分に合ったエージェントを探す必要があるでしょう。
登録できれば可能性は高い
親身に相談に乗ってくれる転職エージェントならば、アルバイトから正社員の転職活動もサポートしてくれます。
年齢や住居地を問わず利用できるエージェントも多いため、正社員転職の可能性は高い方法と言えるでしょう。