女性に人気のアロマセラピスト。
ストレスが多い現代社会では、需要が多い職業として注目を集めています。
独立開業のイメージがあるかもしれませんが、正社員として働く人が多数いますから、転職してアロマセラピストになることが十分可能です。
そこで今回は、アロマセラピストに興味がある方向けに、仕事の概要や転職活動方法について紹介していきます。
目次
アロマセラピストの仕事の概要を解説
アロマセラピストの経験がない方は、どんな仕事でどこで働くのか、給与はいくらくらいなのか、気になる点が多数あるはず。
まずはアロマセラピストの仕事について全体像を見ていきましょう。
アロマセラピストの仕事内容
アロマセラピストとは、植物などから抽出した精油を使って、心身の健康を促したり、ストレスを解消させて癒す仕事。
「芳香療養」とも呼ばれ、西洋などで古くからおこなわれている伝統的な療養、健康法の一種です。
お客様の顔や体に直接触れて施術をおこなうほか、自宅で使うアロマオイルのアドバイスなどをします。
近年は自宅で楽しむためのアロマオイルが多数販売されていたり、お洒落なインテリアとしての需要もあるため、女性を中心に人気が高い職業となっています。
アロマセラピストの正社員が働く場所
アロマセラピストは、整骨院、トータルセラピー、スパやサロンなどさまざまな場所で募集されています。
名称こそ違いますが、健康促進やリラクゼーションを目的とした施設で働くことがほとんどです。
個人店から全国展開する大型チェーンまであり、ホテルや旅館の中、ショッピングモールや高齢者施設内、空港など大型施設の中にあるお店も多いです。
また、セラピストというよりアドバイザーとしての役割を求められ、アロマオイル専門店などで勤務するケースもあります。
正社員アロマセラピストの給与相場や仕事の大変さ
アロマセラピストは正社員求人も普通にある仕事なので、安定して働くことが可能です。
ただし、給与相場は月給18万円~22万円程度と、決して高いとは言えません。
大型チェーン店なら賞与や昇給もあるケースが見られますが、個人店の場合はあまり期待できないでしょう。
正社員として雇われて働く場合は、お金をバリバリ稼ぐより、スキルを磨いて将来の独立を目指したり、好きなことを仕事にできるやりがいの方が大きいです。
アロマセラピストは1日中立ちっぱなしの仕事ですし、女性が多い職場なので、女性ならではの人間関係に悩む人も多いようです。
大変な仕事の割には給与が低めなので、途中で辞めてしまう人もいます。
アロマセラピストは未経験でもなれるの?
募集する店舗によって、経験者を求めている場合もありますが、未経験可能求人も多く見かけます。
事務職からアロマセラピストになった例もあるため、未経験でもチャンスがある仕事です。
未経験からアロマセラピストになるには、下記のケースが考えられます。
- 専門学校や通信教育で資格を取得してから店舗勤務
- 資格取得と実務経験が同時にできる店舗勤務
- 資格取得で独立開業する
もっとも一般的なのは、資格取得をしてから店舗に就職し、雇われながらスキルを磨いていく方法です。
未経験でいきなり就職して実務を学びながら育ててくれる店舗もあります。
ただし、その場合は年齢制限を設けていることがあります。
長期キャリア形成を目的として30歳くらいまでのケースが多いため、自身の年齢も踏まえて挑戦するか早めに決断する必要もでてきます。
正社員アロマセラピストの転職活動
正社員のアロマセラピストとして転職するには、どんな点に気をつけて活動すればいいのでしょうか。
ここからは、アロマセラピストの転職活動における注意点やアピールポイントなどを紹介します。
正社員アロマセラピストに資格は必要?
アロマセラピストは、国家資格がなくてもなれる職業ですが、ほとんどの方が民間資格を取得します。
日本アロマコーディネーター協会、日本アロマ環境協会などアロマセラピーの民間団体が複数あり、それぞれが資格を展開しています。
どの資格が必須ということはありませんが、勤務先によって指定の資格があれば当然目指すことになります。
通信講座で比較的簡単に取得できるものから、実務経験がないと取得が難しい資格までさまざまですが、資格があった方が転職時にアピールできるでしょう。
語学力もあると強い
アロマセラピストが働くサロンは、空港内に店舗がある場合もあります。
長旅で疲れた空港利用客や、長期フライトでお疲れのCAさんなどに需要があるからです。
空港店では海外のお客様も多いため、語学力があると強いです。
基本的には語学力が求められる仕事ではないため、語学ができるアロマセラピストは決して多くありません。
ほかのセラピストとの違いを見せるという点でアピールできるでしょう。
研修期間中の条件確認は必須
アロマセラピストの募集では、店舗ごとの技術を身につける必要があるため、ほとんどが研修期間を設けています。
研修ありの求人の場合は、研修期間中の給与はどうなのか、資格取得はできるのかなど、詳細まで確認しておきましょう。
研修期間や試用期間中の給与はかなり低いことも多いので、最初の1~2ヶ月程度は給与だけで生活できないことを想定して生活費を貯めておくことをおすすめします。
説明会などがあればぜひ参加しておき、ない場合は質問内容をあらかじめ整理して不明点をクリアにしておきましょう。
研修期間中のトラブルは珍しくないため、「ただ働きさせられた!」なんてことにならないように慎重に下調べをすることが大切です。
アロマセラピストは面接ここに気をつけよう
アロマセラピストの面接対策で特に重要なのが身だしなみです。
まずは髪型。
顔がよく見えるように、清潔にしっかりとまとめます。
アロマセラピストはお客様に施術するとき、下を向く形になるため、髪が垂れて触れないようにしなくてはなりません。
面接も同じで、お辞儀をしたときに髪が前に垂れてだらしない印象にならないかをチェックされています。
続いては手。
お客様に直接触れる手は、爪は長かったり手荒れがあると、お客様の肌を傷つけたり、不快感を与えてしまいます。
しっかりとケアされた手かどうかを面接官は見ています。
そのほか、香料を扱う仕事なので、アロマセラピストがまとう香りにも注意が必要。
香水や煙草の臭いには気をつけるようにしましょう。
アロマセラピストの正社員求人の探し方
アロマセラピストの正社員求人を探す場合、転職サイトと転職エージェントを使って探すのがおすすめです。
アロマセラピストは求人件数が多い職種ではないため、転職サイトと転職エージェントの両方を使うことで求人数の底上げを図り、選択の幅を広げることができます。
特に、転職前に企業情報を収集できる転職エージェントの利用は必須。
どんな店舗なのか、給与や待遇はどうなのかなど、事前に知りたい情報はエージェントを通じて聞いてもらうようにした方が、安心して応募に踏み切ることができるでしょう。